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表題作暴いて暴かれて

上村隼人
佐倉遼也

あらすじ

隼人に送られてきた高校時代のタイムカプセルには、入れた覚えのない当時の自分の写真が入っていた。
同学年男子、佐倉のものが誤送されたようだ。思い出したくない瞬間を隠し撮りされたらしい写真に苛立って、
会う約束をとりつけ佐倉を問い詰める。弁明もしない、けれど「好きだった」とも言わない頑なな佐倉に
さらに腹が立ち、隼人は思わず「抱かせろ」と言ってしまって──。

作品情報

作品名
暴いて暴かれて
著者
墨谷佐和 
イラスト
桜之こまこ 
媒体
小説
出版社
オークラ出版
レーベル
プリズム文庫
発売日
ISBN
9784775528600
3.3

(3)

(0)

萌々

(1)

(2)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
10
評価数
3
平均
3.3 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

段々と再生された攻めの生きかた

初めは攻めの隼人が受けの遼也に勝手に逆恨みするところから始まってました。
高校の時にサッカーの決勝でオウンゴール、怪我でプロを断念、スポーツ関係の会社の営業にようやく就職するも成績はいまひとつ。最近出来た彼女には二ヵ月で振られ、その彼女が高校時代の他校のライバルでプロサッカー選手と授かり婚。どうやら二股かけられてたらしい。
そんな最悪なタイミングに高校の同窓会と、タイムカプセルについての連絡が来ますが返事もせずに破り捨てます。
しばらくすると不参加者にタイムカプセルに入れた物が送られて来ますが、それが遼也の物で隼人の写真が入っていたのです。
写真にはあの決勝戦の写真もあり、裏には「がんばって上村くん」と書いてありました。
それに対して憤った隼人は、無理矢理タイムカプセルの中身を会って交換する約束を取り付けます。遼也の気持ちを暴きたいが為です。
はっきり言ってこの時点では最低ヤローです。

その日は気持ちを聞けなかった隼人は尻尾を巻いて逃げ出します。遼也からの連絡は無く、隼人の荷物が宅配便で届きました。
また呼び出して難癖つけてラブホテルまで連れ込んで抱きます。それからは週末ごとに、2人は会ってセックスするようになります。
遼也に対して愛しいと感じてきますが、なかなか口に出して言えません。遼也と会うようになり仕事にも良い結果をもたらすようになります。

素直に気持ちを伝えれない隼人は、遼也の仕事先に一緒に行くことにしました。ジュニアサッカーチームの取材でした。
トラウマを克服して気分が上がったまま自分のアパートに遼也を連れて行き、告白しますが何故か良い返事が貰えずに、酷く抱いてしまいます。

その後しばらく連絡を無視されますが遼也の部屋を訪ねます。すると部屋には見知らぬ男が居て、男と遼也に帰るように言われてすごすごと立ち去ります。
だめじゃーん。

それから携帯も解約され傷心の隼人は仕事に打ち込みます。忙しい隼人の下に派遣の大学生がやって来ます。
ある時仕事先のスポーツ洋品店に行くと、遼也の取材で出会ったコーチから遼也の時計を預かっている事、遼也が会社を辞めたので渡せなくて困っている話を聞きます。渡りに船とその時計を預かる事にします。
でもまだ気持ちに踏ん切りが付かずに、遼也の時計を自分の腕にはめて仕事に打ち込みます。

そんな時に派遣の大学生に相談を持ちかけられます。義理の兄と関係を持っていて、兄は結婚している事、そして最近は元彼と寄りを戻したらしい事。辛いもの同士慰め合わないかと誘われます。
でも隼人は遼也の事ばかり考えてしまい、遼也のアパートに向かいます。アパートは既に引っ越してあり新しい住人から隼人宛のメモを渡されます。
新しい部屋に向かい遼也と再会して、今までの態度を謝り元彼の話を聞きます。
2人の高校の先輩で遼也とは大学で再会して付き合い出したが、ゲイである事が耐えられず女性と遼也の間を行ったり来たりして結婚してる事、他にも男がいる事。転勤を機に黙って引っ越して逃げたが見つかり、暴力をふるわれ抵抗出来なかった時に隼人と再会した事。
会社はハメ撮り動画や写真をばら撒かれて辞めた事を聞きました。

あれ?この元彼って?派遣の大学生の?そう義理の兄でした。

お互いの気持ちを確かめあった2人は決着をつけるために3人で昼のカフェで会います。相手の挑発に乗らずにきっぱりと遼也への愛を語る隼人はいつのまにか良い男に成長してました。カフェを出ると大学生の弟が待っていて、あんな男の相手が出来るのはもう自分しか居ないとカフェに入って行くのでした。

2人はその後同棲してます。楽しそうに引っ越し作業をしてました。

題名の「暴いて暴かれて」は身体から始まる関係を続けて行くうちにお互いの気持ちが暴かれていく様子が書きたかったようですが、作中に何度も出てくる「ロスタイム」でも良かったです。

2

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