茶鬼さんのレビュー一覧

午前一時の純真 小説

水原とほる  小山田あみ 

やっぱり流されてました

怪我をした暴力団組長鷲谷を助けた大学生史也が翻弄されて流されちゃうお話。
今回も嫌がる受けちゃんを、責めまくる攻め様が、時には暴力的行為に走ったりしており、読み手としては一見SMを思わせるのかもしれませんが
バイオレンスもSMも、受け手がそれを快感に感じれば、合意の行為になり、一見痛そうですが、そうでもないと改めて気付かされましたよ。
ということで、史也くん嫌がりすぎです。
本当は鷲谷の腹…

9

眠る劣情 小説

夜光花  高階佑 

自分を発見できてよかったね

BLで登場する女性はゾンザイな扱いを受けることが多かったり
思いっきり嫌な性格だったりしますが
主人公晶の妹初音は、もう読んでいても
「そんなに死にたきゃ、勝手に死ねば」と突き放したくなるほど
ウザイ存在でしたね。
そして攻めの章文の婚約者愛さん、ちょっとかわいそうでしたね。
ミステリー仕立ての部分は、甘い部分もありますが
主人公の性格や遍歴から考えれば、そうだろうな~という展開に。…

5

泥棒猫 小説

鈴木あみ  街子マドカ 

ミミつきにしっぽもあって萌え二倍

謎のウイルスにより、世界中の女性が滅亡して男性だけになった世界
(あれ?どっかで見たような設定・・・)
ミミつきに生まれるのではなく、突然変異である日ミミつきになってしまう
しかも、尻尾つきですよ~!
ということは、前作はうさミミでしたが、猫ミミ以外にも
カバの耳に尻尾とか、ブタの耳に尻尾とか、
猫でもスコの耳折れなんかも、カギ尻尾もあったりするのかしら?
普通のくたびれたオッサンに…

1

春の泥 小説

水原とほる  宮本佳野 

泥につかったら、早く洗い流しましょう

表題「春の泥」のそのままに
後感は読み手をも泥につかった感じをモヤモヤと与えます。

水原カラーの、寡黙な攻めにけなげな受け でなく今度はビッチ受け!?
と思わせながら、実はお兄さん和貴は中学受験に失敗したことですでに挫折。
しかし根は優等生だったのでワルになりきれなかった芯の弱い男でした。
弟の朋貴は、兄のプライドを再びへし折るような優秀なできで、
兄など歯牙にもかけない風だったの…

1

ワケアリ 小説

中原一也  高階佑 

マグロ漁船にエロおやじ

「愛しているにもほどがある」の後書きで、次はマグロ漁船ですよ
の予告に、その登場人物青葉の漁船時代の話かと思っておりましたら、
船長朝倉と、その名の通りワケアリの美成年志岐のお話。

あんな狭い船室の中で、あんなエロエロしちゃっていいの?
思わず心配してしまいました、余計なお世話。
フェロモンで船員を悩殺する志岐は、きれいなだけでなくちゃんと力仕事もこなせる青年です。
彼は中国マフィ…

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