Mさんのレビュー一覧

俺のそばから離れるな! 小説

藤崎都  陸裕千景子 

しっかり者攻めとぼんやりお人好し受け?

 柏原鉄平は、元ホスト。
 けれど、ホストを首になってしまい店で食べれると思っていた食事も不意になり、空腹に釣られ、ふらふらと「アイドルにならないか?」というセリフに誘われて見知らぬ男たちについて行ってしまう。
 おいしい食事をお腹いっぱい食べ、いつもより多めにお酒を飲み、ふらふらになった鉄平は、そのまま自宅に連れ込まれ、裏ビデオを撮影されそうになる。
 そこに現れたのが、以前、鉄平の隣りの…

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不道徳なプリンシプル 小説

花川戸菖蒲  陵クミコ 

溺愛系攻めと純粋受け?

 手芸雑誌編集部でバイトする広睦は、勤め先のパーティーで美形のテディベア作家・奥住と出会う。
 男性しか愛せないという性癖と、男性にしては華奢で小柄すぎるという体格がコンプレックスな広睦は今まで、誰とも付き合ったことがない。
 そんな広睦を一目見て気に入った奥住は、独特なテンポの会話と、価値観で搦め捕っていく。
 体格以外はとても一般的な社会的価値観を持っている広睦は困惑するものの、自分の好…

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香港華族の愛人 小説

加納邑  かんべあきら 

傷心の駄々っ子香港富豪×世話焼き純情青年

 曾祖父が人から預かり、祖父も大切にしていたという壺が、自分の学費のために、売りに出されたと知り、それを取り返すことを忌めた裕樹。
 どうやらその壺はたまたま立ち寄った香港の実業家に買い取られたらしい。
 一生懸命、実家の手伝いで貯めたなけなしのお金で香港に渡り、実業家・燕海淵に壺を返して欲しい、と迫るけれどすげなく断られる。
 おまけに、海淵はまったく裕樹の話に耳を傾けてくれようとしない。…

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恋愛シンドローム 小説

天野かづき  千川夏味 

落ち着いたBL

 事故で過去九年間の記憶を失ってしまった水沢実樹。
 病院で目が覚めたとき、自分の傍らにいたのは、自分を心配するはずもない犬猿の仲だった浅葉修司だった。
 ところが、その浅葉によると自分と浅葉は、仕事場兼自宅で一緒に仕事をし、一緒に暮らす恋人同士らしい。
 水沢はその事実を信じる事ができないものの、記憶を取り戻すために、直前の自分の生活を知るために、仕方なく浅葉と暮らしていたという自宅に戻る…

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難攻不落な君主サマ 小説

真崎ひかる  蓮川愛 

ケンカップル寄り??

斗貴は、SPの上、SDになるための養成学校に通うため、現在地も不明な島に連れてこられた。
全寮制のその学校は、SD……セキュリティドッグになるための、日本で唯一の学校だった。
セキュリティドッグは、SPよりも圧倒的に数が少なく、自分が盾になってでも要人を守らなければならない仕事であった。
そんな仕事であるがゆえに、当然、入学も厳しく、また卒業するのも難しく、毎年多くの生徒が途中の試験で振るい…

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秘密より強引 小説

きたざわ尋子  神田猫 

保護者がもうちょっと……

 奎斗はとある秘密を抱えていて、息を潜めるように生きてきた。
 そんな奎斗も大学一年生になり、太智という信頼できる友人もでき、ミステリー研究部という少し得体の知れないサークルにも入った。
 奎斗の大学のミステリー研究部は、ミステリー小説などの話をするのではなく、街に流れている民間伝承や、噂話を調べることを主としてやっていた。
 そこに創立者兼OBとして未だにトップに立ち続けているのが、太智の…

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恋になるまで 小説

如月静  桜城やや 

ありふれた日常の恋

百瀬友哉は、恋愛対象が同性であるゲイ。
けれど、そのことを回りにカミングアウトしてるわけでもなく、見た目も清潔感もある友哉は合コンの客寄せパンダとしてとても誘われやすい。
友哉自身は、そんな合コンをめんどくさいと思っていたのだが、その合コンで知り合った無愛想で野暮ったく見える箭内功が間違いなく良い男だと直感し、彼を落とそうと決意する。
友哉はノンケの男を落とすことに燃えるたちだったのだ。

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カデンツァ(2) ~青の軌跡<番外編>~ 小説

久能千明  沖麻実也 

続きが出るだけで嬉しい!

お待たせしました。ジュール=ヴェルヌを降りた後のカイさんその後。
彼は思い出いっぱいの地に振り回されながら、何とか過去の自分と折り合いを付けようと必死でした。
そこに現れたのが、近衛凱。
ジュール=ヴェルヌでカイとバディを勤めた男・三四郎の双子の弟だった。
彼は、月の行政官であるアドミラル・ドレイクと再会するために、自分がドレイクに持つ複雑な想いにケリを付けるべく帰って来たのだった。
と…

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チェリーコップ!愛さずにいられない 小説

愁堂れな  やまがたさとみ 

中途半端……かな?

コバルトのBLでした。
ラノベでBLに手を出すなんて、どうしちゃったのコバルト!?って最初は思ってたんですが、もうすっかり慣れましたよね。
でもまあ、他のBLレーベルよりかなりぬる目なのは、コバルトだからしょうがないのかな、と思いながら読んでます。
で、今回はれっきとしたBL作家さん(私の中では)が書くコバルト小説。
割と好きな作家さんなので、楽しみにしていたんですが、ちょっと期待外れだっ…

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泣かせてみたい(1) 小説

川原つばさ  禾田みちる 

青臭い主人公

芹沢慎吾は、高校を中退し、年齢をごまかし、ホストクラブで働いていた。
慎吾は、母が再婚し義父とその連れ子である義兄と四人家族になったけれど、義兄は義父が再婚して早々に海外へ留学してしまう。
そのため、実際には三人暮らしだったはずなのだけれど、慎吾はなかなか父と打ち解けられずに自身の祖父の家にいることが多かった。
そんなある日、母が亡くなり、義父と二人暮らしになってしまった慎吾は血の繋がらない…

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