Mさんのレビュー一覧

ボディーガードは危険な香り 小説

若月京子  笹生コーイチ 

今までとは違う!?

 財産家の息子・高司伊織は新しく専属の警護についた近石義綱が鬱陶しくてたまらない。それまでのボディーガードは、伊織のオーストリア人譲りの白い肌、薄茶色の髪、グレーっぽい瞳、おまけに男にしておくにはもったいない顔立ちで、結局は伊織の言いなりに懐柔してきたのだが、新しくやってきた義綱は、伊織のそんな魅力ではちっとも懐柔されてくれない。おまけに、アメリカの上院議員の身辺警護をやっていたという義綱は優秀で…

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星もデートをする夜に 小説

望月広海  明神翼 

素直に信じられなくて

 夕月佳は、生徒会長の久世有我に片思いをしていた。
 けれど、有我は男女構わず付き合っていて、おまけに付き合ってもすぐに2桁はいる過去の恋人たちの一人になってしまうだけ、と佳は有我に告白するつもりもなかった。
 けれど、ある日、姉のサイズ直しのすんだ洋服を取りにいった帰り道、人にぶつかった衝撃でめがねを落とし、水溜りにはまってしまう。そこにたまたま通りかかったのが有我。有我に助けられて、着替え…

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「その男、凶暴につき」シリーズ 嵐を呼んでくれ 小説

灰原桐生  安曇もか 

今度は秋一郎のパパが登場。

 21歳差の恋人同士、秋一郎と千尋は、何のかんの言いながら、変わらぬラブな日々を送っていた。
 ところが、砥上家では秋一郎の父親が突然、「引退する」と言い出し、勇虎会の跡目を秋一郎に継がせる企みを進めていた。千尋と別れるか、千尋を愛人にして勇虎会を継ぐか、選べと迫られた秋一郎だったが、どちらも拒否する……。
 けれど、そんな時、次期会長候補だった秋一郎の義兄が襲撃される事件が起こり、後始末に「…

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「その男、凶暴につき」シリーズ 甘くない! 小説

灰原桐生  安曇もか 

夫婦喧嘩は犬も食わない

 何のかんの言って、二人はラブラブな二人の、中編だか、短編が3本入ってる話。

 1話目は、千尋が大学卒業したら勤めることになっているホストクラブでの歓迎旅行に秋一郎が「行くな!」と言い出して、やきもち焼きの秋一郎に千尋がキレて、家出しちゃう話。
 千尋は旅行から帰っても、しばらく知り合いの家に泊めてもらって秋一郎のところから身を隠していたんだけど、結局、秋一郎につかまってしまう。
 強面…

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その男、凶暴につき(2) 小説

灰原桐生  安曇もか 

だんだんこのテンションに慣れてきました。

 天使のような見た目をした、ファザコンで、じゃじゃ馬な大学生・合田千尋の恋人は、43歳の凶悪な見た目をした危ない弁護士・砥上秋一郎。
 泥酔した千尋が秋一郎のフェラーリにビールケースを投げつけた最悪の出会いから、すったもんだのあげく熱烈カップルとなりはて、周囲に迷惑なくらいアツアツな毎日を過ごす二人。しかしある日、秋一郎のマンションに、ナゾの美女が現れ、千尋は彼女の存在に嫉妬することに……

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「その男、凶暴につき」番外編 10カウントにはまだ早い! 小説

灰原桐生  安曇もか 

子供の暴走に…?

 関東連合勇虎会の跡取り候補・砥上芹は七つ年上の砂野まさきに、その極道な外見に似合わぬ純愛をしている。
 そんな中、芹の恋人だった男が事故死してしまう。
 そんなまさきを慰めようにも、芹の母親代わりをしてきたまさきは彼を相変わらずコドモ扱いで、淡々としたものだった。芹の何度繰り返したかわからない告白も、実を結ばず、それどころか、まさきは芹と一緒に暮らしていた家を出てしまう。
 それでも15年…

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「その男、凶暴につき」シリーズ 不機嫌なダンディ― 小説

灰原桐生  安曇もか 

ついにパパが帰ってきた!

 凶暴凶悪なヤクザもかくやという弁護士・砥上秋一郎43歳は、天使の様な見かけで中身はじゃじゃ馬な大学生・千尋と恋人同士。
 二人で過ごす三度目のクリスマスイブは、千尋の父が海外赴任し、千尋が一人きりで生活するマンションでロマンティックに――と思いきや、そこへ千尋のパパが予告もなしに突然の帰国してきた。
 千尋のパパと言えば、幼い頃に母親を亡くした千尋をベタベタにかわいがって甘やかし、子離れの全…

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今夜もごちそうさまでした。 小説

真崎ひかる  樹要 

本当は、お酒のせいじゃなくて。

 まるで閑古鳥が鳴いているようなスポーツジム。施設に真新しいものが何もなく、決して安くはない値段設定、おまけに近場に競合店ができた――そんな現状で、入社して一年も経たない歩でも思っていた。
「ここ、やばいんじゃないか?」
 でもまさか、本当につぶれてしまうなんて……
 職を失い、会社が借りてくれていたアパートからも追い出されそうになった歩。そんな歩が、仕事が見つかるように神社に願掛けに行くと…

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その男、凶暴につき 小説

灰原桐生  安曇もか 

年上の凶暴な恋人

 千尋は天使のような美貌の持ち主でありながら、かなりのファザコンだった。
 千尋が幼い頃に母親が亡くなり、それ以来、父親と二人、仲良く生活してきたのだった。けれど、千尋が大学に入った頃、父親が海外に転勤になってしまい、恋人ともの千尋のファザコンのせいか長続きせず、今は一人さびしく生活していた。
 そんな彼がある日泥酔して絡んだのは、凶暴凶悪危険極まりない雰囲気の男、砥上秋一郎。千尋はあろうこと…

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泣かないダイアモンド 小説

竹松小梅  藤崎こう 

セリフとかいろいろ……

 検察庁で検事をしている光原は、現在、大物政治家・寺元の贈収賄事件を追っていた。
 寺元は五年前にも汚職事件のターゲットとして名前が挙がっていた人物で、光原の上司・園部が捜査していたのだが、園部は何者かの策略にはめられ、園部が賄賂と引き換えに捜査内容をリークしたという噂が流れたのだった。失意のまま園部は、病死してしまい結局は、その事件は検察の勇み足、冤罪事件として闇に葬り去られたのだった。
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