M+Mさんのレビュー一覧

ダブル・ベッド 小説

吉田ナツ  海老原由里 

攻めに遠慮する受け

中編2作品が収録されています。
遊び人の攻めと、ワガママを言わない受けが、恋人になったことで変わっていく様が素敵な作品でした。

表題作「ダブル・ベッド」は佐伯(攻め)視点。恋人に突然フラれるという状態で始まります。
続編「アイム・ホーム」は実里(受け)視点。家族とのしこりが解消されます。

最初は職場恋愛ですし、逢瀬より仕事重視な二人ですが、恋人を蔑ろにはしてません。会えなくて寂しい…

1

水に映った月 小説

かわいゆみこ  円陣闇丸 

1932年12月23日

1冊まるごと表題作です。
1932年12月23日の朝から始まり、2年前にさかのぼります。
舞台はイギリスの名門パブリック・スクール。同性愛が犯罪として処罰される時代の話です。

序章はオリヴァーを気遣うラッセルの姿がありますが、主役の二人はブライト(攻め)とロレンス(受け)です。

ロレンスは幼馴染のウェルザーへの恋心を抱きますが、ウェルザーには下級生のスタンレィがおり、受け入れてもら…

2

闇夜の情動 小説

宇宮有芽  香坂あきほ 

田舎の閉鎖的な一族の話

1冊すべて表題作です。紬(受け)の視点でストーリーは進みます。

田舎の名家である高盛家。
そこに特別な人間の一員である「吸血鬼」がいます。
吸血鬼である宗夜(攻め)に血を提供する「供血者」に紬は選ばれました。しかし血を与えているうちにエッチな気分になってしまいという展開です。

宗夜が自分に執着するのは「供血者」だからではないかと悩むのですが、「供血者」は「吸血鬼」と血が近いほど相性…

0

冷徹な秘書と恋のレッスン 小説

宇宮有芽  南月ゆう 

眼鏡をかけている理由

1冊すべて表題作です。
祖父に命じられて後継者教育を受ける羽目になった、陽(受け)の視点でストーリーは進みます。

タイトルから、教育係の古市(攻め)が陽に女性のあしらい方などの恋愛のレッスンをしているうちに、陽が好きになってしまうのかと思いました。しかし、そういうレッスン的なものはなく、普通に惹かれての恋愛でした。

ストーリーの中盤過ぎで初エッチをしたものの、陽は多忙でそっけない古市…

0

ふらちなこいのつづき (「不埒な恋のゆくえ」番外編) 小説

宇宮有芽 

番外編ショート2作品

リリ文庫「不埒な恋のゆくえ」の番外編2本です。


「不埒な恋のつづき」
本編「不埒な恋のゆくえ」のその後。

前半は里見(受け)の視点です。
里見が税理士事務所を開所してからの出来事です。
アポイントなしで事務所にやってくる尾上(攻め)に「連絡をしろ」と文句を言う内心で「来ていると知っていたら客先で食事しなかったのに」と悔やむ里見が可愛らしいです。視力が悪いわけでもないのに、服に…

0

御曹司は恋に惑う 小説

遠野春日  雪舟薫 

軽い話かと思いきや

2005年出版リーフノベルズを加筆修正した表題作「御曹司は恋に惑う」に、書き下ろしの後日談ショート「御曹司は愛を囁く」の2作品が収録されています。

タイトルとあらすじから、主人公の御曹司な奨(攻め)が、魅力的な森生(受け)に恋してぐるぐる迷う軽めの話かと思いきや、結構しっとりとした堅実な内容でした。

奨(攻め)と森生(受け)の両方の視点が入っていて、惹かれ合う過程が分かって読みやすかっ…

0

ずっと甘い腕の中 ~迷い猫の憂鬱~ 小説

宇宮有芽  みずかねりょう 

本物でした

1冊丸ごと表題作です。
日野(受け)が主人公で彼の視点でストーリーが進みます。

日野が引っ越した部屋に嫌な気配を感じるという始まりなのですが、本当に幽霊がいると思いませんでした。そしてもっと霊感がある秋山(攻め)があっさりと女の幽霊がいると話します。しかし、それでどうにかしてくれるわけじゃないという予想外な序盤でした。

秋山が「怖いなら部屋に来い」と誘うのも下心があったわけじゃないで…

1

虜になりたい 小説

宇宮有芽  天禅桃子 

プロ野球選手とファン

1冊すべて表題作の長編です。

プロ野球チーム「ブラックジャガーズ」のファンである昭生(受け)が、友人・啓二の兄でありチーム四番バッターの修一(攻め)に付き合おうと迫られるのですが、昭生は修一を好きですがどうにも信用することができず…という内容でした。

昭生と修一の両方の視点でストーリーが進むのが、二人の心情が分かりやすく、また一方に肩入れするということもなくバランスが良かったです。

0

特別になりたい 小説

桜木知沙子  陵クミコ 

可愛らしい大学生カップル

表紙イラストで、攻め(右側の茶髪)が背が低い体格差カップル?と思っていたら、カラーイラストや挿し絵でそうでもないことが判明し、単に受け(左側の黒髪)抱いて持ち上げていただけと帯を外して分かりました(笑)

私には表紙イラストで受けた印象そのままで、可愛らしい大学生カップルの作品でした。

大学生ながらガラス職人の橿原(攻め)と、翔太(受け)の二人が、タイトルの表題作「特別になりたい」、続編…

2

夕闇を待たずに 小説

坂井朱生  緒田涼歌 

死んだ恋人にそっくりな男

表題作の長編と、後日談ショートの2作品が収録されています。
どちらも倫弘(受け)の視点でストーリーは進みます。

倫弘(愛称「リン」)は恋人の宮村が病死してしまいますが、不倫で付き合っていたため、入院先や葬儀に行くことができず、実感がわきません。そんな薄情な自分に罪悪感を感じて、夢に出る恋人に魘されてしまいます。そんな中、二人の関係を知っている唯一の大学の先輩・佐橋が、宮村にそっくりな国近(…

1
PAGE TOP