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栗城偲 小嶋ララ子
碧暗い水
ネタバレ
とまどいと、疾走と、ためらいと苦さが混じった高校生の青春記です。 受けがゲイで悩むのですが、自分のセクシャリティに対して悩みだけではなくブレない部分があって、それがとても良かった。 男として男が好きだから、女の子になりたいと思えればどんなに楽かと。でもやはり、女の子になりたいわけではない、という部分はブレない。 男女の恋愛にも悩みが多いのに、受けクンは高校生で軽いとは言えない課題を、狭くて濃…
冬乃郁也 崎谷はるひ
原作既読です。 コミックも原作に劣らず、絵はきれいでコマもぐちゃぐちゃしておらず読みやすいです。 この巻で佳境に入ってきました。 いやあ、究極のクズ攻めです。そして執着のしかたが半端ではない。 女との事後に受けを抱くのは当たり前、女と電話で会話しながら受けの体を愛撫する。 セックスの時、受けに快楽を与えるのみならず、苦しみを与えることに執心している。受けが別れを切り出した後は、とくに酷い…
椎崎夕 小椋ムク
すでに秋ですが、夏の名残りが消えないうちになんとか読了。 表紙の絵が爽やかできれいです。 挿絵の小椋先生が、椎崎先生に尾道の美しい写真を見せていただいたとコメントされていました。 石段が多い絵のような町並みが目に浮かびます。 攻めクンの無自覚って、無自覚ということにしたいのかな〜?と勘ぐってしまうとそれも可愛く思えたりします。受けクンがかわいそうでしたけどね。 あと、些細なことを書き…
宮緒葵 座裏屋蘭丸
蘭丸先生の力強いイラストがたまりません。表紙の受けが怯える表情にやられました。 美人攻め・雪也の自己暴露を、受け・数馬が精一杯拒絶するくだりが印象的でした。 ふつうなら他者に自分のことを暴かれるのが怖いものですが、この二人の場合は、相手が自身の悪業をわざと暴露します。 依存している相手の、自己告白を認めがたい。 しかし、攻めが自分の悪業を告白することで「君は僕から逃れる手段などないのだよ」…
千葉リョウコ
普段重めの小説を好んで読んでるので、心の洗濯に本作を手に取りました。 コマがすっきりとした配置で読みやすく、漫画を読む時の目が迷うようなことはなかったです。 受け・美佳の両親が息子を英才教育を詰めこんで追い詰めていたように見えて、実は息子が本音とワガママを話す勇気を待っていたんじゃないかと。 現実の世の中では、子の扱いがあまりに残酷で愛さない親もいますが… 本作ではこのCPが家族ぐるみで認…
たけうちりうと 梶原にき
さすがに新品は見当たらないので、古書で取り寄せました。 海外翻訳物のような、クールな文体が新鮮でした。 情感的なものも好きですが、淡々としている心理描写は結構良いかも。 攻め・祥一の飄々としたキャラと特有の話し方は、受け・雫の重い口と心を自然と開かせるのです。 フィールドノートがその後どうなったのかだけが気になりますが、まあこんなことを言うのは無粋というものです。 一味違う厳しい環境…
海野幸 金ひかる
全編受け視点です。 海野作品は攻め受け両視点が多くて読みやすいものが多いのですが、エリオ(攻)のミステリアスな雰囲気を保つために全編受け視点にされたのかもしれませんね。 神父×神社の神職です。 環(受)は神社の一人息子で両親と同居しながら神職。昔から女性に興味が薄く、もしかして…というところでエリオと出会うお話です。 環の友人の圭吾が、すごくイイ奴!神父のエリオに同性愛はご法度だろうと悩ん…
うえだ真由 橋本あおい
建設会社に勤めてるので、うんうんそうそう、と面白く読みました。 工期の厳しさに天候など考慮されていないことに頭を痛めていますが、とくに年度末は何のために生きてるのかと思っています(笑) 仕事面での描写が詳細なので、建設業でない方は飛ばしてしまっても無理はないかもしれません。 恋愛面ですが、くっつくのは早いです。くっついた後の右往左往を追ってゆくお話です。 会いたい気持ち、信じたいのに不安が…
馳星周
思えば、この作品のせいで腐女子になりました。 クールで男前で純情な殺し屋と、支離滅裂でサディスティックな元警察官の二人が主人公ですが、両者の視点で展開していきます。 追いつめられて両者の距離が縮むのは息が詰まる見どころであり、萌えどころでした。 元警察官が、殺し屋を愛してしまいます。プラトニックです。 最後のキスが重くて胸が痛む。 馳星周氏は、隠れBLを通り越して、堂々とホモを描く作…