茶鬼さんのレビュー一覧

玩具~Joy Toy~ 小説

水戸泉  相葉キョウコ 

擬態するbitchの玩具

痛くてドロドロで、とことん堕落していく内容にゾクゾクする作品v
見た目冴えない中年の男が実は根っからの娼婦で、ドMでドSで、全てを支配して玩具として弄ぶ様に、こいつは近い将来殺されるな、、、と間違いなく思う。
容赦ない汚い言葉で相手を罵るセリフ。
「らめぇ~」「おひり~」ろれつが回らなくなる快感の表現。
耐性がないと、ともすると気持ち悪いとさえ思う、醜悪な内面を見せるbitchに玩具にされ…

7

准教授と依存症の彼 小説

四ノ宮慶  奈良千春 

愛って何?

作者さんの得意(?)設定歳の差モノですね。
ここ最近の作品は自分的に、う~む、、、なものが多かったので久々に読み応えを感じました。

親から虐待を受け、彼を救ってくれたと思っていた男から「食事の前にはセックスをするのは常識」という刷り込みを受けてそれが抜けない青年が、
後見人となった大学の准教授から、もうセックスはしないと言われ、苦しみもがきながら「愛」というものを見つけるお話でした。

10

Maybe Love 小説

高岡ミズミ  陸裕千景子 

町の人々に祝福されて(笑)

02年の新書版の文庫版での再販になります。
小さな田舎街に赴任してきた小学校教師が、彼に一目ぼれした町の人気者である役場の男性に餌付けされ、次第に気になっていつの間にか恋になっていたという、ライト目のラブコメなのですが、始終ほっこりほのぼのして、とことんハッピーな展開で進むので、暑くて重い文章が読めないこの時期にぴったり♪
陸裕さんのイラストもとてもコミカルでお話と共に一緒に楽しめました。

3

神王の禁域 小説

桑原水菜  高嶋上総 

聖液グルメ

前作の『犠牲獣』もそうでしたが、古代を舞台にした神事を絡めたBLというのは、JUNE的な感じもありながら、ファンタジーとして純粋に楽しむことのできる好きな展開を見せます。
そこにあるのは、バッドエンドではなくて「永遠の愛」のような気がするからです。
またこの作家さんのイチモツの表現が蛇神だけにコブラ表現されていたり、神であることから金剛杖とか、中々にユニークな表現がされていてそれもまた楽し♪

6

ステップファーザー 小説

砂床あい  桜城やや 

お互いだからこそ

『ダブルファーザー』のその後、実父と養父と子供の3人が養子縁組・入籍して、名実ともに本物の家族になるまでのお話。
作者さん後書きによれば前作の後番外が色々出たそうで、それでこの作品と時間軸などにずれが生じているとのこと。
純粋に前作ダブルのその後として、番外は抜いて読んだ方がいいということかな?

栄司の要望で知章は養子縁組についての説得を自分の親へ地道に行っていたみたいです。
今回は、…

5

極道は蜜を暴く 小説

秋山みち花  周防佑未 

餌付けヤクザもの、再び

ヤクザ×警察のSATとという許されざる関係の・・・と言いつつ、
実はこのヤクザがまた料理が上手くて、ジャンルとして”餌付けヤクザ”などという言葉が定着するほどに、自分的お気に入りなヤクザと男前受けの組み合わせのこの物語が、再び登場♪
今度はどんな~と期待しておりましたが・・・

スラッシュノベルスでの発行ですがエロエロではないです。

前の巻では受けとなる郁也がロスへ留学に行く事になり…

4

絶対者に囚われて 小説

バーバラ片桐  海老原由里 

俺の天使

旧版を全面改稿(ストーリーは変えずにわかりやすく)と書き下ろし【思い出】が入った06年のアルルノベルスの新装版。

博徒系の広域暴力団神城組の組長である父親と、母親と兄が車の事故で亡くなり、たった一人になってしまった次男の友那。
敵対する組の仕業かもしれないと通夜の夜、怒りと悔しさから唐突に疑われる組に行こうとした時、7年前に組を破門になった友那が懐いていた男・本俊と再会するのです。
仕返…

1

子犬なハニー 小説

若月京子  笹丸ゆうげ 

愛玩少年

かわいいお話である!ということは重々承知の上、苦手傾向作品であることも承知の上チャレンジしてみた作品。
はたして・・・ト・ト・トンチキ~!?
あ、大丈夫です。とてもいい意味でのトンチキです。
展開がトンチキというより、人間がトンチキというべきか。
・・・トンチキ連呼してすみません。
そのくらい結末に、マジ吹き出したんですよ(爆笑!)

1年前に両親をアメリカの列車事故で亡くし、10歳…

6

殴らないでください 小説

名倉和希  みずかねりょう 

殴ったのが転機でした

ショコラの名倉作品はライトで愉快なノリが路線なのかな?
今回もそういう感じで展開していくお話で、殴られても諦めない超ワンコな攻めと、殴ったことでほだされていく主人公の受けという組み合わせが愉快な話ではあるのだが、
愉快で面白いのは前半まで。
確かにほだされなのではあるが、持っているコンプレックスやトラウマや、父親との関係というものがあるのに主人公の葛藤が薄くて。
これって性格が男らしいから…

1

恋の押し出し 小説

久我有加  カキネ 

ギュンとしてボタボタ~!?

最近、掴みはOKな話によく出会い、思わず声を出して笑ってしまうとかいうことも度々あるのですが、この本も冒頭から持ってかれました☆
ザ・一目ぼれ!
久我作品ならではの舞台が関西で、主人公以外は関西弁です。

合コンに参加した真木が一目惚れしたのは大学の「緑の孤島」と呼ばれる理系の学部から来た泉田という男子学生!
この一目ぼれのシーンから入るのですがそれがまた、面白くて♪
こんなに好みの顔…

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