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56/138(合計:1371件)
堀井甚五郎
葡萄瓜
医者として患蓄を癒しながら男としてはMを飼い慣らす …と書けばどう言う強面が登場するかと期待されそう ですが、この主人公はどちらかと言えば筋肉質ながら 優男です。 そう言う男が無自覚のまま幼馴染に惚れてしまうと どういう変化を起こすかと言うのが実は表題作の もう一つの見せ場となる訳ですが、これ以上は記し ますまい。 一つだけ補足すればその幼馴染、奈良原巌はきちんと 表紙に登場して…
例えばあなたがフジミ関連作品を読もうとして、 何から手をつけて良いのか判らない、と迷った 時に手に取ると程好い一冊なのではないか、と 評者は愚考します。 フジミと言うシリーズを読む場合、作品の世界観に 通暁しているに越した事は無いのでしょうが、 それだと一見さんが結構迷ってしまう。 この一冊は言わばリトマス試験紙です。 これを読んで肌に合わないと思えば引き返せば 良いし、合うと思…
葵彰
この作者さん(黄上恵理さん)がこの名義(葵彰)で 活動していた、と記憶されている方は今となっては かなり少ないのではないかと想像します。 改名は、作風になんら影響を与えていない感じですね。 強いて言えば描線のタッチが少し変化した程度で、 物語の展開としてはこの本の時点で既に完成して いるだろうと愚考します。 想いと体液描写を等しい程度に濃厚にするのは、 簡単な様で難しきもの…
良い意味で思い切り裏切られた一冊です。 評者はこの本を最初見くびっていたのです。 時流の便乗品とか(絵柄から推定するに) 恐らくはぬるいギャグ仕立てだろう、と。 読み通してみると歯応えは全く違いました。 この本にまとまった部分では笑いで流せる様に 構成されていますが、それでも重い通奏低音が あります。その重い部分と言うのが実に味わい 深いのです。 脇に登場する女性陣の心情…
前巻の『ニッポン擬人化』が微妙な味わいであっただけに この「ハイパー」と言うのがどの方向に作用するのだろうかと 一抹の不安を覚えつつ読み終えました。 ……どうせ中途半端に続編とか新作とか混ぜるならば、 作家さん総入替で新しい面を開拓した方が良かったんじゃ ないでしょうか?前巻以上に迷走加減が激しい気がします。 矢張りキャラクター造形が統一されていないと、根底の 部分が揺らいで…
月森泉
レビューの前にお断りします。 作者さんは後書きもそのまま信じるならば男性です。 そして初出掲載誌の凡そを占める「BOY MEETS BOY」は 男性読者に照準を合わせたショタアンソロジーでした。 男性による男性の為のショタ…と言う部分で少しでも 違和感を感じられるのならば強いて接近なさらない方が 良いでしょう。この本とあなたの為に。 と、こんな大仰な前書きを書いたのには理由があり…
松崎司
全体的に主題を無難にこなしましたよと言う感じで、 今一つ切れが鈍い感じを否めません。 それも道理で後書きを視ると収録作を描いた期間が どうも作者さんにとって厄年に当たっていたらしく… 筆のノリが悪いとはこういう事なのか、としみじみ感じ ました。 それでも恥らうおっさんを描く手腕が一切落ちて いないのは流石でございますが。
宮本佳野
距離感から恋に近い状態に陥ってしまった 野郎どもの群像劇、と言うのが一番適切な 表現かと思われます。 行為そのものの描写は殆ど無く、その前後の 煩悶で深い所を語るという進行ですので、 物足りないと思う方もいらっしゃるかと思われ ますが、じわじわと後味が来ます。 道理と言えば道理で初出の大半が小説JUNE なのですね。だからそう言う問わず語りの 空気がどこかにある。 表題作の大元…
たうみまゆ
この本に納められている関係を愛だなどと 言ったら塩どころかゴルフボール大の岩塩を 容赦なくぶつけられそうな、そう言うつるみ合い ばかりを描いた短編集と受け取りました。 つるみ合い、正につるみ合いですね。 傷を舐め合うという状況よりは少し心が近いけど、 それでも愛と言い切るには些か足下が危うい、 そう言う関係。 その中でも表題作の一連は一番ボーイズラブに 近いんじゃなかろうかと…
あくつめい太
若しかしたら三国志が題材になっていたかも 知れないと言うこの作品。 単純なギャグ漫画と言う認識をされそうですが、 ボーイズラブの観点が根底にあると考えないと 正直笑い難いかと思われます。 シリアスな作風でリライトしたと仮定したら、 属性の多さ故相当豪華な内容になりますので。 贅沢を言えば、このノリで是非三国志新釈を やって戴きたく。多分その際はしみじみとした 感慨も味わえる筈…