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表題作犠牲獣

キニチ・アカブ・バフラム 密林の国の王
サク・トゥーク(ハサル) 滅ぼされた国の王子

その他の収録作品

  • 犠牲獣-名も無き<対の神>-
  • 犠牲獣-闇の恋人-

あらすじ

密林の王国・ムタルの暴虐王バフラム。彼に祖国を滅ぼされた王子・サクは復讐するために生贄としてバフラムに近づくが、儀式となる閨で屈辱のうちに犯される。だが七夜続く二人だけの儀式を行ううち、バフラムの本音が垣間見え・・・。
桑原水菜が描く圧巻のボーイズラブ、ついに登場!!
(出版社より)

作品情報

作品名
犠牲獣
著者
桑原水菜 
イラスト
佐々木久美子 
媒体
小説
出版社
リブレ
レーベル
ビーボーイノベルズ
発売日
ISBN
9784862639837
3

(12)

(2)

萌々

(1)

(5)

中立

(3)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
5
得点
32
評価数
12
平均
3 / 5
神率
16.7%

レビュー投稿数5

さすがです

桑原水菜先生の初BLということで期待して読みましたが期待通りでした。
二人の感情の変化に注目です。
7日間自由にならない身という監禁っぽい設定に萌えます。
私的には、サクにもっと気持ちよさそうにあえいでほしかったのですが(笑)
7日間では足りなかったようですね…(´・ω・`)
結末をあえて読者に委ねるという点では読後の楽しみかもしれません。

3

シェフェラザードロミジュリ

この作家さんてあの有名な「炎の蜃気楼」の作家さんだったんですね。しかも初BL?
でも、あまりそんな事気にしないで読めました。
やっぱり萌えとかそんなじゃなくて、物語への惹きこまれ方、そんなものに注目していけるその盛り上がり方は、ラストを読者の裁量にゆだねてあいまいにしているところ、思わず、只モノじゃないな!ってうなりましたよ。

物語はごっつファンタジーです。
マヤとかインカとかアステカとかそんなイメージが舞台。
国を滅ぼされ、父である王と后である母を殺された王子が復讐の為に、敵国へ奴隷として入り込み、12年に一度の大祭に乗じて、仇である敵国の王を討とうとするお話です。
王と二人きりになれるチャンスは生贄として捧げられる王の心臓の代わりとなる生贄に選ばれなくてはならないわけで、彼・サクは自らの命を賭けて生贄になることに成功する。
この時点で他の生贄となった男達とは、心構えとか色んなものが違うわけで、王である仇のバフラムは彼に執着を感じるのです。

儀式が行われるまでの7日間、王に抱かれその身代わりとなる為に王の精を注ぎこまれて・・・という設定。
仇である二人は作者さんはロミジュリを比喩に出していますが、短い期間で二人が心を交わすその過程に不自然さはなくとても自然でした。
しかし、全然甘くない!(そりゃ、互いに命がけですから)
最初の部分、思わず激しく突っ込みまくる、ひょっとしてこれは面白い話しなんだろうか?と勘違いさせるような表現が多々あり、驚愕!
バフラムが腰布の間から見せたイチモツの表現を・・・”筆のような”おい!筆!!筆なのか^---!?
そのくせ、蛇の首をもたげて、、、www
そしてサクはバフラムの命を奪うために訓練したらしいのですが、その技の一つに、某秘所の絞り切り技がーーーー!?
とうもろこしも切れるそうで・・・(大汗、、、)でもバフラムは最初筆のようなと書かれていたのに、どうも鋼鉄のチンコを持ってるみたいでwww
もうっ、この箇所にヒジョー!!にハマりました(爆!!)

さておき、サクがバフラムの事をもっと知りたいと思った事からサクの気持ちに憎しみだけでない何かが生まれてきます。
バフラムもサクを抱くことに最初は己の好戦的な趣味を満たすいい道具な部分から、サクに何かを見出します。
7日間の夜というのは、短いようで長いのですね。
多分サクが王の子供であること、またバフラムも王であることから、とても共通する部分があったのだと思います。
ラストの展開には、すっかりこの物語の世界に引き込まれて胸がドキドキ!!
自分には、二つしか選択肢はなかったと思いますが、多分あちらを選んだと思います!!(それは内緒)

本編以降の2本については、本編がどちらかというとサク視点だった為に、2本目をバフラム視点に置いて、そして3本目をバフラムの側近の執政官視点に置いたことで、本編のさらなる肉付けをしているものと思われます。

BLといえばBLでしょうが、いくらかJUNE的な感じもしてリブレからの出版というのに驚きもあるのですが。。。
しかしたった7日間の出来事が二人の人間の魂の交わりとなった部分に壮大なファンタジーを見た気がします。

4

でた、読者お任せコース…

はい、内容はあらすじ通り
滅ぼした王×滅ぼされた王子(生贄)のファンタジーものです。

生贄にされるまでの7日間に揺れ動く2人の想いが書かれていて
だんだんと感情移入していき、さあどうなる?!
と、最後の場面を自分で思い描きつつページをめくるとっ!!

「何ですとーっ?!」

最終的に生贄を誰にするのか?
相手か?自分か?それとも互いになのか?
いやいや案外2人以外の生贄が?!
とかの数パターンを勝手に予測してたのですがっ、

ああっ、私の嫌いな読者お任せパターンに終わってるし(@@;)

でも本編が1冊の半分のページ数で終わってたので、
残りの半分で後日談が書かれてるのかと期待して読んだのですが…
そんな訳もなく視点違いで書かれてただけでした。
残念!!

読者によって終わり方が違うのも、それはそれでいいのですが、
白黒ハッキリと付いてる方が安心して読める私には、
(それに対して「何でだよ~っ」って思ったとしても)
モヤモヤと残ってしまう作品でした。

1

幸せになって欲しいな…

炎の蜃気楼を読む前に予習でこちらを。
あっちは道のりが大分長いようなので。

結末が明示されてなくて、どうとでも取れそうな感じ。
殺す、王が死ぬ、逃亡…もしくは民に問うか…。
どれもありそうな書き方してる。
「ありがとう、すまない」のセリフ。死にそうだし、逃げそうだし
まぁとりあえず、最悪のBADENDが書かれてなくて良かったです。
あそこからのHAPPYENDはなかなか難しそう。かといってBADは読後感が…。

あー読者にゆだねるやつかーとも思いますけど
これはなんか、これでもいい気がします。説得力があるような。
儀式についても、こんな設定なのにご都合主義という感じがあまりしない。

私的には、熱帯の「間の楔」のような気がした。
(これを読む前に読んでいたせいかも)

1

まだ、枝葉あり

もしこの作品を今まで同人誌さえも出した事が無い
新進気鋭の作家さんが書いた、という事であれば
評者は期待含みで神レベルの推奨をしたかも知れません。
ただ、あの「炎の蜃気楼」の作者さんが書いたと
言う事であれば…正直拍子抜けと言う所でしょうか。

筆のノリの良さは確かに伝わってきます。
そのノリのお蔭でぐいぐい引きこまれる様に読めたと
言うのも事実です。
しかし、どこか匙加減が狂っている様な読後感は拭えない。
BLですと言い切るには、切るべき枝葉が多い気がします。

評者の肌に合わないだけなら、逆に安心できるのですが。

0

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