茶鬼さんのレビュー一覧

愛人☆淫魔 (新装版) コミック

神葉理世 

題名を裏切る爽やかコメディ

インキュバスが出てきて、題名も何とな~くエロを連想させる本なんですけれど、読み終えて何かさわやかなんです。
確かに触手プレイなんかも出てきたりもしますが、最後まではいたさないし、それよりも何よりもストーリー作りがしっかりしていて、彼等のキャラクターが立っているところが目立ってイイのですよね♪

主人公藤丸はアイドルゆーこちゃんに目がないおバカな高校生だけど、弟の湊も可愛がっていていいお兄ちゃ…

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天国より野蛮 小説

かわい有美子  緒田涼歌 

さらっとして印象が薄かったのが残念。

『天国より野蛮』って一体何の意味だろう?
あらすじを見るに堕天使(悪魔)と神学校の生徒・・・悪魔が野蛮ってこと?
最後まで読むにその”野蛮”の意味が不明でした、一体どういう意味だったのか?

お話は、下級の淫魔・ロジャーが目を付けていた神学校の生徒・セシルに、何となく堕としてやろうと近づいた上級悪魔の堕天使・オスカー。
セシルは身体は平気で差し出すも、オスカーは心だけは得られずに、そこか…

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捕囚の王子 コミック

摩耶薫子 

作者さんのナイスフォロー付き

エロ特化作品という部分では作者さんの意図は成功しています。
何と言っても、ほとんど服をきていませんし、95%くらいやってるシーンばかりですから。

お話は王道的よくある、降伏させられた小国の王子が人質として差し出され、大国の皇太子にあんな目や、こんな目にあわされて、淫乱にされて、最後は下剋上もあり?的な展開のお話です。
よく言えば単純明快、悪くいえばひねりがない。
帝国の皇太子アルバール…

2

それなりに真剣なんです。 下 コミック

麻生海 

ちょっとゆるいけど、気負ってなくていいのかな?

面倒見の良い吉岡も、実は甘え下手だったということで、大沢と二人の甘えベタ同士が、それぞれを助け合うことで得る居心地のよさ。
この下巻で大きく動いていきます。

やっぱりここで気になるのが、大沢の分かれた元妻の態度。
色々な事情はあると思うが、結果として主役カプの為にいいように働いたわけだが、やはりその経緯を読むに、女性として見た時、辛いが、こういうのもありなんだよな~と認めざるを得ない。

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それなりに真剣なんです。 上 コミック

麻生海 

甘えベタと甘えさせ上手

上下巻同時発売の意味が、2冊一気読みしてわかりました!
必死になって頑張っているシングルファザーと、ちょっと節操無し風のゲイのリーマンがくっついていく過程には、それなりの理由と段階が必要ですもんね。
エチも全くない、まだ第二種接近遭遇(?)的な上巻だけでは、海の物とも山のものともわからない状態。

結婚してもっと一緒にいられるかと思ったら全然そうじゃなくて、子育ては自分一人で、、と不満を募…

1

愛憎連鎖 小説

バーバラ片桐  奈良千春 

エロの大食い大会みたいな?

う~ん、エロいです!
ほとんど3人寄ると文殊の知恵じゃなくて、エロの技?みたいな、、読後印象がエロしか残らない。
なのに、、読むのにものすごーく時間かかってしまったんですよ。
何か飽きてきちゃって、、、つまらないってわけじゃないけど、ああー、また?みたいなんです。
結構前半で満腹なのに、まだ食べなくちゃいけないって感じだったからかも。

医者の父親が失踪してから閉院した病院にすんでいる…

1

エディドヤ ~新装版~ コミック

歩田川和果 

久々に旧約聖書を引っ張り出した。

旧版は09年の4月なのに、もう新装版?
これには事情がありまして・・・新装版ということで何か変わったのか?と思いましたがどうやら何も変わっていない感じが(旧版を手放していた身なので)
当時、あまり好きになれなくてすぐ手放してしまったが、時間が経って見てみると、、、好きじゃないか!!
会話の底に含まれる、心の奥底と憶測。
彼等の会話の意味を考えながら噛み砕いていく作業の心地良さ。

旧約…

5

今夜、ミスターで 初回限定版小冊子 特典

あま~い生活

本編後半描き下ろしのおまけマンガの続きのような、あま~いお話。
桃ちゃんと雄大は新婚さんみたいです。
一体雄大は、おっさんだというが、桃ちゃんも含め年齢はいくつなんだ!?
「歳のわりに結構元気」って、、、
今までも港のオンナみたいな桃ちゃんだったけど、”今日も帰ってきた””今日も帰ってこれた”お互いに一緒にいられることを、「帰宅」というシーンを通して実感する、そのさりげない日常のワンシーン…

1

今夜、ミスターで 小冊子付き初回限定版 コミック

嶋二 

ジャジィでメローなほろ苦さ

ここに登場する恋の主人公達は、素直に自分を語らない。
皆不器用で、その想いを胸にしまいこんで、我慢して、我慢して・・・
まあ、器用に恋が出来るって言う人の方が少ないだろう。
だから切なさがこみあげてくるのだが、表題の主人公達は若さの分、そして一方の素直さが救いになって、明るく見せている。

表題は、幼なじみの再会モノ
実家に一緒に帰ろうは口実。
ゲイだからと後ろ向きに自分の気持ちを封…

5

付箋の気持ち コミック

歩田川和果 

会話がこんなに大事な話も等身大でイイ。

前作「エディドヤ」で、その細長いラインと熱くない会話の多さがとても印象的だった作家さんでしたが、今回の新作も実に会話が多く、それがとても自然体で雰囲気を醸し出していました。
きちんと勉強している大学生が主人公だっただけに、キーアイテムが文房具。
特に筆記具が印象的に使われており、その意味がラストで解明される時、ほっと胸をなでおろすこともできるのです。

大学生の小倉は、ゼミは別で本当は余り…

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