電子限定描き下ろし付き
大学生同士のお隣さんもの。
裕福な家庭の生まれで苦労知らずの一之江輝。父親の会社が倒産したため、それまで住んでいた高級マンションからオンボロアパートに引っ越すことになって、人生未体験ゾーンを開拓していくお話。
キラキラな勝組だった主人公がいきなり底辺に蹴り落とされたのに、なんでこんなに明るくて前向きで、おまけにラブまで掴み取っちゃうような奇跡のBLになるのだ!やっぱり、受けがいつもストーリーを盛り上げてくれるのかもなぁと思います。会川先生の受けが大好きです♡
まずなんたってカップリングがいいんですよね。輝もひかるも全く属性が異なるタイプなんだけど、会話で少しずつフィーリングが噛み合っていく感じが読んでて伝わってくるっていうか、なんかコイツ信用できるかも、っていうのの積み重ねが恋に繋がっていくような感じが萌えるんです。
そして群像劇とまではいかなくとも、メイン二人の交友関係が良識的で好ましい人たちばかり。ボロアパートの住人で何かと輝の力になってくれる篠崎さんとか、輝のバイト先のオーナー、隣室のひかるが所属する発明サークルのピュアな部員たち、もともと輝が仲良くしていたセレブ友達も空気を読んでくれて深追いせずに去ってくれたりとか…笑
あと、輝のお父さんもちゃんと仕事見つけるし、お母さんが家探しをしてくれて引っ越しのご挨拶まで送ってきたり…っていう、顔出しは無いけど家族の存在感があたたかい。
仲良しで唯一無二な感じのカップリングにいつも羨ましくなるけど、彼ら自身が好人物だから周りも協力的なのかな?と、今作を読んでしみじみ思いました。
ちょっと元気をもらいたい時にぜひ!
発明オタクの攻めと、元お坊ちゃんの受け。
一見すると凸凹していそうな組み合わせですが、これがもうガッチリとはまっています。
まずキャラが良いです。これ!と言った悪役もおらずみんな優しく、攻めも変人ではありますが優しくて時に男らしく、受けはなんだかんだ素直で世話焼き。お互いがお互いのこういう所に惹かれたんだなあというのがしっかり伝わってきます。
全体的な作品の空気があたたかいです。コマ割りも自然で漫画としても非常に読みやすく、表情の変化や動きでコマが大胆に分けられるのも素敵です。
また、コメディ的な雰囲気でありながら、ここぞという所はしっかりキュンキュンさせてきます。
特に、ハッテン場と知らず潜入した映画館で、攻めが慌てながらも受けを抱き寄せるシーンが好きです。
どさくさに紛れたシーンではあるんですが、その時のことについて受けが思い出してはモヤモヤ考える一連の流れが、大好きな人にはもうたまらないと思います。
Hシーンも長くはありませんが、書き下ろしで受けが事後に言った「ドSメガネ」これがもう良すぎる。また攻めがそれに無自覚なのもいいです。
絵に描いたようなドSではなく、ふと垣間見る一面がナチュラルにSなのが無理ない設定で最高です。
読後のほっこりを味わいたい方、カップリングに惹かれた方、コテコテのBLよりも少しコメディ要素があってドタバタしつつキュン…とする感じが読みたい方は必読です。
謎の中毒性で、読了後何回も読み返しています。
こちらの作者さまの作品はこれが初読みですが、ちょっと青年(少年?)漫画風の作画ですね、篠崎さんのキャラとか。
私は好きな感じでした。
不自由なく裕福に育ってきた一之江が、父親の会社の倒産によってボロアパートへの引っ越しを余儀なくされ、隣人となった王子(名前です)と交流を深めていくお話です。
ただの隣人だった王子が特別な存在になっていく様が日常系のちょっとギャグ風味なストーリーに絡んでくるのがたまりません。
セリフの無いページが結構あるのですが(初キスのシーン)、まるまる3ページ、無言で。
気がつくと、息を止めて読んでいました!
読み返すたびに、あーこれいいかも→めっちゃいい!と印象が良くなる不思議…。この感覚はあまり経験がありません。
作者買いをする作家さんリストにまた一人、会川フゥさんが追加されました♡
じわじわ効く。
一之江輝くんは、裕福な家庭で育った大学生です。ある日、父親の会社が倒産しちゃって恵まれた環境から、一気に「星の丘プレミアムマンション」という、ちょっとおんぼろなアパートに越してくる…
そこで王子ひかるくんと出会うわけですが、何分違いすぎる環境にいた二人。特に一之江輝くんは、なかなか慣れない生活に苦労します!
でもね~お坊ちゃまだった割に一之江くんは、環境に馴染んで行くんです。意外にお料理出来るし、掃除も出来るし。良い子っ!
お隣の王子ひかるくんは、家族と縁薄い、なかなか苦労人です。でもね、好きなことには一生懸命。
でも生活能力低いんだわ…
アパートの壁は、王子ひかるくんの発明で崩壊!穴開いちゃった!まあここから心も実際の距離も近づいて行くんですよ!
人間、取り巻く環境が変わった時離れていく人達もいます。でも、それがきっかけで新しい関係性が生まれたり。本来の自分らしさとか、違う良さが発揮出来たりするんだよなぁ。
二人はじっくり、近づいて、互いが大切な存在とわかるんです。
もう二人が可愛くて…じわじわ効きますね!
キスして友人じゃないとわかって、意外に早くえっちします!一之江くんが受けです!意外なことに王子ひかるくん、いーいカラダしてるの❤
ちょっとギャップ有ってよろしい!
ちゃんと自覚してからのえっち良いです!
描きおろしは、慣れてきた頃のえっち!感じ過ぎちゃう一之江くん可愛いんだよ!
父親が社長で何不自由なく過ごしてきた輝と
母親が病弱で親戚の家に預けられて過ごしてきたひかる。
ある日、輝の父親の会社が倒産してしまい
【星の丘プレミアムマンション】という名称は
洒落ているボロアパートに引っ越した先のお隣さんが
同じ大学に通うひかるで。
育った環境も真逆なら容姿も家事スキルも
バイトスキルも正反対なのに名前が一緒のひかると輝。
ひかるの開けた壁の穴でコミュニケーションを
とり、ふたりで支え合いながら何気ない日常を
過ごすうちにおのずと近づいていく距離感や空気感が
微笑ましかったです。
周りの人達も温かくてほのぼのします。
辛い時やしんどい時に見返りなく側に居てくれる
ひかるの存在の大きさに気付き、
気持ちを確かめるために何度もキスをするシーンは
きゅんとしました〜。
それからごく自然に肌を重ねて迎えた朝の食卓の
くすぐったさといったらもう…!
ひかるのイイ身体はずるいし…!
そこまでの流れがとても丁寧だったのでラストが
少し駆け足に感じてしまいましたが、
描き下ろしでその後のふたりのいちゃこらが
見られたのでよかったです。