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深山くのえ 西炯子
葡萄瓜
美しさの片鱗に惹かれあった二人が互いを 深く知る内に高めあい、紅蓮に包まれたまま 二人で直走って行く。劣情故にではなく、「義」故に。 只凛とした恋に急かされるのなら、それもまた 一つの在り方でしょう。
天堂まひる
評者は作品情報を書きこむ際、出来る限り受攻の氏名を 記す事を信条にしています。 それもまた作品を探す手掛かりとなるからです。 しかし、この作品に就いては敢えて攻の名前を記さずに情報を 入力しました。大きくネタバレに関係すると思われますので。 天真爛漫を通り越して天然ボケの域に入りそうな受の仁夢(ひとむ)。 彼がバスケットを始めたのはバスケット部の四天王の仲間入りを したかったから…
沢城利穂 つたえゆず
十八禁BLゲーム「好きなものは好きだからしょうがない!!」の ノベライズ作品。 ゲームのノベライズと言うと退屈になりがちな印象があるのですが、 この一冊はしっかりとした歯応えがあります。 ゲームの要素がさりげなく漏れが無い様に盛り込まれているのですね。 ゲーム関連のファンアイテムとしてだけではなく、独立した小説として 読むにも良い歯応えが生まれているかと思われます。
南野ましろ
無自覚に甘い恋愛と言うのは兎角傍迷惑なもので ございます。いっそ自覚した上で確信犯的に甘さを ぶちまけてくれれば廻りもああ仕方ないと対処出来 ようものの、無自覚の場合余波が不意打ちで参り ますから回避するのが相当に難しい。 そう言う訳でウサギのぬいぐるみ時々人間の麦太と その所有者・殿上徹太の傍迷惑暴走恋愛模様、 開幕でございます。
立野真琴
SFと言う環境設定が佳境になると同時にBLとしての濃度も 上がってくるという非常に贅沢な作品に仕上がりました。 謎の部分も多少はありますが、それは読者それぞれで補完 すべき部分なのでしょう。 BL作品の要素は、一つだけではないのです。
ストリートファイトのチャンプだった望が謎の無頼漢・コヨーテに 負け彼に従った瞬間から物語は始まります。 望が覗き部屋の部屋子とされてしまい云々…と言うBL要素を 織り込む一方、主人公達を取り囲む環境設定にも手抜かりは 一切なし。SF風味のBLではなく、BL要素もあるSFと言う感に なっています。 ………描き出し方が艶っぽいですね、一々。
以前は一冊丸々白泉社・花とゆめコミックスに収録されていた この作品。その制限の中できちんとBLの勘所を押さえているのは 作家さんの力量の為し得る業でしょう。 界が異性ではなくラーティを相手に選んだ理由、それこそが この物語をBLに仕立てている要素です。 「青い羊の夢」前後編とその後日譚である「2」を収録。
松下キック
恐らくこの一冊はレビュアーによって評価が極端に 分かれるのではないだろうか、と愚考します。 筋書きは難解ではありません。どちらかと言えば シンプルで判り易い方かと思われます。 問題は醸し出される空気の方でしょう。 繰り返し読んで行く内に、じわりと滲み出てくる 種類の面白味を多分に含んだ一冊かと思われ ます。カバー下に居る表題作の攻の微笑みの様に。
リボーンアンソロジーとしては最初期の頃のものであります。 発行年(2005年)の8月でリボーンアンソロジーがまだ20冊と いう段階の中での一冊ですから稀少なものです。 アニメ化される前に発行されたものですので温度差を感じる 方もおいででしょうが、これもまた時代の一頁という事で。 この一冊があったからこそ、現在のリボーンアンソロジーが 200冊近くになる状況が出来た訳でもあります。
収録作品の殆どは原典アニメ化前のものと思われます。 それでも熱いですね。ジャンルに対する愛が激しいです。 実際の所、アンソロジーの発行点数から見る限りでは ジャンルの勢いは今程ではなかったのだろうと推測されます。 この頃でアンソロジーの冊数が30冊未満でございましたから。 ここで頑張った人達が、後に影響を与えているのでしょう。