飯田実樹先生インタビュー

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飯田実樹先生インタビュー 第9巻! 竜王出生の秘密&半生を描く!! 甘々溺愛夫婦の幸せ家族生活も♥ 小説『空に響くは竜の歌声 猛炎の子竜』

2019/11/15 20:26

愛の歴史… 命の危機にあっても、スパダリでいられた秘訣とは!?

 


BL作家インタビュー「801 AUTHORS 108」第2168回
飯田実樹/ひたき/リブレ
小説『空に響くは竜の歌声 猛炎の子竜』11月19日発売
サイン本プレゼントあり! 詳しくはインタビュー後に!

 

STORY
日本から異世界に召喚された龍聖は、愛する夫フェイワンと可愛い娘たちに囲まれ、幸せな日々。そんな中でフェイワンの両親、8代目竜王ランワンと彼のリューセーの恋の行方とフェイワン出生のいきさつを知る。それは竜族の王子フェイワンが、過酷な運命に直面しながらも、竜王として強く成長していく姿でもあった…! タンレンがシュレイへの恋に落ちる瞬間を描く「はじまりの予感」も収録!

 

――作品紹介をお願いします
空に響くは竜の歌声』シリーズも今作で九巻目になりました。節目という訳ではないのですが、「九」にこじつけで九代目竜王フェイワンの話を書きたいなと、実は去年くらいから考えていました。でも前作の『紅蓮の竜は愛を歌う』でフェイワンと龍聖の新作を出しちゃったんですよね(笑) ただこの本は特別編と言いますか、今まで発表して来た短編を集めた短編集のような作りになっているので、私の中ではカウントが別(笑)
そもそもフェイワンの両親である八代目竜王ランワンと龍聖の話を、どうしても書きたいという気持ちがありました。ただこの二人は悲劇の二人で、本編でも“暗黒期”などと語られているし、バッドエンドだし、何より二人の物語としてはとても短い生涯なので一冊に出来ないんです。それでフェイワンの半生の物語にしたどうだろうか? と考えました。
フェイワンがどのようにして誕生し、龍聖に出会うまでどのように育ってきたのか……。
同時収録は、タンレンがシュレイに初めて恋した時の話です。この二人もとても人気のカップルなので、収録させていただきました。


――主人公たちはどんな攻×受ですか?
フェイワンと龍聖は、『空に響くは竜の歌声』の読者様なら私よりも知っているかも? というくらい人気の二人です。明るくて大らかで優しくて、ちょっと(かなり?)焼きもち焼きで、受けを溺愛するスパダリなフェイワンと、ポジティブでちょっと天然で柔軟性の高い受けの龍聖。二人のラブラブぶりが人気なのだと思います。
そして今回はもう一組、フェイワンの両親である八代目竜王ランワンと龍聖も登場します。ランワンは真面目で心優しく穏やかな攻めです。慈愛の人で歴代の竜王の中で父性愛ナンバーワンです。
八代目龍聖は、生真面目でとても繊細な人です。ちょっと頑固なところもあり、その性格故に悲劇を招いたと思われます。
八代目と九代目の龍聖は、置かれた立場は同じだったはずですが、その対照的な性格が如実に結果として表れたのだと思います。



――当て馬や重要な脇役は?
今作での最も重要なキーパーソンは、タンレンの父であるダーハイです。彼はランワンの無二の親友で、ずっと側で支え続けました。
タンレンとよく似ていますが、タンレンよりも硬派で渋いです(笑)

――今作のこだわりはどのあたりでしょう?
人に歴史あり……ではありませんが、シリーズ一、二巻の主役だった九代目竜王フェイワンの半生に焦点をおいたところです。
彼の人気の一つとして、自身が命の危機に陥りながらも、婚姻を嫌がる龍聖に無理強いすることなく「待て」が出来る攻めだったところだと思います。
なぜフェイワンは、そんな寛大で深い愛情を持つスパダリになれたのか? そこにはやはり親から受け継がれた愛があったのだということを描きたかったのです。
代々受け継がれるのは「儀式」や「しきたり」ではなく、竜王と龍聖の愛。それはこのシリーズの根底にあるテーマだと思っています。


