茶鬼さんのレビュー一覧

カグツチ閨唄 小説

西野花  みずかねりょう 

淫乱体質なんだけど、しっとり落ち着いてます

先月出た「月下の盟約」と同じレーターさんとのコンビ、そして3Pもの、ということで、そこはかとなく似てる!!
ただ、こっちのほうがエロ増しエロ盛り設定です。
それに、攻めの年齢が30代~40手前の男性と大人設定。
受けは淫乱体質で、全ページに渡ってずっとやってますww
しかし、自分的基準で全然エロくないんですよ。
えろテンコ盛りとエロいとは別物ですねw

ある町に引き継がれてきた「カグ…

5

はちみつさんかく。 小説

草川かおり  上田規代 

愛の需要と供給

草川かおりさん3作目、レーベルも違うからか今回はほっこりとした穏やかな作品になっていました。
痛さは全くありません。
色々な作品が書ける方なんだな~と、注目します。

母子家庭で育って母を亡くし、自らがゲイであることから一般的な家庭の幸せは得られないからと、人々の幸せのお手伝いをしたいと結婚紹介所で働いている好青年・長谷川。
割と大手の同族会社である玩具メーカーの社長の息子で、父母の仲が…

2

神迎え 小説

水原とほる  周防佑未 

えええええええーーーーーー!!!

この叫び、この意表尽かし、一体どこへ持って行けばいい?
東京の田舎のさびれた村の神社の神官夫婦の養子になった互いに捨て子だった侑一と礼司。
侑一が高校2年の時突然家を出て音信不通になり12年、義母も義父も亡くなり、役所勤めをしながらも神社を一人で守っている礼司の元に、12年前の「必ず迎えに来る」の約束通り、兄の侑一が戻ってくる。
といった始まりだった本編。

この二人は義兄が出奔する以前…

5

三次元恋愛の攻略法 小説

犬飼のの  香林セージ 

注目の作家さんです!

一度目にざくっと目を通した時に、あや?今回ははずしたかな?何て思ったんですが、きちんと読みこみ始めるとこれがまた引きこまれるんです!
ちょっと初心な純粋そうな男子が腹黒くて傲慢な男子にあれよあれよと美味しく頂かれてしまって、それが仕事のパートナーとして再会して恋人になる。
簡単にざっと書けば、そんな流れではあるんですが、
攻めの性格と受けの性格。
受けのこだわりと、仕事をがっつりきちんとし…

3

卒業アルバム(「同級生」「卒業生」公式ファンブック) コミック

中村明日美子 

中村明日美子まつり

どれだけこの作品にキュンキュンさせられたか。
それが再び蘇る・・・・?
期せずして太田出版サイドでも明日美子氏の作画風景を雑誌とネットで公表する特集を出し、この本でも13Pにわたって、カラーとモノクロの作成風景が載せられていました。
しかし、あちらとこちらの作風はまた別のものなので、この同級生(卒業生)のインクのぼかしたような、微妙な色合いのトーンの作成風景が見られたのはとても興味深いもので…

9

太陽と月の邂逅 ハプスブルク夢譚 小説

槻宮和祈  氷栗優 

世紀末ウィーンとルードヴィッヒ2世

これには大変興味のある人は多いんじゃないんでしょうか?
かくいう自分もヴィスコンティの「ルードヴィヒ/神々の黄昏」4時間版に熱中した時期もありました。
最近の方だと、ヅカとか舞台で「エリザベート」なんかも人気を博してましたが。
このお話は、ルードヴィッヒ2世の謎の死と、オーストリア皇太子の死を上手く絡ませ、架空の人物をキーパーソンに登場させたことで、作者さんなりの推理小説に仕立て上げた、面白…

1

魅惑のバディ 小説

御木宏美  葛西リカコ 

ためらいに理解ができない・・・かも・・・

二人が恋人になるまでの「恋のフォーカス」と、その1年後の話「恋のジャーニー」の2本からなってます。
何か攻めも受けも初めから両思いなのに、欲情も持っているのに。攻めが思いきれなくて、受けも健気に待っている感じがあって、それがいい方向へ動けばいいのだけど、何だかモヤっとしたものを残してしまって、いつもなら、それが等身大と思えばそうなんだけど、ギャップ萌えになるまではいかなかったのが正直なところ。

1

ひみつのお兄ちゃん コミック

稲葉COZY 

ちょい痛いショタエロ

これも、どちらかというと男性向けショタエロ本かな?
普段自分がショタエロを言う時「せっくすごっこ」という表現を使うんだけど、これは”ごっこ”の域を出てチョット痛いです。
なぜならば、少年の相手は大人の域に達する青年だったりするからなのですが、それでちょっと禁忌感が増すんですよね。
その禁忌とはというと、子供がちょっと大人のいいなりになる奴隷っぽい感じがするのと、表題は兄弟であるというところ。…

2
非BL作品

マンガ・エロティクス・エフ vol.71 コミック

webで更にくわしく!明日美子の総て(?)

中村明日美子さんの中断していた「ウツボラ」が連載再開になるのにあわせて、特集が組まれていましたのでここに挙げさせてもらいます。
「ウツボラ」は男女のミステリーのお話でありますが、今回は他にフルカラーで「王と側近」という作品が収録されています。
これがですね!これがですね!!これがですね!!!
三回も叫んでしまう位に”クアー!やられたぜ”な作品です。
すごく短い話ですが、その満足度は1冊よん…

1

Citron VOL.10(アンソロジー著者等複数) コミック

月刊誌スパイラルの罠

今号のシトロンは糸井のぞさんの特集。
初単行本が出て、今号から新しく連載開始ということで雑誌が強力プッシュなのでしょう。
内容的には、描きはじめたきっかけとか、糸井さんのマンガの描き方とか、割とごくごく普通のインタビューでした。
この中で、ちょっとわかりづらかった初単行本作品の背景とか補足のようなものが語られているので、それを読んでなるほどーと思うのでした。
さて、新連載は、「春威少年~」…

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