茶鬼さんのレビュー一覧

ホームドラマ 小説

剛しいら  本間アキラ 

家族ごっこ

表紙に子供が居て、題名が『ホームドラマ』なればコメディ?シリアス?それともシニカル?
その割に殻ートーンが少し暗い感じ。
果たしてその内容は・・・!!
う~ん、、題名まんまです。
そう、その単純なホームドラマというイメージじゃなくて、客観的にその言葉を捉えた話だったのです。
いわゆる、”家族を演じる”だからホームドラマなんだと。
普通そこまで深読みしないですよね?この題名見ただけじゃ。…

4

官能のエチュード 小説

いおかいつき  サクラサクヤ 

タチ×タチ、でもガチンコじゃない

シリーズものでない作品の書き下ろし、久々な感じのいおかさんです。
題名がエロ!って感じなので、レッスンものだなとは思いましたが、それは意外にも予想に反して、清々しい割合とさわやかで誠実な内容にv
それは主人公の氷室が真面目で素直な性格っていうのもあるかもしれません。
主人公の名前「氷室涼介」えっ?京介と間違えちゃった(爆)
全然似てませんよーww
むしろ滝川のほうがそんなイメージかもw

0

星模様恋模様 小説

浅見茉莉  山田シロ 

俺様恋模様?

思わず題名をそう間違って読んでました(汗、)
だって~出てくる攻め様達(二人いるんですが)受けちゃんに執着して、二人とも自分勝手で自分の思い通りにしようと、何の説明もなく強引にして、受けちゃんの心なんか勝手に思いこんで我を通す、俺様だったもんですから、、

読み終わって、この受けである彰史は頭もいいし家事もできて、まさに秘書にうってつけの実力を持ったデキた人だとは思うんですが、攻め二人が執着…

2

ご奉仕させていただきます 小説

西条公威  島あさひ 

悲壮なる一冊

西条公威作品の休筆直前に出版された一冊。
それまで、西条作品といえば痛くて変態でSMで、というエロではあるけれど深い心の闇を暴きだすような作品がほとんどで、この出版社から出ている作品はどれも幾分ライトで、どちらかというと現在電子配信されている路線に近いものかもしれないが、それでもこの作品を読んだ時の驚愕は空いた口がふさがらないと言うか、、、。
読んでいて、何でこんなに意味がないんだろう?こんな…

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耳たぶに愛 小説

名倉和希  佐々木久美子 

超ネガティブ天然ヘタレオヤジ受け

いやー、どうしよう~この面倒くさいヘタレオヤジが可愛くて可愛くて、ドストライクのツボなんです!!
しかもエロい!
エロいんだけど、おかしい!
余りの天然ぶりがおかしくておかしくて、爆笑が続くぅ~~~♪♪♪
エクスクラメーションが多くてすみません、それほどに面白かったんですよ。

失業中の脩一が造園業の叔父の手伝いで訪れた顧客先が資産家で広大な屋敷に住む児童文学作家の石神の家。
最初に…

8

哀しくて、愛しい 小説

愁堂れな  小山田あみ 

家族の「死」によって結びつく二人

今回のルナノベルスの愁堂さん、いつもと雰囲気が違いますよーー!!
すごく大人な、静かで深い物語なんですv
こういうのは好きです~、軽い感じがしなくて満足感がありました。

家族を失って抜け殻みたくなっていた男と、家族の縁の薄さに後ろめたさを感じて生きてきた年下の男。
この二人が偶然出会ったことで、年下の男が年上の男に「生」を思い出させ、
年上の男が年下の男に「家族」を教える。
どこか…

13

美男の逆襲 小説

剛しいら  ライトグラフII 

まだ変身したいのか~!

主人公は全く自分の身なりに構わない日本人の特殊メイクアップアーチストの阿久里と、ハリウッドの血統正しき超美男俳優のローランド。
舞台がハリウッドだけに、浮世離れしたサクサクっと軽い作品。
それにしても、この題字のフォントと色、どうにかなりませんかね~(汗、)臭いですよ。。。

ハリウッドの特殊メイクスタジオで働く阿久里は、特殊メイクの仕事でローランドを世界一美しい狼伯爵に仕上げ、そのテクニ…

2

殿には絶対敵わない 小説

鹿能リコ  街子マドカ 

痛快時代劇風作品は大当たり?

街子マドカさんの絵だと普段は9割方手にとらないし、この題名、はずしそうな予感が満載だったのですが、ひょっとしたら何かあるのでは?鹿能リコさんは嫌いじゃないし、、、と手にしたら・・・・これが見事当たりだったんですね~♪
お、何かガリガリくんとかホームランバーとかチョコボールで当たりが出た感じ?ww
今どきありえない、現代版時代劇設定に、水戸黄門とか遠山の金さんとか桃太郎侍とかが入った感じv
こ…

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明日、恋する祈り 小説

花川戸菖蒲  みずかねりょう 

二人の世界

登場人物がほとんど主人公の二人だけ。
障害といえば、受けの主人公がネカマで友人が一人もいないから、一人でグルグルしている姿・・・一体それは障害と呼ぶほどのものでもないが。
おまけに作中、視点は受けであったり攻めであったり、その都度、唐突に変わる。
不明な点が全くなく、親切といえば親切だが、あまりにスムーズすぎて、ちょっと物足りなくはあるのです。

フリーのアバターデザイナー・琉生(るい)…

3

死ぬまで純愛 小説

鹿住槇  津寺里可子 

青くて苦い

心と体の入れ替わりモノが2本入った一冊です。
表題が96年の作品で、真ん中が95年、そして表題の続編の代わりに書き下ろされた3本目が08年のものなので、やはり文章の進化を感じます。
時代の流れなのか、やはり新しいモノのほうが同じような結末でも明るいですね。

表題は、ボートからの転落事故で目が覚めると親友・高志の彼女・沙美の体に自分の魂が入ってしまった高校生・認の、高志との苦しい気持ちのせ…

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