Mさんのレビュー一覧

白き褥の淫らな純愛 小説

鈴木あみ  樹要 

受けが天然なお話

 男たちの廓・花降楼で働く撫菜。
 体を売ることに嫌悪感を感じたり、葛藤を感じたりする者の多い中で、撫菜は仕事が嫌いではなかった。
 幼い頃から、子だくさんの家庭で生まれ、あまり自身を顧みられることのなかった撫菜にとって、客に優しくされることでさえも喜びであったし、気持ちのいいことも嫌いじゃなかったのだ。
 そんな最中、偶然知り合った氷瑞の冷たい中に垣間見える優しさに惹かれるも、色子の身では…

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星降る夜の恋がたり 小説

あさぎり夕 

ピュアな二人。

 シリーズ一作目から、出演していて、自身がデリバリーホストで、やってることも相当グレイゾーンだったのに、まったく何の浮いた話もなかった(?)律のターンがついにやってきました。

 まずはあらすじとしては。

 とある理由で、仕送りを止められてしまった大学生の水無月律、十八歳。
 高給なバイトを探していたら「小柄で童顔な男性」という、ぴったりの条件の求人広告が……。
 仕事の内容もよくわ…

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うそつきと恋と銃弾 小説

姫野百合  青樹緫 

もうちょっと甘いほうが……

 御堂グループの若き総帥・御堂海里は、幼いころから御堂グループのトップに立つためだけに、育てられてきた。
 そして、御堂グループのトップに立った今、海里は会社を大きくするためだけに、まるで人形のように正確に自分の役割をこなしてきた。
 そんな時、某国のリゾート開発をめぐり、海里は命を狙われることになる。
 そのため、ボディガードとして雇った黒崎は、海里の行動をいちいち規制してくる。
 今ま…

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シャルル&ハルキシリーズ ボディ・アンド・ソウル 小説

藤原万璃子  鳳麗華 

とにかくらぶらぶ。

 クリスマス間近のパリ――。
 ハルキは久々に訪れる平和な日常を満喫していた。
 サヴァナ公国での事件で、兄妹だとわかりあったシャルルとマリィを残して、一足先に帰国したハルキ。
 それ以来、シャルルからの連絡はなく、ごくごく普通の日常を送っていた。
 そんなハルキの元へ「観光」を理由に訪れたのは、件のサヴァナでの事件で知り合ったブラッキー。
 元ボディガードで、今はジャーナリストの卵とい…

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媚笑の閨に侍る夜 小説

鈴木あみ  樹要 

ベタかな?

 売春が公認化され、遊里として復活した吉原でも屈指の大見世・男の廓「花降楼」。
 そこでお職を張る玉芙蓉は、女王のように驕慢な美貌を放っていた。
 ところが、そんな玉芙蓉はなぜかろくでなしの客に貢いでは捨てられる日々だった。
 どれだけ稼いでも、間夫と呼ばれる自身の恋人を身上がりさせ、返ってこない金を貸し、全てを男につぎ込んでしまう。
 そろそろ年季が明けるというのに、ちっとも借金が減って…

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背徳の刃 小説

黒崎薫  明神翼 

いろいろ唐突ですね

 安綱夜光と朧は双子の兄弟。
 二人は、代々刀匠の家に生まれ、ふたりが 生まれる前からの取り決めで、夜光は剣士としての道へ、朧は刀匠の道へとそれぞれ進んでいた。
 そして、二人には「双子」というだけでない強いつながりがあった。
 しかし、夜光は剣の流派のナンバーワンである竪昭に惹かれていく……。

 そんな最中、現れた十二単の美少女『夢冥』。
 夢冥は、突如現れ、朧の作った朧が名前を付…

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シャルル&ハルキシリーズ ブルー・ドラゴン 小説

藤原万璃子  鳳麗華 

一つの山場

 サヴァナ公国――それは、地中海の華とも呼ばれた美しい国。
 そして、公にはなっていないが、実はシャルルの秘められた故郷。
 そのサヴァナで、前公王の隠し子を名乗る少年が現れたとの情報がシャルルの元に入った。
 内情を探るべく当地に飛んだシャルルとハルキだったが、自分の故郷とそして、シャルルの実の妹であり、シャルルが誰よりも大切に思っている存在であるマリィが関わってるとあって、シャルルの調子…

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非BL作品

赤の神紋 第14章 -Divine red- 小説

桑原水菜  藤井咲耶 

もうちょっと先まで読みたい!

『メデュウサ』対決は後半戦に突入。
 昏倒した榛原は意識不明に陥っていた。
 藤崎は舞台上のケイに、かつて藤崎を追い詰めた榛原の姿を見出して、舞台崩壊を予言する。
 戦慄する連城の前で、だが、全能感に酔うケイは着々と破局への道筋を辿っていた。
 そしてついに最強の<共演者殺し>が牙を剥いた。

 共演者は次々と餌食になり、降板を申し出るものさえも出た。
 そんな中、響生は驕り昂ったケ…

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愛をなぞるマリアージュ 小説

柊平ハルモ  六芦かえで 

王道だけど。

 大学生の千郷は、両親を亡くし世話になってきた叔母夫婦の窮状を救うため、亡父の実家で資産家の賀谷家へ金策を頼みに向かった。
 出奔した父の代わりに跡を継いだ若き当主・誠志郎は、叔母を思う千郷を冷笑し、真実を告げる。
 今まで「充分な仕送りも送ってこない」と言っていた言葉は実は嘘で、月20万もの大金が千郷の養育費として支払われていたのだった。
 今まで信じていた叔母の裏切りとも取れる行為を知ら…

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シャルル&ハルキシリーズ エンジェル・キッス 小説

藤原万璃子  鳳麗華 

ハルキの家族が……

 ハルキの甥・タケシがハルキの学舎であるユニバーサル・アカデミーに前触れもなく入学してきた。
 大好きな叔父との邂逅にはしゃぐタケシ。ハルキも実の兄弟よりも年の近いタケシはハルキにとって弟のようなもの、驚きこそすれ懐かれて悪い気はしていない。
 ところが、そこに突然、シャルルまでルポライターに変装し、聴講生として現れた――
 情報部の辣腕工作員がわざわざ出張って来るとは、一体、欧州一の最高学…

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