ボタンを押すと即立ち読みできます!
迅人と士朗に子供ができ、ほのぼのとした雰囲気で楽しめました。
士朗は料理上手だし子育ても手伝うし、スーパーパパになってました。
そして迅人は洗濯物が乾くとかそんな心配をして、主婦のようでした。
双子ちゃんがすごく可愛くてキュンキュンしました。
人狼の二人は泣くと耳がぴょこりと出てしまって、改めて迅人と士朗の子供なんだと思いました。
そしてもう一つのお話、個人的には都築と久保田の話がすごく好きですね。
都築のツンデレ(デレはあまりありませんが)にメロメロになりました。
ぜひこの話もコミカライズしてほしいと思います。
もふもふツインズがどんだけ殺人的に愛らしかろうと、個人的にはBLに子育ての要素を一切求めてない(現実でおなかいっぱい)ので表題作はスル―。後半の大神組若頭補佐・都築と、彼の「飼い犬」久保田のお話についてだけ書きたいと思います。
久保田はたかだか30年かそこらの人生で2度、大切な人から捨てられている。最初は実の親。でもこれはホントに幼い時で、物心ついたときにはすでに施設にいたから、直接の痛みは味わわずにすんだ。でも2度目はわけが違う。施設で家族同然に育ち、職員の虐待から体を張って護ってくれた兄貴分の賀門。2人で施設を脱走し、ストリートチルドレンまがいの暮らしをしてたところをヤクザに拾われ、賀門が組を継いでからは懐刀として支えてきた。彼のためならどんな汚れ仕事もいとわず、手段も選ばず、「賀門の狂犬」の二つ名で業界でも恐れられていた久保田。その彼を賀門はあっさり捨てた。大神組の嫡男、迅人と恋に落ち、組をたたんで駆け落ちしてしまったのだ。突然生きる目的も居場所も喪って自棄になり、酒と喧嘩で死にかけた
久保田を拾ったのが都築だった。
久保田は以前、賀門をかばって都築に発砲したことがあり、疵痕はいまも生々しく彼の右肩に残る。そんな因縁の相手に、物好きにも都築は「私が飼ってやる」と言い渡す。ヤクザには珍しく、几帳面で原理主義者の彼は「飼う」と言ったら本当に「飼う」のだ。久保田は首輪のみのマッパで都築邸の地下の一室(ハウス=犬小屋)に飼われる身となる。
都築はドSキャラだけど常に沈着冷静で、かっとなって暴力を振るったり、理不尽な因縁をつけていたぶったりはしない。ただし、彼なりの厳格なルールからはみ出す行為があれば「お仕置き」も当たり前。尻をたたかれ、床に這わされて口淫を強いられた久保田は、憤りつつどこかでほっとしてもいた。「そうだ、これだよ」ずっと居心地が悪かったのだ。何の見返りもなしに、餌と寝床があたえられるはずはない、と。
幼いころ施設職員から受けた性的虐待のせいか、ずっとインポの久保田。当然女も知らない。それで特に不都合も感じていなかったはずなのに、都築に見抜かれ、その愛撫で射精に導かれる。初めて知る快楽と人肌のぬくもり。ひたすら無為徒食の「犬」だった久保田の生活に、すこしずつ読書や家事といった人間らしい日課が増えてゆく。都築との関係も大きく動きだすかに見えたのだけれど・・・
2度も近しい人に裏切られた久保田は、今の居場所の居心地がよければよいほど、いつか喪ってしまうかもしれないとの不安に苛まれている。その不安定な魂にまともに向き合うには、都築はあまりにも言葉が足りない。彼にしてみれば、これだけ行動で示してるんだから分かれよといいたいのかもしれないが、もとより久保田にそんな高等技術が使えるはずもない。(都築語で言うところの「私から逃げられると思うな」は、一般的なカタギの日本語に訳すと「一生そばにいてくれ」という熱烈なプロポーズじゃないかと思うんですけどね)。些細なすれ違いが誤解を呼び、都築に本命の女がいると邪推した久保田は思い余って家を飛び出してしまう・・・
ともにコミュニケーション不全気味の主と飼い犬が、不器用に相手との間合いを詰めてゆく、そんなもどかしい、恋と呼んでよいのかもわからない関係が、静かに胸を打ちました。いつか久保田が「今日はまだ飽きられてなかった」とか哀しいことを思わなくなる日がくるといいな。このシリーズの他のカプのあまあま一辺倒に比べると格段にビターテイストでしたが、このくらいの方が私は好き。次に出た短編集「情」では、少しだけ進展したこの2人の後日談が読めて安堵しました。
発情シリーズ4作目。
何とこれで1部終了で、この先2部も!ということで、
これからも読めるとは、何とも嬉しいです。
3作目までで、1部でのストーリーの核心を終え、
本作は、大きな意味で、
その後日談的な位置づけの作品だと感じました。
前半は、
賀門と迅人に双子の子供が生まれ、
峻王、侑希を含めた、周囲の様子を読むことができます。
幸せそうにしている様子が読めるのは、今までの展開を
読んできたファンにとっては、嬉しいのですが、
正直、この内容だけだと、「萌」評価でした。
幸せそうで嬉し反面、子育てのあれこれを読みたいんじゃないんだよな~
と思ってしまうのです。
後半は、
迅人・峻王の実家の組の都築と、賀門の部下だった男のお話。
賀門と迅人が海外に逃げた直後のお話で、
都築が賀門の居場所を突き止めるために、賀門の元部下杜央を捕まえる。
都築は杜央を犬だと言い、首輪をつけ、都築の自宅に監禁する。
最初のころは「あ、ヤクザさん的な犬ものね~」
と思ったのですが、これがこれが、流石、岩本さん!
