茶鬼さんのレビュー一覧

下僕の恋 小説

高尾理一  小笠原宇紀 

「私の総てはあなたでできている」ww

幼い頃からご主人様一直線の一途な下僕ストーリー。
元のテーマが「伯爵と下僕」らしく、ご主人様は生まれながらにして高貴で我儘で、態度はデカく。
しかしちゃんと悪いと思えば素直に謝ることもできる頭のよい坊ちゃんでしたので、気持ちのよいスマートな主人と下僕の物語でした。
また、犯人は誰?みたいな推理も含まれており、舞台はほとんどがお屋敷の中だけで登場人物もたった5人という、コンパクトな作りがまるで…

2

疵 スキャンダル4 小説

かわい有美子  杜山まこ 

男達は歩き続ける

ジェットコースター小説(?)だった、何でそこまでして出世にこだわるんだ!?という大蔵官僚の物語もこれでラストです。
散々に打ちのめされ、司馬とも距離が出来てとことん落ち込む桐原は、なおそれでも仕事を続け、
妻との確執で子供が傷付き、また自分も子供を愛するあまり一緒に泣く司馬。
いよいよラストは、どんな終着点がまっているのだろう?
作者さんは、彼等にどんな道をつけるのだろう?期待に満ちた4巻…

6

マル暴の恋人 小説

神奈木智  水名瀬雅良 

熱血刑事は超鈍感

仕事一途で超鈍感な男が、隣人で幼馴染の恋心に全く気がつかずにいて、というお話。
熱血刑事の事件解決(?というか顛末)がメインで、アテ馬もかなり優秀に配置され、鈍感男の気持ちを認識させるのに上手く事件と絡んでとってもスムーズに展開されて違和感もありません。
シリアスなのに軽く、コメディ感もあって、まったくもって上手いな~と思いました。
しかし萌えるかというと、そこが微妙ーーーう~む、、
主役…

0

がんじがらめの気持ち 小説

佐伯真魚  遠藤りさを 

純愛のSM

縄師と風俗で働く少年と緊縛絵師と、まるでストーリーのあるゲイビのような物語は、遠藤りさをさんの絵がとてもよく合っていて、映像が頭の中で流れ出します。
そういった意味で、ある種異色なんですが、とても楽しめるしキャラクターも魅力的で、エスエムスキーの自分にはとても満足な一冊でした。

父親が結構有名な縄師の二代目の縛斗は、修行なのか父親の気が向かない仕事を回されがちで、その日もホモ系の撮影の縛り…

1

愛犬 小説

鈴木あみ  街子マドカ 

ワンコ受け

謎の病気で女性が世界から死滅し、それからある男性に耳・尻尾が生えるものが出てきて壮絶なフェロモンを撒き散らし・・・
なる架空ファンタジー世界のお話第三弾。
ウサギ→猫→ときて、今回は犬です。
普通ワンコ攻めなどがポピュラーですが、ワンコ受けとは一体どうなるんだ?

義理の兄・主基に秘めた恋心を抱き、一旦恋人のような形にしてもらったものの、兄の態度に不信感を抱き家を出てから2年後。
耳・…

0

フェチなふたり 小説

鹿能リコ  山田シロ 

香りにムラムラしますwな発情物語

本当は類似業種だけにライバル関係になりえて、しかもその社長同士であるので恋人なんてとんでもない!
な、2人なんですが実に軽くコメディタッチでエロくて愉快に読める一冊。
攻め受けのキャラも絶妙で楽しかった♪

創業400年の老舗香木店の社長・京介に一目ぼれしたのは、日本人ながらアメリカ国籍を持つアメリカ人の英二。
わざとらしく京介に倒れ掛かってキスしてみたり、ウインクしたり、リアクションオ…

0

花散る恋の行く末 小説

妃川螢  桜井レイコ 

ほろ苦く甘酸っぱい

おやじ受けというか年下攻め、しかも義理の親子。
片や親子ほどもの歳の差カプ。
ということで、弁護士同士の義理の親子を通して歳の差カプの物語も展開していくという、実に欲張りな内容でした。
別々に1本でもよさそうかな?とも思いましたが、そこはベテラン作家さん、スベることなく上手く絡ませ、程良い配分量で弁護士達が歳の差カプをまとめあげていくというストーリーは、ちょっと悲しく、でもほのぼのと、甘いば…

0

龍の勇姿、Dr.の不敵 小説

樹生かなめ  奈良千春 

イラストも注目なら、内容も注目、何かよかった今回

清和くんが死んだ!?な事件は3巻に渡り、この巻で一応の決着を見たものの、また新たな困難や課題が見えてきたような雰囲気。
このシリーズ一体どこまでいくんでしょう?
それにしても、眞鍋組は最強の組ですよ♪
そして、その事件の前にエビのカラダリ王に見初められる番外のような話しもありましたが、それも微妙に今回の顛末とリンクしていたという、奥が深い作りに感心いたしましたv

なんといっても、今回目…

1

灰色の雨に恋の降る 小説

火崎勇  皇ソラ 

BL的あしながおじさん

主人公が、自分を残し両親が自殺するという衝撃を目の当たりにした時から、ぼんやりとした曇った世界が広がったというだけあって、実に生気の薄い、題名がぴったりな灰色トーンの展開が最後まで続きました。
温度も全体的に低く、淡々と、淡々と、、
火崎さんの作品によくあるネタ明かしが最後の最後までとってある部分、謎解き展開で焦らす展開はいつもの通りだな、とは思いますが何かそれがパターン化しているようで、ちょ…

0

絶体×絶命 小説

岩本薫  宮城とおこ 

マンガ的ドラマティック学園もの

ウッヒャー!背中がかゆくなるような、ベタコテドラマティック展開設定学園ものに、一部マイフェアレディ的調教が入って、一体ここはどこの世界?みたいなお話に、地雷に近いものが。。。

超金持ちのエスカレーター式の学校に通う、日常が退屈でしようがない少年達が思いついた面白い賭け。
クラスで一番冴えない、高校からの外部入学のチビで眼鏡のダサ男くんを堕としてセックスするという賭け。
それが成功した暁の…

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