乱菊さんのレビュー一覧

レンアイ・アラカルト! コミック

みなみ遥 

スッカラカンが楽しい

これまでは短編収録が中心の構成だったが、今回はほぼ丸ごと表題作。
みなみ遥お得意の学園・セレブ・メンバー総ホモ(1組ハッキリと判明はしなかった2人はいるが)の黄金パターンの1冊である。
とにかくこの本は描写がいちいちヤラシー!と言える。
この辺り以降から、みなみ作品のエロは脂がのってきているような気がする。

表題作は大学の写真同好会内での恋愛模様を描いた作品。
ムッツリお坊ちゃま・篠…

3

花色バージンソイル コミック

みなみ遥 

バージンソイル・・・ではないが。

前作の「最果ての君へ」は珍しくシリアスだったのだが、今回は元通りのみなみ節。
と言っても、エロが確実にパワーアップしている。
そして絵も安定しているのでとても美麗で読みやすい。

表題作はデザイナー×大学生。
モデルの依頼をされた大学生の凪紗が、官能教育という名目でデザイナーの久我に色々とセクハラをされると言う、非常にエロおいしい設定だ。
久我を好きだった元スタッフ(♂)の逆恨みで、衣…

1

秘書育成中。小冊子付初回限定版 コミック

サクラサクヤ 

アホを愛でろ!

サクラサクヤの2冊目のコミックスになる。
これは初回分を雑誌で読んだ時から好きで、全て追っていたのだが、不定期掲載だったためコミックスになるのは随分先だろうと思い、発売をとても心待ちにしていた。
初回限定版は小冊子付きなので、ぜひ今の内にこちらを入手してほしい。

ストーリーは少々(相当?)強引である。
勤めていた会社が抱えた債務を、社員が支払う義務は常識的に考えてもないのだが、乗り込ん…

5

最果ての君へ コミック

みなみ遥 

父親に注目

みなみ作品では非常に珍しいシリアスストーリー。
これだけを読めば、なんだみなみ遥ってせつない系?などと、きっと勘違いしてしまうと思う。
大体みなみさんと言えばイメージはピンクなのだが、このお話に関してはブルーといった雰囲気だ。
著者作品を全て読んでいる読者だったら、きっとこの作品だけやや異色なのが分かるだろう。

いつものスチャラカストーリーとは一転、今回は一応(?)筋らしいものが用意さ…

1

禁断の甘い果実 コミック

みなみ遥 

楽しい3P

ビブロスからは著者2冊目のコミックスで、初出は約7年ほど前のものになる。
とにかくすごい。
すごかった。
揃いも揃ってこの恐ろしいほどの貞操観念のなさは何なのだろう、と一瞬目を疑うが・・そう言えばみなみワールドでそんなことは大きな問題ではなかった。

表題作は英語教師×生徒。
教師の初授業の日に校内で早速おっぱじめている。
まだこれはマシな方で、その他短編の「IN MY ROOM」は…

2
二次創作

九州男児 傑作選 よりぬき学園ヘヴン コミック

九州男児 

あの「学園ヘヴン」のパロ本

これまでに九州男児さんがあちこちのヘヴンアンソロジーに描いていたものを、ひとつにまとめた作品集となる。
「学園ヘヴン」自体は中途半端にしか知識がなかったが、それでも充分読めたので、ゲームを知らなくてもそこそこ楽しめると思う。
しかしうろ覚えにしかキャラ設定は頭に入ってないとは言え・・・こんなに腹黒&小狡くはなかったはずだよ、啓太!
いやいやシンナーもタバコも吸わないから!
さすが九州男児さ…

3

コイビト志願 コミック

みなみ遥 

深く考えてはいけない

みなみ遥のビブロスからの初コミックスとなる。
古いもので10年くらい前の作品が収録されているので、絵は今と比べてややロリっぽい。
しかしお気軽エッチに走るノリは、あまり今と変わらない。
すぐに登場人物たちはアハーンとなってしまうし、男同士という悩みもなければ背徳感もない。
第一印象が『いいカラダ・・・カッコいい(はあと)』であるから、当時からシモの緩さはBL界でもダントツと言えるかもしれな…

2

ナツコイ コミック

鹿乃しうこ 

井出充と篠原宗士は同じ高校の同級生。
表題作はナンパ三昧のノーマル・井出と、優等生だけど男と不倫するようなゲイ・篠原とのストーリーになる。
少々女に飽きていた井出と、男に捨てられた篠原は、偶然出会ったその夏の間だけのつもりで、体を繋げる奇妙な関係になるのだが、これがとんでもなくエロだらけであった。

『入れたい?入れられたい?』とのたまう男、篠原が個人的にはヒットだったが、続編「フユコイ」…

1

徒花(アダバナ) 小説

水原とほる  水名瀬雅良 

その花の色は。

「徒花(あだばな)」とは・・・

・咲いても実を結ばずに散る花。むだ花。
・季節はずれに咲く花。
・はかなく散る桜花。あだざくら。

タイトルが好きだ、とまず思った。
そして読み進むにつれて「徒花」の持つ意味と登場人物たちの人生が重なり、何とも言えず切ない気持ちになった。

サラリーマンの佐伯和彦は、高校時代に想いを寄せていた赤澤修と、偶然に9年振りの再会を果たす。
赤澤は暴力…

8

つよくよわくきつく コミック

藤本ハルキ 

意外とエロい。

たまに雑誌で見かけていたような気がするが、まとまったものを読むのは初めての作家。
お話は割と唐突だが、短編なのでこういう切り口もアリかなといった感じだ。

表題作は元カレの友人×塾講師。
受けは典型的なツンデレで、普段は悪態ばかりついているくせににベッドの上ではアハーンという、実に分かりやすい設定だった。
しかも相当ラブラブでハッピーエンド。
ああ王道って安心して読めるな、と思える一作…

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