茶鬼さんのレビュー一覧

君のカラダに恋してる!? コミック

三雲アズ 

何げに漂う天然風味

10年以前の小説挿絵(大人っぽい雰囲気)が好きだった作家さんの初コミック。
漫画の絵柄がキュート系のせいか最近はこうしたコミカルPOPな作品と絵柄にすっかり転向されちゃって、ちょっと残念に思ってるひとりです。
華藤えれなさんの「愛と欲望のイマージュ」のイラスト、よかったのにね。
でもね、絵はとても綺麗ですよ。
ただ、この作家さんの特徴として受けちゃんの子達がみな可愛らしい、ともすると女子っ…

1

マイホームマイダーリン! コミック

今野さとみ 

切磋琢磨したくなるお仕事BL

作者さん、2冊目の単行本ですが絵柄が変わったような?
それが安定してなくて、同一人物なのに最初の登場シーンから思うと顔や髪がちょっと変化していたり、主人公にいたっては子供みたいにかわいくなってしまって。
しかし、「働く男」が主人公で職場が舞台であるだけに、仕事をとおしての展開は、お仕事BLとしてとてもふさわしい設定だったと思います。

物件案内の現場でバッティングして、同業会社の営業・崎本…

3

色情 小説

岩本薫  北上れん 

なぜ色情?

確かに迅人が女体化して双子を産み、モフモフのちびっこが誕生した話までは面白かったです。
今回だって、その双子の成長・人狼であるがゆえのその教育、訓練、男夫夫の子育てのあり方、身内総出でのサポートなどがほとんどで、その中で各ふた組みのカプは相変わらずもラブラブで番としてもとても深い絆で結ばれてるよ。
という話でした。
しかし、なぜに色情?
辞書で見ると「異性に対する性的欲情」とか色欲とか、そ…

6

犬との日々 コミック

水名瀬雅良 

後出しジャンケン

今回の属性はワンコですが、犬は犬でもワンコです。
ドーベルマン?というより~秋田犬って感じかな?
淡々と、ちょっと切な目で進行するお話なんですが、まあこれは仕方ないといえば仕方ない、物語を面白く見せるための王道展開パターンではあると思うのですが、
意味深なシーンを前半部で見せながら、実はそれはヒントでもあり引掛けで、そのネタ明かしが「後出しジャンケンなのかーーー!」
と、まあ、これにしてや…

6

恋はしたたかに コミック

菊屋きく子 

いつのまにかの独占欲

最近短編が多かった菊屋さんの新刊は久々の中編で、かなり読み応えあり!
ミイラ取りがミイラになるおはなしでもあったと思うのですが、その過程が何だかユニークで、と、いうより。
これはひょっとして受けちゃんの天然風味のキャラクターゆえ?
いつも菊屋作品を評する時に「意地悪な腹黒な目つき」が魅力的と書く事が多いのですが、今回の表題は、たしかにきっかけは”据え膳食わぬは~”的なちょっぴり腹黒風味の始ま…

3

アンバランスなネオンサイン コミック

京山あつき 

嘘から出たマコト、さいこー!

この萌え萌えを、この胸を掴んで離さないギュンギュンを、この熱い想いを、オイラは叫びたいーーー♪
って、自分が歌ってしまってどうするんだって、ほどにもうっ!「たまんないっ!」としか言い様がないのですが、言葉にできないーーー♪
この一冊、本編から作者さんのあとがきまで、隅から隅まで120%堪能できます。

で、本題・・・何がこんなにゴロンゴロンと人間モップになって身悶えているかというと、そうき…

8

発情オオカミ君愛を叫ぶ コミック

碗島子 

ある意味”ニュータイプ”な社長

このカラー表紙、案外地味です。
だけど中を開くとそこには・・・とても素敵な世界が待っていた!?
中の絵柄は、帯に描かれているような絵柄で、白っぽい画面の中、多用されない黒のトーンがとても印象的に、何故か吸い付くようなもっちり感を感じる絵なのです(個人的感想です)
パターンとしては、どれも片方が想いを持っていて片方がほだされるという展開なのは同じなのですが、だけど、そのキャラクターのそのアプロ…

7

ふたごっぱい コミック

越谷みなみ 

豆乳しゃぶしゃぶ!!!

全く背徳感のない、とても愉快な双子モノ☆
えっちなんだけど、エロエロでエッチってやつじゃないんです。
シチュが”エッチィ”というもので、こういうもののほうがエロエロよりエロく見せるマジックという、何か見せ方上手いよね♪って作品なんです。
一番叫びだしそうになったのが【豆乳しゃぶしゃぶ】ーーーー!!
どうしよう、これからお鍋が定番のシーズンだけど、このお鍋を見るたびにニヤニヤしなくちゃいけな…

4

恋をするということ 小説

凪良ゆう  金ひかる 

ゆっくりとじんわりと

また新しい凪良さんを読めて幸せです。
最初、本の帯をみたら「呂久さんは野菊みたいな人だ」ってあるから、「野菊の墓」なのか!?と思ったら本当にこの言葉が(笑)
本当にただゆっくりと、出会いがあって恋があって、何気ない日常の中でゆっくりと気持ちが育っていく様が展開されるだけなのに。
だけなのに、って言ってしまったら味がない。
読んでいるうちにまるで自分が、ときに月浦くんになり、ときに呂久さんに…

8

ドロシーの指輪(5) スニグラーチカの恋 小説

谷崎泉  陸裕千景子 

溢れそうな想いがたまりません!

毎度、色々な骨董にまつわるエピソードの元に少しづつ進展を見せる恋愛部分が、今回はものすごく表面に出てきたような。
いつも甘さ少なめでカバーと扉絵のラブっぷりはサービスなのね(w)な部分がやっと本ものにみえてきたような、今回の展開は
想いを素直に表に出せない主人公たちの姿が実に胸をくすぐって、三本木の気持ちに、邑の気持ちとさりげない言葉にやられちゃいました!

年末年始は実家へ帰らなければな…

8
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