眠れる森さんのレビュー一覧

浪漫亭の住人~東雲~ コミック

桜川園子 

縦軸と横軸のしっかりしたシックな甘さ

実は遊郭物って好きなのです。なぜかというと「好いたら抱く」というエッチへの流れの必然性が舞台で説明できるから不自然にならないのです。
あと、髪の毛が長いことに関しても和装、遊女スタイルなら長い方が似合うし。というわけで、現代の男遊郭を舞台にしたお話。
最初は祖父から通帳とか財産を託されて東雲のもとを訪れた咲也がそのお金を容易に受け取らず、逆にそういう世界に引きずり込んではいけない!と必死で帰そ…

2

キミに玉砕。 コミック

西原ケイタ 

みんな必死に考えているんだ

舞台はかなりばらけてます、がなんだろう。
「一生懸命恋愛してます!」感がひしひしくるような短編ばかりです。
それに「この恋は間違っているに違いない!」というBL特有の感覚がハイブリッドされて、キュンときます。

「キミに玉砕」
無邪気でピュアな同級生の天宮知佳を好きでたまらない黒木。
可愛く笑う、上目遣いをする、勉強していて無防備に寝ちゃう。すべてが可愛い。
でもその好きという感情は…

1

それでは今日もいただきます。 コミック

橋本あおい 

食べ物屋さんアンソロジー。

この方については多分初見なのですが、同じテーマでありながら同じエロ度でない作品を混ぜてる印象があります。
急展開だったり緩展開だったりしますが、あとで掲載誌でDear+とBOY'SJAMと違うのを見て納得。後者の雑誌は時々ピアスクラスの急展開物を繰り出してきますよね・・・。

あと、エロ物で思ったのですが、顔つきを可愛らしく書く割にはえらくリアルな局部を書く人だな、と。
腰乃さん…

4

社長はエロシック コミック

紅蓮ナオミ 

たててなんぼ。

秘書といいながら実はいつでもどこでもやりたくて仕方ないエロシックな社長、柏木のセックスの相手をするだけ、という非常に簡単そうで簡単でないお仕事。
いや、実際難しいでしょうねぇ。社長が「やりたい!」と思った時にスケジュール通り立ってて、しかもイかさないといけないんですよ。そんな自由自在に操れる曽我もなかなかのオトコなのです。

でもセックス依存症というのは実際に存在しうる、というか男なら一度や…

2

さわってもいいかな コミック

松本ミーコハウス 

たぶんそうなるだろう

BLでここまでハッキリと女の子が恋敵として頑張るストーリーって稀有だよね・・・
お互いの兄たちのセックスを見て逆にそうなるのはおかしいっという方向に自分の気持ちに逆噴射をかけてしまう志郎が正巳に対してだしたのは触るな、忘れろという脅し。
そして、その無意識のカムフラとして利用されるのが二人が実は惹かれあってるのは解ってる真子。
でも真子も正巳も生々しくただもんじゃない。お互いが争うわけではな…

2

部活の後輩に迫られていますプレミアムコミック本 特典

やはりCDを聞きながら読みたい

CDになった本は原作を読んで2度美味しく味わえるのですが、腰乃さんは特にそうですねぇ。
この本も台詞が滅茶苦茶多くて元々「脳内で読んで楽しめる」し、聞きながら読むとその脳内演技を上回る二人の演技に「のおおわぁああ!」と萌え悶えることに・・・。

CDの方は微妙にエピソードが飛んでる分ちょっとこっちの方が分量多いかな。付録としては十二分な分量のある本です。
これがついているとついていないでは…

1

いばら姫に愛の手を♥ コミック

桃井ジョン 

ツン+闇もちを強く外へ引っ張り出す過程がいい

おとぎ話の様な出会い方をした洋館のお姉さんは実はお兄さん、しかも相当ダルダルで刹那的な生き方をしていたしワガママけど美人。それを少しヤンキー空気も入ったガテンな男の子がガッツリ愛しまくるという話、というと簡単にまとまるでしょうか。
10も年上ですが、年を取っていることが差として出ているというよりむしろ過去の唯一愛情らしきものを残していったような相手に対して余計に屈折している、という感じ。魔性すら…

0

from701号室 コミック

藤崎こう 

エロイ体とコミカルさのコラボレート

藤崎作品は全体的にエロシーンの体つきの良さ、特に攻め尻のエロさに心惹かれる物があるのですが、この本においても存分にみられます。
そういう基礎的な所だけで十分見られますが、ただ単にエロいのではなく受け二人がどこか軽さを感じる攻め相手に常に会話では突込みに回る様子が見られるのがいいところに思うわけです。
あと、前半においては弟に対して「生真面目で残業もガッツリする」はずの兄が実は「ずーっとセフレ(…

4

社長 桃井くん コミック

西田ヒガシ 

まったくもう無茶苦茶だなぁw

最初の10ページでいきなり「開いた口がふさがらない」状況に陥りました。
トーンを使うのが面倒臭いからスーツがダメだとか、話の筋にはびた一文関与しない「内輪の事情」をなんのてらいもなく出したり、
吹き出しを自分で持ったりとかこの本、技法をそのままギャグとして身もふたもなく使ってしまう。
そして最初から最後まで「突っ込みどころしかない」(もちろん攻めるという意味でない「突込み」の意味!)

3

パパはつらいよ コミック

桜井りょう 

「ほほエロしい」という形容詞を進呈いたしたい。

本物のお子様とお子様のような攻めさんがバツイチパパさんを取り合うお話。
いい年こいて甘えんぼ、というかエロエロしいと言った方が正しい隆幸さんになぜか共感することしきりです。
恋人だからイチャイチャしたいんですしエッチしたいんです!に正直だし植えてるから求め方がストレートなんでしょうね、でも確かに迷惑ではあるんですよねぇ。

でもそういう人相手だから突き放されると堪えるわけで、
そこまでし…

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