むつこさんのレビュー一覧

あのひと 小説

木原音瀬  桑原祐子 

恋愛感情って、どんな感情?

『片思い』のスピンオフ作品です。
『片思い』でカップルとなった二人の親友のお話。
ストーリー的な繋がりはないので読んでおく必要はないですが、『片思い』と『あのひと』のカップル四人がイッキに登場する巻末の短編『同窓会』を楽しむためには、『片思い』を読んでおいたほうがベターだと思います。

『片思い』がヘタレとツンデレのどつき漫才だったのに対して、こちらはしっとり静かなオトナのお話。
恋をしたことのな…

3

HOME 小説

木原音瀬  藤田貴美 

背筋がゾッとするラストでした。心底怖かった…

主要登場人物は三人。
主人公の受けと、相手役の攻めと、主人公の親友と。
三人とも性格が違う。
気が弱くて優しいけど優柔不断な性格の受け、
気難しくて無口で虚勢は張るが弱い攻め、
熱血漢だけど思い込みの激しい親友。
性格が違うなりに、みんなフツーの人たちです。
一人一人はフツーなのに、少しずつ頭がおかしくて。
で、この三人が、思い思いに「自分にとって最善だと思うこと」をしているうちに、どんどんホラー…

7

ラヴソング 小説

義月粧子  あじみね朔生 

胸がイタイイタイ…イテテ…

義月さんスゴイです。
本気で胸が痛くなるシチュエーションを描かせたら、天下一品というか。
受けのショックにまたもやシンクロしてしまい、攻めにムカつかされました。ぎゅっと胸が押し潰されそうな気分になりました。
なんだよもう!攻め!いい加減にしやがれバカタレ!

主人公は高校生。双子の片割れです。年上の大津に恋をしている。
詳しくは書きませんが、この大津ってヤツがクセモノなんですよ。ヤリチンはキライん…

2

極楽浄土はどこにある 小説

樹生かなめ  神葉理世 

オゲレツ不謹慎イェイ

坊さん受け登場。

こんなの樹生かなめさんにしか書けねぇだろうなwという、エロエロでアホアホなお話でした。
オススメはできません。このナンセンスで下品な笑いのセンスに、ついてこれる人だけついてこいって感じのお話なので。

聖職者を書くとき、とくに神父やら教会やらが登場するときって、たいてい「こんな神聖な場所で普段は清廉な人がこんなえっちなことを…!」という萌えを狙ってると思うんですが、これは違いま…

3

モニタリング・ハート 小説

うえだ真由  影木栄貴 

今まで読んだうえだ真由さんの小説家のなかで一番好きかも

人気の『ロマンスの黙秘権』シリーズあたりは未読なんですが、今まで読んだうえだ真由さんの小説のなかで一番好きでした。
学園モノです。
主役ふたりが可愛くて可愛くて、青春っていいなァとキュンキュンしました。

主人公の寿(受け)はごくごくフツーの高校生。巨乳好きのノンケです。彼女が欲しいけどなかなかできない。
告白した相手が好きだというのはいつも、同じクラスのモテモテの晴佳(攻め)なのだ。
なぜ晴佳ば…

0

鍵のかたち 小説

きたざわ尋子  Lee 

キュンキュンしました

面白かったです。
アンテナが反応したので、この作家さんの本をいろいろ読んでみようと思いました。
キュンキュンするお話でした。

高校生と社会人の、年の差カップルです。
電車のなかで知り合い、お互いにじわりじわりと惹かれていきます。
健気で芯の強い受けに好感を持ちました。
結局、事情があって離ればなれになってしまうんですが、受けの気持ちを思うとめちゃくちゃ切なかったです。

で、数年後の再会。
誤解…

1

ボクのお城においでよ 小説

鹿住槇  穂波ゆきね 

アパートものです

ご近所・アパートもの、というのかな。
鹿住さんは、王道な設定を王道キャラと王道ストーリー展開でまとめあげるのが上手いですねぇ。
プラスアルファがほしいところなんですが、楽しく読めました。

主人公は両親を亡くした高校生です。
ずっと育て親である叔父に恋してたんだけど、その叔父が結婚したのを契機に、一人暮らしをはじめます。
一人暮らしの場所は、亡くなった両親が残してくれた小さなアパートです。
アパー…

1

恋になる 小説

榊花月  富士山ひょうた 

失ったことによって得たもの

交通事故によって指を怪我して、才能あるピアノを諦めなきゃいけなくなり、喪失の絶望に苦しむ高校生が主人公です。
主人公はある日、病院で一人の男と出会う。その男は最近恋人を亡くし、喪失の悲しみのなかにいた。
お互いのなかにある穴を埋めあうように、惹かれあう二人。
年上の男をまっすぐに見て、必死で思いを伝えようとする主人公が痛々しくて、切なかった。

榊花月さんの書くオトナの男がたいがい好きなんですが、…

1

優しい革命 小説

鹿住槇  橘皆無 

ブラコンの兄をオトセ

高校生同士の甘ーいカワイイ恋のお話です。
深みのようなものはありませんが、ふわふわした砂糖菓子のような恋愛に、私の心のなかにあるナケナシのピュアな部分が疼きました。

主人公が惚れたのは、一つ年下の生意気な後輩。
でもその後輩は、超がつくほどのブラコンで、溺愛する弟以外は目に入らない。
あの手この手で近づいて、告白してキスして。傷ついて離れて、またくっついて。
スーパーツンデレな受けが、なかなか良…

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オフィスで君は甘く蕩ける 小説

鳩村衣杏  あさとえいり 

読後感のいいオフィスラブ

いい上司といい部下。
なんか、めちゃくちゃ気持ちのいいオフィスラブストーリーでした。
ありがちな足の引っ張りあいはないし、意地悪な同僚などもほとんど出てこない。
それでも、物語はメリハリがきいていて、面白かったです。

主人公は、能力はあるものの、あまりにも協調性がなかったことから、左遷されます。
そこで、かつてのライバルが上司として登場する。
この上司のカリスマに、主人公はまたたくまに心酔してい…

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