Mさんのレビュー一覧

ベリアルの誘惑 小説

ふゆの仁子  高階佑 

ちょっとだけミステリー要素も

 里美はある晩、行きつけの店で知り合った行きずりの男と関係を持つ。
 今まで女に限らず、何人かとの男とも関係を持った里美だったが、その男とした行為は、今までの誰よりも里美を夢中にさせた。
 鍛えた身体をスーツに包み、「痛がる表情も俺を煽るためなんだろ?」と里美を翻弄するその男。
 遊びのはずが、快楽に囚われたのは里美の方だった。
 いつ意識を失ったかも覚えていないくらい、その彼との行為に溺…

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たとえ、それが愛だとしても 小説

久瀬桜子  陸裕千景子 

近親もの……?

 樹は天涯孤独の身の上のはずだった。
 ずっと母子家庭で育ち、母一人・子一人で育てられたので樹は父親が誰であるかも知らずに大きくなり、樹が社会人になって一年目の夏休みにその母も交通事故で亡くなって以来、一人で生きてきた。
 そんな樹に信じられない知らせがもたらされる。
 誰ともわからなかった自分の父親が、自分の勤めている会社の社長でその社長が亡くなったため、自分にも莫大な遺産が入る、というの…

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官能小説家を調教中 小説

森本あき  かんべあきら 

調教ものではないです!

 谷本紅葉は、官能小説家。
 誰に強制されたわけでもなく、昔読んだ官能小説に影響されて、自分もそんな小説が書きたいと思ったのが始まりだった。
 けれど、紅葉はどうしてもエッチシーンがうまく書けない。そしてそれは、自分の経験不足が原因なのかと思い悩む。
 それというのも、紅葉にはエッチの経験がまったくない。
 好きな人以外とエッチをするなんて紅葉は考えられなくて、けれど紅葉の好きな人は、高校…

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桜の下の欲情 小説

秀香穂里  みずかねりょう 

一途に一生懸命

 今まで関わっていた科学雑誌が廃刊になり、週刊のエンタメ系雑誌の担当になった本郷。
 仕事のやり方も何もかも違い戸惑うばかりの本郷だったが、日本画家・九重鎮之にイラストを描いてもらうコーナーを担当することになった。
 その日本画家は、豪胆かつ繊細な筆致で百年に一度の天才と呼ばれている。
 美術は専門外であり、まったく絵のことは分からない本郷は戸惑う。
 おまけに、九重は初対面から傲岸不遜で…

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華麗なる紳士のウェディング 小説

ふゆの仁子  奈良千春 

じっくりしっとり

 アンリが恋人だったリシャールと別れてから10年が経った。
 アンリは未だにリシャールを忘れられず、想いを引きずっているもののリシャールからの「会いたい」という連絡を拒み続けていた。
 なぜなら、絶対的な白人至上主義者であるリシャールに、自分が日系の血を引いていることを言い出せないためであった。
 しかし、そんなアンリの前に、10年の時を経てリシャールが姿を現す。
 再会を拒み続けるアンリ…

2

ショコラティエの恋愛条件 小説

水上ルイ  こうじま奈月 

読みやすいです。

 思ったよりも読みやすくて、さらさら読めました。

 姉のお供で訪れた超有名ショコラティエ・一宮雅人が経営するカフェに行った大学生の浅野葉平は、夢のように美味しいチョコレートを口にした。
「もう一度あのチョコレートが食べたい」と思う葉平だけれど、甘い物好きを隠しているため、姉と鉢合わせする可能性があるその店には近寄れず、また、女の人ばかりのその店に一人で入る勇気もナシ。
 そんな時バイト先…

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ただいま、花嫁修行中 小説

森本あき  三尾じゅん太 

素直で潔い!

 同性間の結婚が認められて早一年。
 小野緋鳥・18歳は、倒産寸前の父親の会社を救うため、ライバル会社の甲斐田物産の一人息子に嫁ぐことになってしまった。
 相手の明央は、かっこよくて頭も良くてしっかりして……と非の打ち所がないけれど、どういうわけだか、緋鳥にはイジワルばかりのムカツクやつ。
 けれど、その明央に丸め込まれた緋鳥は、とりあえず明央の実家で花嫁修業をすることになって、毎朝五時起き…

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欲望のベクトル 小説

きたざわ尋子  高宮東 

箱入りな受け!

 母親の再婚によってできた義理の兄・達郎は、和希には優しく、尚且つ義父の経営する企業の優秀な後継者であり、和希にとって尊敬する兄だった。
 そんな達郎に溺愛され、おっとりした和希はすっかり世間知らずに育てられていたが、和希にとっても達郎と過ごす時間もなく、何の不満もなかった。
 ところが達郎は夜な夜なお酒を飲ませて寝入ってしまっていた和希に対して、エッチな悪戯を仕掛けていた。しかし、和希はその…

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大好きなんです 小説

吉田ナツ  六芦かえで 

ほのぼのラブコメ?

 大学のサークルの勧誘中に知り合った、小動物系のかわいい後輩・都石。
 男も女もいける津田は、そんな都石に興味を持ち、勧誘すると、都石はあっさり「OK」。そのまま都石を食事に誘い、おしゃべりを楽しんでいたが、都石が急にある単語に反応を示した。
 なんと都石はコスプレまでしてしまうオタクなのだった。
 大学に行く前にイメージチェンジをし、すっかり垢抜けた様子だった都石だったが、今もオタク趣味を…

2

僕が愛した逃亡者 小説

榊花月  葛西リカコ 

ドラマみたいな話

 最初に言っておくと、思い切り犯罪者×年下受け、なのでダメな人はダメなのかもしれない。

 朱砂は十五歳の時に、病院帰りの電車の中で、唇を奪われた。
 その朱砂の唇を奪った相手は、指名手配中の逃亡者だった――。
 片田舎のローカル線の車内で突然起こった出来事。
 それが、朱砂と稲月真男との出会いだった。
 その後、真男が指名手配犯であることに気が付いた朱砂の通報で真男は逮捕される。

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