茶鬼さんのレビュー一覧

紳士と貴公子 ―揺らぐ天秤― 小説

真崎ひかる  水名瀬雅良 

モテモテシンデレラ

はい、読み終わって一言・・・失敗してしもた!
そうだった、プリズムの真崎作品は過去はずしてるんだった!(個人的趣味により)
ついつい水名瀬さんの美麗なイラストに題名に危険が潜んでいるのを忘れてつられてしまったのでしたorz。。。
えっと、ですね~すごくポジティブでシンプルな物語です。
色々な障害や何かはもう上手い具合にしか働きません。
主人公が素敵なイケメン二人から求愛されてモテモテで、…

0

可憐彼氏 コミック

水渡ひとみ 

百合っぷるというのだろうか?

水渡さん、初ダリアコミックです。
かわいい路線のものが表題になっておりますが、その中身は色々なタイプのものがあり、ラストには同人作品も1本入ってます。
今回はヤンキー君はいませんねwww

前作童貞モノのとき、まさかよもやの”そっちかよー!”のヤンキー襲い受けがありましが、この表題も”そうきたかー!”のかわいい年下攻め。
陸上部の主人公が、とても可愛い子に告白されたので、思わずOKしたら…

5

夜の情香 朝の心温 小説

吉田ナツ  七海 

フクザツな三角関係

多重人格モノです。
「24人のビリーミリガン」が世に出てから割とポピュラーな認識になった多重人格。
それを周到して、過去の辛い記憶に耐えられなくなったために自ら作り出した人格がそれぞれの役割を担い、感情の負担をする。
リーダー格の人格があり、それが当人に負担をかけないようにコントロールしたり、時には本人を支配してしまうことも・・・
このお話もまさにその典型のパターンでありました。

元…

0

erotica 小説

榎田尤利 

スタイリッシュ

<erotica=性愛を扱った文学>
もしかしたら、この本はうっかり普通文学の顔をしたペーパーバッグにして書店の本棚に並んでいてもきっと何の違和感もないでしょう。
ともすると、ファッション雑誌の後ろの方にある小説のページにさりげなく載っていても違和感ないかもしれません。
<性愛>に焦点を絞った作品だから、そこにあれこれ色々な余分な飾りはないから、「あ、男性同士だったのね、気がつかなかったわ」…

17

おまえの胸に訊いてみろ 小説

さとむら緑  みずかねりょう 

アレルギーは恋の予兆

犬猿の仲のハズの二人。
顔を合わせれば、繰り返されるイヤミの応酬は実は相手に関する関心の現れ!?
それで保たれていたはずの均衡が
ある日犯したミスをカバーするのをてつだってもらったのに端を発して
心臓バクバクのまともに相手の顔も見ることもできず、過呼吸発作の一歩手前までいく有様を呈し、友人にアレルギー反応だと言われ、
奇しくも同じプロジェクトを一緒に進めなくてはならない間柄ゆえに、
そ…

2

別れさせ屋の恋 コミック

恋煩シビト 

チクっと痛い

そうそう!この感じ。この痛み。
短編集ですが、シビトさんの特徴がよく出ている♪
なんかね、大人のグリム童話って感じがするんですよ。。。
教訓っていうのがあるわけじゃないんだけど、人間の汚い部分を見せるというか、そういう部分も含めて肯定しているっていうか。
そうそう、綺麗事ばかりじゃないよって、部分も含めながらそれでも、救われてみたり救われなかったりと。
だからこのこの作家さんの魅力なんだ…

1

夜を越えていく 小説

高塔望生  乃一ミクロ 

配分が難しいですね

警察モノでラブを描くのって、特に事件捜査を中心にして描くと難しい!と思ってしまった1作になってしまったような気がします。
追う事件を軸にそこから恋愛感情になっていくさまを描きたいというのはわかるのですが、事件解決の捜査と推移や内部の軋轢など、そういったものが主軸になっているので、恋愛が唐突にしか思えないのです。
主人公のどちらかがゲイであるとか、そういう何かがあればまた納得するものもあるかもし…

2

銀狼王子の許嫁~あなたに恋する満月の夜~ 小説

真先ゆみ  サマミヤアカザ 

モフモフ度は満足☆

この表紙が2人とも耳付きではないですか!?
題名からして、自分苦手な花嫁モノに近いかわいらしいお話では・・という危惧もありましたが、モフモフの誘惑に負けました!
モフモフ度でいうと、最近出たどの作品よりモフモフです(!?)
毛皮具合、柔らか具合、顔をうずめた気持ちよさ、、、
まるで想像して体験できるような満足度♪
お話は、結構予想通りのかわいらしい、結構順風満帆のファンタジー仕立てであり…

1

頬にしたたる恋の雨 小説

久我有加  志水ゆき 

昭和初期の雰囲気が見事に再現

昭和初期、まだ落語以外の芸能がイロモノとして扱われていた時代、
台頭し始めた漫才に転身した、落語家のサクセスストーリー。
うう、、この2行でまとめてしまうとなんと色気のない、つまらない文なのか(涙)
その中にはいろんなものがわんさと詰め込まれています!

まず、時代設定。
ほら、文章を読んでいるだけで街を歩く人々と、街頭の灯、長屋の風景、演芸場のもぎりが目に浮かんできませんか?

8

約束の日 コミック

館野とお子 

それは舘野とお子でした・・・(?)

99年の作品の新装版
旧版に『内緒ごと』『秘密ごと』のその後の描き下ろし短編が新たに加えられて、あとがきもつけられています。
時代を感じたのは、『CLOSED』の作中枠外に”キャー地震よ怖い!1/17”と手描きで記載されていることです。
ということは、この作品は97年の阪神淡路大震災の時に描かれていた作品だったのだ!と。。。
もちろん、絵も作風も時代を感じさせるモノですが、うまく表現はでき…

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