葡萄瓜さんのレビュー一覧

【18禁・数量限定本】エロほん―ぶっかけ― コミック

当社比としての18禁

今回はPINK GOLDでの手加減を元に当社比と言う
加減でエロ増量された感がございますね。
それでもなお賛否両論はあろうかと思われますが、
そこはそれ、リブレ出版[旧ビブロス=青磁ビブロス]さんが
出す成人向けです。
成人向けを元々得手とする版元さんのエロと比較して
云々するのは些か酷ではないかと評者は個人的に考えます。
版元によってエロの出し方に個性があるのもまた良いのでは
な…

4

月にむらくも、春香 小説

玉木ゆら  六芦かえで 

色々含んだ甘さです

縁あって手許に何故かシリーズ最終巻が
いきなり来た訳ですが…これは判断に迷う。
多分カバー裏の粗筋にふっと惹かれて
初めて買われた人も同じ様に戸惑うかしらと。
本文で展開されているのはひとかどの
時代小説の世界でございますから。
下手すれば合間合間の甘やかさが重い空気に
塗りつぶされてしまいそうな、そう言う感じさえ
ございます。

ただ、改めて時代小説であると向き直って読み直す…

2

Fig 誕生記念お祝い小冊子 特典

さりげなく力こぶ

本誌がさりげないこだわりの集積で作られて
いるならその付属品も又同じ…と言う感じで、
山椒は小粒でピリリと辛いを地で行く小冊子です。

まああくまで小冊子と言うだけあって作家さん一人に
割り当てられているのは1ページと言う空間です。
しかも面積は余白込みで120mmかける170mm。
さあここで何を描くかと迷われる方はさぞかし多いかと。

しかしこの『Fig』の執筆陣は良い具合に…

2

御曹司の口説き方 小説

鳩村衣杏  高階佑 

御曹司の基本

作者さんはあとがきでかなり恐縮されておられましたが、
評者はこう言う御曹司ものが読めて幸せだなと素直に
思います。

この作品は実に丁寧な仕事が施されておりますね。
だからこそ御曹司同士の遣り取りにもきちんとした背筋を
感じられる。パワーゲームではなく、ロマンスの
駆け引きなのだと得心も行く。
品格を求められる立場とはそれだけ日常の些細な事も
地に足つけて行っているのだよ、とさり…

3

華なるもの コミック

西つるみ 

「い」が在って「ぶ」は無し

一人の武人の出世物語、と額面通り捉えれば
かなり不快な物語かも知れない。
しかしながらもしも彼が日常の殆どを能で言う所の
直面で演じていたとすれば、どうか。
それでも不快と言う人は居るだろうが評者は
その直面の皮の厚さを天晴さと讃えたい。
その見事さが時折ほころびて隠し遂せたと
思った筈の心がこぼれて慌てる様も
又一興だろう、と。

描かない事で却って鮮やかになる彩り。
それ…

8

Fig vol.1 コミック

絶妙な人肌

正直に言えば、表紙の煽り文句で足を止められました。

「アレもコレも食べたい腐女子のみなさまへ。」

これ程ツッコミ心を刺激する煽り文句は無いでしょう。

で、頁を進めてみると…全体的に茶漬け感覚でさらりと
流し込めているのに随分しっかりと後味が残るんですね。
消したいのに消せない下卑た後味ではなく、薬味の様に
もう一杯を誘う様な絶妙に邪魔をしない後味が。

確かに色気に溢れ…

4

犠牲獣 小説

桑原水菜  佐々木久美子 

まだ、枝葉あり

もしこの作品を今まで同人誌さえも出した事が無い
新進気鋭の作家さんが書いた、という事であれば
評者は期待含みで神レベルの推奨をしたかも知れません。
ただ、あの「炎の蜃気楼」の作者さんが書いたと
言う事であれば…正直拍子抜けと言う所でしょうか。

筆のノリの良さは確かに伝わってきます。
そのノリのお蔭でぐいぐい引きこまれる様に読めたと
言うのも事実です。
しかし、どこか匙加減が狂っ…

0

メテオライト コミック

松崎司 

斜め上の悦楽

松崎さんらしからぬ表紙と帯にすわ何事とレジに走り、
そして紐解く事小半時…。
評者も良い年こいた読者風情でございますが、なんとまあ
ニヤニヤが止まらない止まらない。
今までの松崎さんの「型」をお望みの方には物足りない
一冊となりましょうが、デレ倒す野郎共が見たくて見たくて
辛抱たまらんと言う方には黙ってすっと差し出したい
一冊でございます。

表題作も併録作もオッサンが若い野郎に…

10

突発的なフォルティシモ コミック

相模郁人 

基本形成済み

この方はこの一冊がデビュー単行本だったのですね。
収録作品は古くは1995年のものから新しくは単行本
刊行半年前のものまで。
それだけの幅がありながら作風にずれが一切生じて
いないのはお見事と言うべきでしょうか。

キャラクター形成や絵柄にやや往時の流行を感じて
しまうものの、この一冊の中に描かれている
幾つかの世界は現在のBLにも一脈通じています。
表題作及びその続編をとってみ…

1

マウリと竜 コミック

元ハルヒラ(元ハルコ) 

染み入る想い

帯の文句はある意味正しく作用しているのですが…
率直に言えばこの物語につけるにしては俗ッぽ過ぎますね。
でもその瑕も大した事は無いと本編が覆してくれます。

神と言う存在は常に聖邪の二面性を持つ、と言われます。
でもそれは神の自発性でそう言う二面性が生じるのではなく、
人間の鏡として神が作用する故に生じてしまう作用なので
しょう。

この一冊には想い想われる事で邪を抑え、応える様…

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