葡萄瓜さんのレビュー一覧

1、2の3で恋をする 小説

高将にぐん  茶々ごま 

それでも惹かれる

【B弁当Lラブ】1、2の3で恋をする PV
http://www.youtube.com/watch?v=DHTaaVYiTJs

作者さん自らがキャラ弁と言う手法を用いて
作品のPVを作る…これは斬新です。

では翻って作品は斬新かと言うと…読者を選ぶだろうと
言う意味では斬新だと思います。
評者の読後感から断言するのは少し危うい気もするのですが、
この作品の世界に浸れてしまう…

1

先生の秘密、知ってます コミック

平眞ミツナガ 

黒平眞、降臨

物語の筋が、と言うよりも登場人物の抱えている
感情が一々黒い一冊です。
能天気に見えている様な人でも抱えているものが
単純明快じゃないからある意味始末が悪い。

これまでの甘くてどこか軽やかな平眞作品に魅せられた
人にとって、この一冊は面食らってしまう存在
なんだろうかとふと感じました。
とは言ってもどの作品も最後の〆は正に平眞ワールドと
言って良いその後を感じさせる力強さを持っ…

3

コンビニストア コミック

kanco 

既視感?

評者としては読んでいてとても腹持ちが良いと
感じる物語だったのですが…今のBLとしては
どうよと言う評価もきっとあるんだろうなと
言う事も気持ちの片隅で感じてみたり。

ただ、この物語の中で描かれる恋に限りなく
近い空気は、やはりボーイズラブと言う文法を
用いないと描けないのだろうな、と。
JUNEでもきっと描けるのでしょうけど、でも何か
違う風に仕上がってしまいそうな気もします…

2

光降る朝、初めてきみと コミック

深井結己 

多分新境地

書店で著者名と表紙を返す返す見直して
深呼吸する事数回。
もしかして表紙に騙されてしまうのかもな
どうしようと逡巡しつつ読み進めましたが…、
実に良い読後感でした。
正直、レディースコミック誌に描いていた頃の
この方とこの本の著者が同一人物だと
前知識なしに言われたら、評者は信じません。
恋愛の先の選択肢がほぼ180度違いますから。
それ程までにこの一冊には甘く軽やかで、
そし…

3

くろねこ屋歳時記 壱の巻 小説

椹野道流  夏目くも(くも) 

澱む事なき

掲載誌を開かず、一冊にまとまった状態になって
初めて目を通しました。
先に読んだコミック版の事については余り頭に
置かない様にして。

群像劇を紐解きながらジワリと深い所を粘っこく
ならない様に淡々と掘り下げてゆく。
作中に『非日常空間の構成分子』なる言い回しが
出てきますが、ややもすれば心理描写にまで
その理屈が適用されている作品の空気に、
戸惑う方もいるかも知れません。

3

つまさきに火 コミック

柳沢ゆきお 

率直なろくでなし

まず評者は驚愕したのです。
『柳沢さんの作品なのに、滑らかに読めるなんて!』
と。
今迄が今迄だけに身構えていたのに、拍子抜けと
言うべきか嬉しい誤算と言うべきか。

そして読み通して振り返ってみると、ああ!と合点が
行きました。
この一冊における柳沢さんの役割は神でも監督でも
ないのだと。
我々読者と同じ様に舞台に棲む魔物に魅入られた
ろくでなし共の群像劇を見守る立ち位置に…

8

あさってのジジョウ コミック

京山あつき 

すり替わる瞬間

見事に狙ったタイトルと期待感へのずらし加減。
そこから何を読み取るかが多分読者の仕事ですが…。

この作品、読者の年齢層をしっかり選んで
しまいそうな気がします。
JUNE、なんですね、しっかりと。
華美な西欧風の耽美を旨とするJUNEではなく、
模索しながら情を汲み上げられたJUNEの一角かと。
だからピンと来難い部分が若干あるやも知れません。
しかし読み返す毎に味わいはしっか…

8

君も人生棒に振ってみないか? 東京心中(3) コミック

トウテムポール 

曲者揃いの人生行路

先のレビューにもありますし今後のレビューでも
きっと言われるでしょうが重ねて書きます。
この一冊だけを読んでこのシリーズの彼是を断じて
しまうとそれはもったいない事が起きます。
この一冊に至るまでの荒波谷底峰の先をこの際だから
把握しておくのは決して損じゃないと思われます。

さて、ほんとに色々と色恋上もそうじゃない部分も
ありまして迎えたシリーズ第3部4冊目。
タイトルが軽い様…

7

つまらない二宮さん コミック

平眞ミツナガ 

恐るべし

出版順で言うとこの本が平眞さんのデビュー単行本と
言う事になります。
……デビュー単行本からこの調子ですか。末恐ろしい。
短編映画を2本見終えて余りの余りに席を立てずにいる、
そう言う読後感です。
ドヤ顔を押し付ける様な決めゴマが無い分すっと気持ちの
隙間に入ってきて、静かに心をえぐって過ぎてゆく物語。
それは行き当たりばったりに積み重ねられた結果物語に
なったと言うものではなく、…

3

俺のカノジョが男なわけがないっ! コミック

ぴい 

両極端

……結局評者の中ではこう言う塩梅、神評価と
言う事に落ち着きました。
とは言えまだ判断の迷いはあるんですけどね。

この一冊を愛する事が出来るかどうかは表題作と
併録作の二人の受さん以外の登場人物のキャラクター
造形を愛する事が出来るかどうかで決まるかと
愚考します。
評者は…読み返しの末『有り』に転びました。
多少強引な感じはするのですが、流れの作り方に
なんとなくな説得力が…

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