生贄の少年花嫁、運命に従い冥界へ…!

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表題作玄武の花嫁~黒帝の婚姻~

黒曜,黒北国を統べる黒帝で玄武神
翡翠,玄武神の貢ぎ物となった神官見習い

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

ずっと貴方が、僕を見守ってくださっていたのですか…?
翡翠は黒北国の王・玄武神への貢ぎ物として育てられた。飾り立てられ、そのまま神殿の奥の昏い迷宮へと送り込まれ、魔物に喰らわれる…はずが、玄武神・黒曜その人により救われた。生贄なのに花嫁として日々を過ごす中、翡翠なりに黒曜の役に立ちたくてとった行動は、眠ってはいけない黒曜を眠らせ冥界を開いてしまうことに…。大人気シリーズついに玄武神登場!

作品情報

作品名
玄武の花嫁~黒帝の婚姻~
著者
秋山みち花 
イラスト
石田惠美 
媒体
小説
出版社
KADOKAWA(アスキー・メディアワークス)
レーベル
B-PRINCE文庫
シリーズ
龍王の花嫁~青帝の華燭~
発売日
ISBN
9784048922142
3

(7)

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萌々

(1)

(5)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
2
得点
20
評価数
7
平均
3 / 5
神率
0%

レビュー投稿数2

不器用同士の純愛

四神獣シリーズ4作目。
天界と人界の間にある仙界を統べる四神(龍王・白虎・朱雀・玄武)のうち、今回は玄武が登場。
既刊の神獣たちは出てこないので単独でも読める内容となっています。

主人公は、生贄として玄武神に捧げられることとなった神官見習いの少年・翡翠(受け)。
食われる覚悟でやって来た翡翠ですが、玄武神の黒曜(攻め)は翡翠を花嫁として迎え入れ、豪奢な暮らしを提供。
寡黙ながら優しい黒曜に惹かれ、彼の役に立とうとする翡翠ですが、その行動は全て裏目に出てしまい……というようなすれ違い展開です。

黒曜は、多忙の合間を縫って翡翠に会いに来たり、一緒に食事をとってくれたりする優しい心の持ち主。
翡翠が自身に恋心を抱いていることには気づかず、翡翠は自分を恐れ、人界に帰りたがっていると勘違いしている等、ちょっと不器用な一面もあります。

そんな黒曜に恋をし、彼に尽くそうとする翡翠ですが、こちらもかなり不器用。
黒曜のため花を摘もうとして魔物に襲われたり、
天災に見舞われる人界を救うため宮殿から宝物を持ち出したりと、
良かれと思っての行動がことごとくトラブルを招きます。
そんな翡翠の行動を止めないお付きの双子のとぼけたキャラクターも絶妙にいい味出してました。

ラストは黒曜がカッコよく翡翠を救い、両片想いが実りハッピーエンドに。
ラスト十数ページで両想い→絡みまで描かれており、駆け足な展開です。
両想いになった二人のその後がワンシーンでも描かれていれば、もう少し余韻あるラストになったんではないかなと思いました。

しかし全体としては王道の純愛もので、不器用さん同士の恋の進展をゆっくり楽しめる作品でした。

5

イラストが美しい

秋山さんは中華ファンタジーが得意な作家さんなので、このシリーズ結構好きです。シチュエーションや攻めの不器用な男前さ、受けの不憫だけどウブで健気なところとかドストライクでした!
ただ、読んだ後やはり「ん?」と思う点が多く残念…。
これまで28年ごとに花嫁としてやって来てた巫女たちって結局どうなったの?一人は戻って来たみたいだけど、それ以外は魔物に襲われたりしたのか、それとも黒曜の寵愛を受けたのち人界にかえされたのか…。(なんかどっちもヤダなぁ)あと、理解力に欠ける私だけが分からなかったのかも知れませんが、黒曜の本体って出て来たの?クライマックスで翡翠を助けたのって本体だったのかな?

四神獣のその後が気になるので、続編でないかなー。とくに今回の玄武の話は、まだ愛を確かめ合ったばかりで、翡翠がこの先どの様な役割を担い、多忙を極める黒曜の嫁になるのか知りたいです。さすがにただ青眼金眼と遊んでるだけじゃあるまい。

1

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