楽しませていただいてしまいました(笑)
都築の心の揺れ、杜央の心がどんどん都築に染められていく様子が、
何とも、引きこまれました。
前半が、甘~い作品で、後半にこれを持ってきたことは、
作戦に違いないと思いつつ、まんまとその作戦にはまり、
楽しく1冊を読めてしまいました。
前半部分とと後半部分で、カラーの全くちがうお話が詰め合わせられています。
前半部分は賀門と迅人・峻王と侑希4人が双子を育てるほのぼの育児物語でした。
それぞれのカプのラブラブなシーンもあるのですが、そんなことは何の足しにもならないほどの夏・秋・冬・春の季節ごとに分かれた育児話でした。
注射が大嫌いな双子に、なんとかご機嫌を取りながら予防接種受けさせたり、(ここで賀門が機嫌を取るために捨て身の変顔をするのですが、全く想像がつかない!)トイレトレーニングでオムツを取って夜中失禁して大変とか、本当育児小話満載です。
もう、幸せオーラいっぱい安心して読めます。
だけどハラハラ・切ない!なんて思いも一切ないのです。
だけど納涼会にて水川先生が都築に「ペットを飼い始めたって本当ですか?」と意味深に探っていて、これはこの後待っている後半部分を読んで、またこの前半部分を読めばもう!ニタニタが止まらないことは確実です!
そして、この後半部分の都築×杜央ですよ!
帯にはこの2人のことを「監禁調教の究極エロス」とあり、背表紙には「人狼一族を支えてきた都築が、自宅で密かに飼っている男ー二人の歪んだ愛を描くエロス・スピンオフ」と紹介されていますが、エロスって!歪んだって!何だかすごく恋愛事に不器用な二人が織り成すすれ違いラブに私の目には映ってしまう程に、甘酸っぱいいいお話でした。
都築の言葉はすごく少ないのだけれど、その杜央に対する行動や発する言動に何とも愛としいというか執着というかそんなものが迸っていて、もう「都築~!」となってしまうんです。
この話って続き出るのでしょうか。
第二部を岩本さんは用意しているようですが、間違ってもこの二人の話ではないでしょうし、あ~なんとか続きが読みたいです。
杜央はまだ賀門に会ってないですし、杜央はほぼ都築の家から出してもらえない日々ですし大変気になるんです。
まあ、最後第三者目線でこの二人が幸せそうな様子が語られているので良かったと思っているのですが。
何とも、スピンオフ万歳の一冊でした。
「発情」「蜜情」「欲情」シリーズの4作目は、ほのぼのしながらも人狼子育ての
大変さが伺える神宮寺家本家での迅人の子育て奮闘記。
もふもふファンタジーの部類なのに、前3作はもふもふよりも人狼の一生涯の番の
惹かれ合う気持ちは誰にも止められないってくらい切ないカプのお話でしたが、
この4作目は、迅人が双子の男の子を産んでいて、その子育てをみんなでしてる
子供たちが中心のファミリー愛でしたね。
お子ちゃまたちのラブリーな成長記録をオムニバス形式で、夏から春までの4話構成。
子供たちの成長と、各カップルのその後的なお話で萌えとほのぼので癒されます。
でも、決して甘いだけではない神宮寺家、お子様たちも厳しく育てられております。
そして、そのお話とはかなり違うお話が入っております。
それは、都築と杜央の二人ですが、こちらはシリアスで痛かったりもしますが
やっぱり最後は甘い雰囲気を感じてしまうお話にはなっています。
野良犬と新しいご主人様の絆が出来るまでの内容ですかね。
そして、今回のこの4冊目で、シリーズ1部完結で、2部が始動するようです。
2部の主人公たちはあのラブリーもふもふの子供たちなのでしょうか?
それとも~~~なんて想像するのも楽しいです。