茶鬼さんのレビュー一覧

石黒和臣氏の説く、正しい『日本犬』のあり方 小説

吉田珠姫  のやま雪 

愛犬自慢なの

石黒和臣氏シリーズも9冊目。
ジョベールの当主になり、日本犬のブランド確立をするあたりから、元からのウンチクはもちろん、いかに千聖が素晴らしい犬であるかの、犬自慢話しになっているような気がしないでもないのですが・・・(笑)
今回も、題名の通りに、犬の見極め方もとい千聖くんの賛歌になっておりました(ゴチソウサマw)
ここまでくると、ほんとうにすがすがしくて、実に愉快であります♪
萌えとかそん…

6

キスは手袋を脱いで 小説

遠野春日  梨とりこ 

やっぱり両片想いなのね♪

帯に「再会&熱愛のロミジュリロマンス」と書かれていますが、う~ん、、、
再会は間違ってない。ロミジュリ的な部分では家が対立しているというのと許されない恋であることは間違ってない。ただ熱愛かというというと・・・?
基本は甘いんですが(ラブ甘じゃなくて話しが)割と淡々としていて、主人公である受けが自分の足で歩いて、自分の未来を自分で切り開いている。
攻めはいい人っぽそうなんだけど、ほんとうにそう…

2

噓つきな満月 小説

神奈木智  しのだまさき 

やっと、待たせたねv

客室5室の小さなホテルを両親を亡くした後、兄弟で切盛りしている「小泉館」の三男・裕編「今宵の月のように」に続いての、血の繋がらない長兄・潤&次兄・抄編。
91年のラキアノベルスの新装版になり、書下ろしに6Pのショート番外編が付いています。

10歳で小泉の家に引き取られて息子になった抄が、家族に遠慮してそして義兄への気持ちを押し込めて、家業を一生懸命やっている姿に、ああー!もっと自分を出せば…

1

恋の花ひらくとき 小説

鳥谷しず  香坂あきほ 

イタリア男のような甘い言葉と官能小説のような言葉責め♪

子供の頃「きしょいオカマ」と苛められたのが根深いトラウマとなり、女性をも凌ぐほどの美貌でありながらコンプレックスの固まりとなり心を固く閉ざした主人公が、誰も自分の知らないところへ行きたいと逃げるようにやってきた土地で、一人の男性と出会い、彼によってその凝り固まったコンプレックスを解かれ、そして一番欲しかった愛も手に入れるというストーリー。

冒頭からこの主人公の描写にすごく引き込まれました!

2

君のいない夜 小説

和泉桂  雨澄ノカ 

何度でも愛す

実に摩訶不思議な「運命愛」の物語でした。
いや、運命と書くとお手軽さを感じてしまうから、一途に貫き通す愛と言い換えた方がいいかもしれませんね。
主人公の前に行き倒れで現れた金色の瞳を持つ綺麗な男・凛
瑛人は、彼が豹に変身しても怖いと思わなくて受け入れている。
彼は覚えていないのか?と問うのだが、自分には何も思いだせず。
そして、キリエと名乗る謎の金髪の男が現れて凛を傷つけて去っていく。

0

DESPERADO series 500MILES 小説

柏枝真郷  ひたき 

根底に流れる”心”

作者さんが初めて小説JUNEに掲載された記念すべき作品だそうです。
デスペラードシリーズは4話からが単行本化されており、1.2話は同人誌にて、ということで、この3話にあたる話しは当時のJUNEを見ていない人にとっては単行本未収録作品のお目見えになるのですね。
そして『HOME AGAIN』は過去の単行本『時が過ぎゆきても』の中に収録されている作品で、この本の表題とリンクした時間軸のお話が再録。…

5

天才外科医の憂鬱 小説

春原いずみ  乃一ミクロ 

やっぱりお仕事ガッツリは素敵だ!

作家さんが医療系のお仕事をしていらしたせいか、かなり専門的に踏み込んで専門用語もいっぱい出てくるんですが、それが不思議と難しくない。
お話の上で”天才外科医”という言葉と設定は病院を舞台にした作品にはそれこそあまたありますが、このお話はその天才と言われる理由が実に解りやすく言葉だけでない、
そして、天才といえば優遇されていたり多少性格に難があったりは付きものだったりするけれど、それを大学病院の…

2

恋の果てには 小説

杏野朝水  井上ナヲ 

病んでる攻めです

杏野さん作品、多分読むのは3作品目だとおもうのですが、それらは割と攻めが酷いというか痛い感じの作品だったような記憶がありますが、またまた!とってもネガティブな痛い攻めでありました。
ちょっと暗めの展開です。
希望はなかなか見えて来なくて、もう、どうしてくれようぞ、こんな攻めいい加減さっぱりと切ってしまえよ、何とかならんのか?と主人公の受けと一緒に悩みながら、この展開の行き付く先が気になって、理…

3

恋がゆれる、キスの誘惑 小説

小塚佳哉  沖麻実也 

16歳、小さいけれど男前です♪

『恋におちる、キスの瞬間』の続編になります。
生まれに事情があり、外部入学とそのまっすぐで頑固な性格の為学園内で浮いていた主人公の、理友という名前の由来から出会って恋人になった元レーサーで会社ディーラーの攻めである榛名とのお話は、作中内でも触れられていますので多分、このお話単体だけでも大丈夫なような気もしますが、詳しい肉付けとかは1作目を読んでいた方がわかるかもしれません。
そして理友の親友で…

1

君の隣で見えるもの 小説

栗城偲  藤川桐子 

田舎の大家族っていいね

その昔、上野の駅で老人の話す東北弁を聞いて「これは宇宙語なのか!?彼等は日本人?」とびっくりした記憶がありますwww
いや~とーほぐ弁は難しいっちゃ。
ということで、夏休み直前にある事情で先生を殴ってしまった為に一足早く夏休みに入った主人公が、祖母のいる田舎へやってきて、そこで従兄弟と再会して彼によって立ち直るというお話でした。
従兄弟がとうほぐ弁を使うので、いつものようにすらすらすら~とは…

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