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オレも攻やりたいんだけど…
ホモ校の孫悟空？！ 愉快☆痛快☆天然ボケってスバラシイ
前作で…恋を自覚して、ソッコー告白、即両想いな急展開で、
あれよあれよという間に、キスまで済ませてしまったこのカップルの、
その後の進展は…意外に遅い。
キスが済んだらその先は、当然ＳＥＸだよなっっっと腹を括った受様・七瀬の…
天然ボケ具合は、実に凄まじいものでありました…というお話です、この１冊（笑）
コイツの天然ボケってば、ちょっと神がかってるような、天才ワザの領域で．．
ちんまりと可愛く元気な割には…ホントに、無駄に男前。もう迷惑なくらいに男前。
潔く、男らしく、馬鹿正直にスジを通すのがモットーなのか、何なのか？？？
合体で（！）困った時にゃ…潔く先輩に相談。
で…超玄人向けのエロ本学習に、即ＫＯされようが、でもめげない。
攻様・平次との交際を兄ちゃんに反対されたら、必死で兄ちゃんと話し合い。
で…「兄ちゃんはオレがネコやんのが気に入らないんだよ」という、ナナメ上な考察をするとか（笑）
「ネコがダメなら、タチやればＯＫじゃねぇ？」なんてナナメ上考察、普通ありえない！
どう見たってアンタが受でしょ…という、周囲の予想も、読者の期待も、兄ちゃんの悪い予感も、
そんなの関係ねぇ！って勢いで、受様だけが、ひとり悶々と突き進むという具合です。
はっきり言ってコイツ、このホモ校きっての孫悟空なんじゃないだろうか。
孫悟空だから無敵、しっちゃかめっちゃかに周囲を巻き込み、かき回し…
でも最後にゃ～わりとシュンっと、おさまるトコロにおさまるあたり…やっぱり天才だ。
対する攻様と（ラスボス？）兄の対決は、婿舅のような趣まであり、
ちょっと深刻になりつつある…はずだったのですが、
そこはそれ…攻様の鉄面皮と腹黒で、なんとか乗り切っておりましたとさ。
天才肌クラスのボケってのは、ひたすら読者のナナメ上をゆくヘンな癖がある…という、
愉快☆痛快イタ気持ち良いお話でした。読み応えあります。
さて…衝撃のラストおまけシーン．．
「結局のとこ、ネコやってんだけどさあ…
男としてはヤる方も捨てらんないじゃん？」
相談された兄は、もう黙るしかないじゃないですか（苦笑）
やっぱりコイツ、天才だわ．．
遂に解決！？
付き合い始めて2ヶ月。一見順調なようでいて、二人の間には色々と波風が立っていた。
不仲になった訳ではなく、むしろラブラブ。
でも初めての合体がうまくいかない。おまけに七瀬の兄に二人の付き合いがばれてしまい、反対されるし。
七瀬の兄も実は錦成出身でノンケを貫き通した人間なんで、逆に神経過敏になるんですよね。
こういう学園モノだと、マウントどっちがとるか割とすんなり決まるのが多いんですけど、どう見てもネコな七瀬が無駄にオトコマエで、しかも天然思考でとんでもない方向へ考え出すので、どうにも収まりません。
最終的には落ち着く所へ落ち着くのですが。
そのどたばたもなかなか楽しかったです。
前回と同じく、保健医と生徒の話、先輩の話も入ってました。個人的にはアンドロイドのお話の続きが読めてよかったなと思いました。
またしてもＢＬ的終わり方ではなかったですけど、たまにはそんなラストもいいんじゃないかと思えました。愛はありますしね。
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