葡萄瓜さんのレビュー一覧

失恋の国 コミック

星逢ひろ 

寸前のバランス

失恋の国で改めて知る自分の想い。
少しでも長く眠っていたいと思ったのは、何故?

描写されている心情は限りなくBoy's Loveに
近いかと。それを朗長けた感じではなく恋知り
染めしと言う初々しさの戸惑いと補完としての
肉体関係とで綴っています。

男の子の描写の絶妙なバランスも、良いですね。

2

飛行少年ズ コミック

野火ノビタ 

時代の一里塚

二次創作と言うよりは二次創作の延長線上に
ある作品群ですね。それをどう受け止めるかは
それぞれですが。
二次創作に重なって、野火ノビタと言う作家さんの
惑いも観えて来る様な、そんな一冊です。
原点の味わいでしょうね。

3

恋愛 コミック

妃川美波 

ありといえば、あり

アイドルグループ「CLOUD」の最年少メンバーと
リーダーよりも注目を浴びがちなメンバーの恋…
と粗筋を紹介しても白々しい感じですね。
表題作以外の作品については同人誌で御覧に
なった方も若しかしたらおいでかと思われます。
その時には彼等はこの名前ではなかったので
しょう。評者もこの方の同人誌を読んだ覚えが
ございますし。

表題作は単行本化用の描き下ろしとの事。

0
二次創作

山田・D・米蔵 米屋編 コミック

山田・D・米蔵 

隙間に愛を埋めている

二次創作と言うのは原典の些細な隙間を
妄想で拡げる作業です。
ですから原典をどう読み込んで解釈するかも
一つの見せ場である訳でして。

にしても揺れ加減の魅せ方が上手い。

1

俺の探偵物語 コミック

七瀬かい 

相変わらず

相変わらずオヤジもショタも美味しい加減で
描いておられますね。
余裕綽々なオヤジも余裕の無いオヤジも
描ける人は稀少でありましょう。
増してや15歳を疾うに超えていてもあどけない
艶っぽさを漂わせた受を描けるとなれば、
尚更の事。

表題作は探偵見習いと内偵される作家の恋物語。
どちらが探られているのやら。

0

パイナップルフィーリング コミック

まんだ林檎 

受け止め方次第

ミスダンディーの父に15歳まで少女として育て
られてきた少年・麗がある日男子学生として
生きる事になってそこからドタバタは始まった…。

その中で織り成される先輩への片思いをめぐる
一騒動。男が男に恋をする事の障害と言うJUNEの
頃からの不変のテーマを少女漫画の手法で展開
してみたら軽くなるのかと言えばそうでも無く…。
読み方次第ではとても歯応えのある作品です。
アマチュアレス…

1
二次創作

山田・D・米蔵 同人作家コレクション21 コミック

山田・D・米蔵 

通奏低音

二次創作とは複雑なもので、原典を無視しても
不出来だし二次創作者の妄想だけが暴走しても
不出来になってしまう。二者の調和が大事なの
ですね。割合は問いませんが。

性描写がさりげなく控えめな分、妄想の余韻が
濃い目かと思われますので喰い足りなさを感じる
事はありますまい。

2

背広のハウスキーパー(2) コミック

こだか和麻 

続きを呼ぶ力

表題作を始め同時収録作も続きものであるこの一冊、
こだか和麻と言う作家さんが連載と言う形式を得意と
する事を無言の内に示した礎の様な感があります。
「NOT~」に至っては後年単行本二冊に跨るシリーズと
なりましたしね。

こだかさんの可愛いオヤジ路線を定着させた作品かと
評者は愚考します。

2
二次創作

イトウセイコ 同人作家コレクション(8) コミック

イトウセイコ 

極北の味わい

ナマモノ同人をめぐる議論は歳月を重ねても
尽きる事はありませんが、議論の前に先ず
何某か傍証を横に置いて話をしないと進む議論も
先には行きますまい。

往時イトウセイコさんの作品が注目を浴びたのは
二次創作の原典と言うか御本尊に新進気鋭の
漫才師「ダウンタウン」を起用し、鋭い作風で
二人の関係性を描いていったからです。
剃刀の様に鋭い解釈でありながら、注がれる眼差しは
とてもあ…

3

あなたが欲しい。 コミック

内田一菜 

お馬鹿も男、健気も男

競走馬が縁のふとした誤解から本気になって
両思いに至る表題作を始め、健気故の試行錯誤が
展開の重要な部分を占める作品集です。

……苦い恋でも美人を生み出す場合があります
けどね。

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