――今作にまつわる裏話はありますか?
個人的には、ラウシャンを推したいですね。ダーハイがいるため、それほど出番がなかったのですが、彼もランワンの親友です。そしてこの頃のラウシャンは、外見が二十代前半でぴちぴちで、超絶美形ですから(笑) まさしく「王子様」って感じでキラキラしているんです。
外交補佐で外遊に行く度に、各国のご婦人方をきゃあきゃあ言わせていたと思います。

――執筆中の思い出に残る日常エピソードなどうかがえますでしょうか
やっぱり台風ですね。19号の時はさすがに本編の入稿は終わっていましたが、特典のSSを執筆中で……。
うちは5階建てのマンションの2階なんですけど、ものすごい雨漏り被害に遭いまして(笑) 窓とかベランダとか、台風対策は万全にしていたつもりでしたが、まさか雨漏りするなんて思わないじゃないですか(笑)
1時間で5Lのバケツが満タンになるほどの雨漏りだったので、一晩中バケツの水を捨て続けなければならず、一睡もできませんでした。

――今、何かハマっていることは?
以前より旅が趣味だと語ってますが、今年のテーマは「島」で、色んな島に行こうと思っていたんです。八丈島、小笠原父島、硫黄島に行きました。
硫黄島はずっと前から行きたかったところで、一年に一回しか船が行かないので、なかなかチャンスが無いんですよ。今回はなんとかチケットが取れたので行ってきました。
大叔父が硫黄島で戦死していて、祖母がいつも「一度は行きたい」と言っていました。花を手向けることが出来て、本当に良かったです。


――発売に関して今のお気持ちはいかがでしょう?
こんなに長いシリーズを出せるとは思っていませんでした。その中で幾度か「こんな話を書いても良いのかな?」という商業でのチャレンジがありました。
今作も“フェイワンの半生”なんて、ちょっとBL作品としては外れるのではないか? と思うんです。禁忌ともいえるバッドエンドも途中あります。
それでも読み終わった時に、読者の皆様が大きな愛を感じていただけるような作品になっているはずです。
この話を書くことを許してくださった担当さんと、出版社にとても感謝しています。
そしてこれが私の独りよがりではなく、読者の皆様にも楽しんで読んでいただける作品になっていることを心から願っています。

――ちるちるユーザーにメッセージをどうぞ!
『空に響くは竜の歌声』シリーズをずっと応援してきてくださった皆様も、タイトルは聞いたことあるけどまだ読んだことのない皆様も、きっと楽しんで貰える作品になっています。
泣いちゃいそうになる場面もありますが、悲しいだけの話ではありません。バッドエンドは苦手という方も、どうか読んでみてください。
竜王と龍聖の愛に、笑顔でハッピーエンドだったと思えるはずです。よろしくお願いします。


担当編集より
『空に響くは竜の歌声』待望の最新刊は、長らく作品中でも謎めいていた、フェイワンの両親…竜王ランワンと彼の龍聖の恋、そしてフェイワンが立派な竜王として生まれ育っていく姿を描く物語です。両親の恋は切なく、胸に沁みます。そして父ランワンが文字通り身を削ってフェイワンを育てる様子に感動します。
ちびっこフェイワンとちびっこタンレンはめちゃくちゃ可愛い! そして物語の中にはちっちゃなシュレイも出てきます。
もちろん現在を描くパートでは、フェイワンと龍聖の甘々溺愛夫婦&小さな娘二人という幸せ家族のエピソードが見られますよ。いつもはかっこいい竜王なのに、娘の前ではやんちゃなパパになるフェイワンが可愛いです。

 

小説『空に響くは竜の歌声 猛炎の子竜

 

特典情報

 

 

アニメイト特典:書き下ろし小説ペーパー「愁雲の空」
コミコミスタジオ特典:書き下ろし小説ペーパー「君の笑顔が見たいから」
丸善ジュンク堂特典※一部店舗除く: 書き下ろし小説ペーパー「飛行訓練」

 

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(C)飯田実樹/リブレ

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