Mさんのレビュー一覧

淫らな愛のとりこ 小説

日向せいりょう  桂生青依 

タイトルよりもふんわり。

 景は外資系の家具専門店に勤める営業マン。
 ホテルの内装の仕事を終えた帰り、ホテルのラウンジで休みながら、不揃いなのにどこか統一の取れたイスとテーブルを眺めている時に偶然隣り合わせた美貌の紳士・オスカーに声をかけられる。
 ついうっかりそのイスとテーブルについて熱く語ってしまった景は、オスカーに唇を奪われてしまう。
 突然のことに驚く景だったが、なんと彼は景の会社を所有する世界的財閥の跡継…

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かりそめの花嫁 小説

松幸かほ  御園えりい 

優しくされて……?

 智里は高校卒業後に働き始めたものの、その会社が3年で潰れてしまい、その後は寮のある会社に勤めていたが、その会社からもクビを言い渡されてしまう。
 寮を追い出されてしまった智里は、ネットカフェやホテルに泊まりながら新しい仕事を探すけれど、住所不定となってしまった身に新しい仕事はなかなかない。
 そうして3ヶ月が経ち、お金もそろそろ底を尽きようかという頃、ひったくりに遭い、全財産と携帯その他すべ…

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やさしい傷跡 小説

崎谷はるひ  石原理 

しんみりするけどハッピーエンド!

 久しぶりに乗った車がエンストしてしまい、立ち往生し、途方にくれていた童話作家・槇原宙彦。
 そんな彼が悪戦苦闘しているところを助けてくれたのは、中古車のディーラーだという宇多田志朗。
 エンストの上に、貧血を起こして倒れかけた宙彦を助けてくれた挙句、自宅へと送り届けてくれた上に、食事を作ってくれ、介抱してくれた志朗。
 それ以来、何かと宙彦の面倒を見てくれる。
 植木の手入れや、電球の取…

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メビウスの恋人 小説

火崎勇  紺野けい子 

ソフトな王道BL

 一代で大手レストランチェーンを築いた辣腕の青年社長・海門。
 欲しいものは必ず手に入れてきた海門だったが、今、どうしても手に入れることができないものが二つあった。
 一つ目は、新規出店予定の店の土地。
 今まで失敗したことなんてなかった海門が、その慢心から事前調査を怠ったばかりに、一部の土地を買うことができなかったのだ。
 おまけに、その土地の持ち主が、学生時代からライバル視していた男で…

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キスは大事にさりげなく 小説

崎谷はるひ  高永ひなこ 

二人の関係がいい!

 日本画の大家である祖父と、鄙びた田舎で働くこともなく、自然に囲まれ、静かに暮らしていた一之宮藍。けれど、その祖父が突然亡くなってしまう。
 呆然とする藍に残されたのは、莫大な祖父の遺産とそれに伴う相続税。
 家と土地だけでも膨大なのに、何気なく藍が使っていた食器類まで価値のあるものだと知らされ、また祖父の絵自体にもとんでもない値段がついていて、それら全ての相続税を藍が支払うことなんて不可能だ…

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エグゼクティブの恋愛条件 小説

水上ルイ  こうじま奈月 

シリーズ続編

 前作「グランシェフの恋愛事情」にちょこっと出てきていた鮎川さんのお話。

 ずっと想っていたグランシェフの小田桐に失恋したシェフの鮎川雪彦さん。
 小田桐の恋の相手は、入ってきたばかりの新米シェフで、職場でも随所で彼のことを小田桐が大切にしている場面が目に入ってくる。
 クールだけれど本当は優しい鮎川は、小田桐の想い人のことも嫌いになれず、切ない胸の内を必死で隠しつつ、小田桐の下で働いて…

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TOKYOジャンクシリーズ エタニティⅡ 小説

ひちわゆか  如月弘鷹 

次に続きます。

 遠く異国の地にあっても、常に柾の味方であった柾の母・瑶子が、突然の事故に巻き込まれて急逝した。母の突然の死に打ちひしがれながらも、柾は貴之の前では泣けずにいた。
 おまけに、元同級生の西崎の妹の移植手術のお金を捻出するために、西崎がバスケットボールの実業団に入るのに、柾が一枚噛んでいたことが西崎にばれ、移植自体が破談になりかかる。
 そして、恋人・貴之とも進路のことですれ違ったままになってし…

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官能小説家は発情中 小説

森本あき  かんべあきら 

ずーっといちゃいちゃ

 同棲生活を始めた谷本紅葉と恋人・龍。
 官能小説家でもある紅葉は、以前はエッチシーンがエロくないと言われ続けていたが、龍との甘いエッチのおかげで上達したようだった。
 そんな紅葉は、エッチ三昧のラブラブ同棲生活を満喫していたが、舞い込んできた仕事は「SM小説」。
 何とか紅葉は自分なりのSM小説を書こうとするが、うまくいかなくて、恋人に頼むことにするが……

 という話。
 基本的に…

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彼と彼氏の事情 小説

可南さらさ  黒江ノリコ 

くっついた後の方が長いです

 親友だったはずの千葉が、突然冷たくなった。
 今では名前さえも呼ばしてもらえずに、そっけなくされるだけの日々。
 幸人はそれが辛かったが、今でも千葉のことを嫌いになれずにいる。
 きっかけは、離れていこうとする千葉に思わず焦った幸人が「好きだ」と言ってしまったこと。どうしても千葉を引き止めたくて口走った幸人に、千葉は「なら、やらせろよ」と答え、冷たい視線のまま、乱暴に抱かれたけれど、キスは…

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札幌の休日 1(文庫版) 小説

桜木知沙子  北沢きょう 

続きがほしくなりました。

 この本読んだら、絶対、続きが欲しくなる……! と思ったら案の定でした。

 主人公の皇は、大学二年生。
 複雑な家庭の事情から、今まで人と深く関わらずに過ごしてきた皇は、せめて大学の四年間だけでも自由を満喫しようと、札幌を進学先に選んだが、今までの生活からどうやったら毎日を有意義に過ごせるかどうかわからずにいた。
 そんな皇の家の隣に越してきたのが、皇と同じ大学に通う2つ年上の芦谷。

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