茶鬼さんのレビュー一覧

犬は甘美な夢を見る コミック

鳶田瀬ケビン 

絵が魅せるストーリー

作者さん2冊目の単行本。
デビュー作のレビューにも書いたのですが、それと同様のものを感じました。
前作でも思ったこの絵にはファンタジーはよく似合う。
どの作品にも二人なら怖くないよ。というか、二人の結びつきの必然性の存在。
そして何より、この絵で表現するからこその、いわゆるよくある展開というのが独特の味を持って、その他沢山の中に埋もれない独自性を持つということ。
自分的にはやはりファンタ…

3

落ちる先には練乳地獄 コミック

葉月つや子 

モ、モ、モザイクーーー!号泣

やっとやっとやっと!!出ました♪葉月女史の練乳ちゃんv
肉体派!がなくなってはや幾歳月(一作年)ガッチムッチに惜しみないエロが楽しみだったのに。
他作家さんのがぼっちりと単行本化の中、葉月女史はいつになるのだと首をなが~くして待ったかいが・・・
しかし!!
葉月作品の一番の魅力は、竿と袋ですのにまぁ~見事にモザイク加工されちゃって、
一番いい見せ場なのに、消しゴムで消してもダメですか?(…

9

人魚の誘惑 小説

剛しいら  麻生海 

3人がそれぞれ主役なのかも?

今注目されている海底資源調査を舞台にした、3人の男が絡む物語。
劇的に何かすごい事が、とか滅茶クライマックスがという突出したものはなく、非常に沸点の低い物語なのだが、読み返すほどに何だか味わい深い物語だな~と思う作品でした。
地質調査の大島という男を中心にして、ワケアリの男達二人が絡み、
柱としては大島という人間が変化するという、それに他の二人も相互作用で変わっていくという、成長物語の要素が…

4

The Bride 小説

Nurcissus  咎井淳 

すべてが奥深い!

GUILT|PURESUREの小説同人誌。
これも、新聞の記事やニュースで扱うととてもミステリアスな猟奇殺人として報道されるであろう、その背景を歪んだ暗い家族に置き、一人の青年が生贄(花嫁)として捧げられるお話です。
とても痛くて暗い。ぞっとするほどのホラーです。
直接的な性行為のシーンはありませんが、もう背景だけで充分に想像でき痛さが伝わってきます。
「ITW」の世界と同じものがあります…

2

ご主人様は家政夫に夢中♥︎ コミック

新也美樹 

案外純愛よ♪

新也作品といったら笑いでしょ?と、今回もどんなコメディがと思いきや、案外一途な想いとほだされ受けという(当然オチは爆笑だが♪)健気な恋愛が展開されたのですが、
同時収録が肉が大好きなケダモノ外科医の話で、相も変わらず肉食ってて爆笑しましたw

表題は、高校を出て1年、金持ちの通う大学で清掃員をして働く朗太が、その学園の節操無しのタラシ男に一目ぼれされて、裏から手をまわされて彼の家の住み込み家…

2

階段を下りたラプンツェル 小説

火崎勇  ハコモチ 

箱入り息子くん

作中で主人公も自分の事をラプンツェルと比喩するように、正真正銘の箱入り息子くんでした。
彼はとてもマイペースののんびりした人。感情の起伏もあまりなさそう。
天然というとそうでもあるのだけど愚鈍ではない。
両親が別れて父親と家政婦さん夫婦と大きな屋敷で育ったという素地があり、作中でわかることですが父親が厳しいがとても過保護だということ。
きっとゆっくりだけどやらせればできるのに、この子はのん…

1

低温ブランケット(1) コミック

国枝彩香 

ドジっ子ではなくてボンヤリさん?

ああー、とっても楽しかった♪
この作品10~11年に雑誌掲載の作品だったのですね、そして今頃第1巻としてということは2巻の目途が立ったから?などとよけいなおせっかいを思いながら、ホワイト国枝の世界を堪能いたしました。

主人公達は、血の繋がらない叔父と甥。
両親の離婚から離れていた弟は引き取られた父親に虐待されていて、その父親が亡くなった時に再会した面倒見のよい歳の離れた姉に引き取られた。…

4

もも耳フェロモン コミック

みなみ遥 

ピンクの猫ちゃんだ にゃ♪

表紙にやられました☆☆☆
これだけケモ耳が揃っている、しかも可愛らしいみなみ遥絵で展開されるとあっては!
表紙だけでハァハァしてしまう、ケモミミ天国。
何と言っても舞台は「獣耳族男子部全寮制学園」
犬やら猫やら兎やら、全員がケモミミですからーーー!

学園の桃耳伝説となっている、その桃色の耳を持つ新入生・李(すもも)が無自覚に放つフェロモンに学生達は群がって、てっきり理由が解らず苛めら…

4

マウリと竜 コミック

元ハルヒラ 

童話の絵本のよう☆

各地を巡り歩く神が人間と出会って物語が展開されていく、まさにファンタジーで童話のようなそれぞれがとても優しいお話。
もぅっ!!大好きなんです、こういうの。
それが、それぞれの神様が人間くさいというか、威張ってなくてツンデレてたりヘタレだったり照れ屋だったり、そして健気で優しくて。
相手と思い合うと人型になることができるっていう設定もあるので、元来の姿と人型と、その両方も楽しめて、それがまたユ…

7

この世 異聞 其ノ七 コミック

鈴木ツタ 

よかったね、クラヨリさま

やっと完結しました!
妻の死にこだわり執着する大学教授の真川に、半妖を真実の姿に戻す薬をかけられ、クラヨリさまが狐と老人に分離しかかった姿になってしまい、なすすべがない紡・・・
という滅茶クライマックスで続くになって前の巻ですから、気になってきになって気になってました!!

う~ん、、、結局のところ真川が紡の一途なクラヨリさまを生かしたいと望む、一緒に生きたいと望む切なる気持ちに
ゆーち…

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