ミスター・シーナの精霊日記 2(新装版)

ミスター・シーナの精霊日記 2(新装版)
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レビュー数
1
得点
6
評価数
2件
平均
3 / 5
神率
0%
著者
 
媒体
コミック
出版社
徳間書店
シリーズ
Charaコミックス(キャラコミックス・徳間書店)
発売日
価格
¥933(税抜)  ¥1,008(税込)
ISBN
9784199604362

あらすじ

「私のために死ねると言って・・・!?」燃えるような赤い髪の少女――その正体は男の命を吸い取る精霊、リャナン・シー。魔力に囚われ衰弱するショーンを救うため、シーナは彼の心を自分に惹きつけようとして!?藤たまきの傑作ロマンチック・ファンタジー、新装版第2弾!

表題作ミスター・シーナの精霊日記 2(新装版)

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天でなく地でもなく辿り着く場所

イギリスの片田舎に住む少年シーナは精霊を視る力を持ち、
そんな彼の元には、精霊絡みの相談事が持ち込まれます。
人とより精霊達と関わる機会の方が多い印象でしたが、
今巻では仕事で多忙な父と久方振りの再会があり、
家族の中のシーナという珍しい姿が見れます。

陽気で自信家の父の存在は、寂しがり屋の母を喜ばせても、
長い母子2人の生活を支えてきたシーナには
少し居心地の悪さを感じるよう。
まだ若く邪気の無い素直な母に、町人達の心ない噂が付きまとい
せっかくの家族の時間に影を落としますが、
神父のナサニエルと交わす言葉に、父の真摯で愛情深い姿を見ます。
惑い揺れる心は大人も子供も変わらずに持っていて、
見えない気持ちを言葉で伝えつないでゆく大切さが、
短くも美しい言葉で綴られます。

野辺の灯りのような家族の話と対をなすのは、
神父ナサニエルの過去に触れる仄暗い話。
人当たりよく俗っぽいのに、どこか憂いを纏う彼は
人々の懺悔を聞き許しを与える神職の身であっても、
許すということが苦手だとシーナにこぼします。

やがて持ち込まれた幽霊屋敷の亡霊騒ぎの原続き因が、
神学校時代の親友に由来するものと分かり、
疑心のままに悪霊退治を引き受けます。
閉じた箱庭の世界において無二の存在であった親友が、
明かすことのない秘密をもって姿を消した事。
ナサニエルもまた親友に嘘をついたまま離れてしまったという
後悔の念で、お互いは今でも縛られたままなのです。

そんな出口の見えない闇の中、シーナの悪も善も等しく在り
野に空に還る場所があるという言葉は、絡まった彼らの想いを解き
亡霊となった親友の標の光となります。
ナサニエルはこれからも、自責と後悔を抱えて親友の魂を想うのでしょう。
そして、彼のむき出しの心に触れたシーナが、
人と精霊とが混じり合う混沌の中でも、色んなものを共に越え
分かち合える輩を得たいと願う様に、確かな希望がみえるのです。

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