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表題作ブラックボックス

西岡聡・大学1年・サークルで河野に取材
河野敏也・大学3年・辻教授のストーカー

その他の収録作品

  • 俺の好きな人

あらすじ

大学内で噂の絶えない、河野先輩。
好奇心から密着取材を申し込んだ西岡に
嫌々ながらも折れた河野の日常は、
人気教授を尾行し、彼の目の前に住むことだった。
間近で見る河野の美貌と、
異様な執着行動に動揺し興奮する西岡。
「あははっ ドン引きだろ 
実はゲイのストーカーで変態野郎だったってオチ」
開き直った河野は西岡にまたがって──


「この状況で俺に勃起するって おかしいんじゃねえの? 気持ち悪」

作品情報

作品名
ブラックボックス
著者
御子柴トミィ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
芳文社
レーベル
花音コミックス
発売日
ISBN
9784832291034
2.6

(19)

(1)

萌々

(2)

(8)

中立

(5)

趣味じゃない

(3)

レビュー数
4
得点
42
評価数
19
平均
2.6 / 5
神率
5.3%

レビュー投稿数4

ツンデレ受けがいいヤンデレ作品。

作家さんの描くツンデレ受けが好きで電子購入しました。
タイトルからしてヤンデレものですが、ネタバレなしで見た方が展開を楽しめます。

噂の絶えないボッチの美人大学生 河野に、サークルのインタビュー記事で、
強引に密着取材させて貰うことになった後輩の西岡ですが、実は河野は辻教授のストーカー。
しかも、学生に人気のある家族思いの辻教授は、援交で若い女子学生と遊びまくっており、
河野は辻教授の自宅側のアパートで、辻教授を守る為と言ってストーキングしていた。

初めの設定だけでえっ?!て感じですが、裏をかいていく構成で、最後まで面白かったです。
ヤンデレものって、けっこう二段オチになっている作品が多いですが、
河野がストーキングの為に教授の自宅側に住んでいると思っていたら、始まりがそのアパートでした。

自由奔放な母によるネグレクトの幼少期、
アパートの窓から見える一家団欒の辻教授にあこがれた河野が、拗らせた辻教授への想い。
ブラックボックスとは、この6畳一間のことかな。

以前、援交ネタで脅し、辻教授に抱いてほしいと懇願した河野は断られていますが、
それからもストーキングを続ける河野に辻は怯えている状態。
女遊びをやめて家族を大事にして欲しいと言う河野に対し、
男に言い寄る河野を「気持ち悪い」と言い放つ辻。

辻の本性を見せて河野の目を覚まそうとする西岡に、突き放そうとする河野ですが、
強引に心に入り込んでくる西岡に、本当は助けて欲しかった河野がほだされる…。

スッカリほだされて懐に入れたあとに、実は…と展開する二段オチ。
そう…西岡は河野のストーカーでした。
自分と先輩は同じ穴のむじな、似た者同士という言葉に、
初めは拒否する河野ですが、西岡の顔が辻教授に似ていることに気付いて抱き返す。

諦めきれない想いを抱える河野を、それでも諦められない西岡という関係に、ヤミ感があって好きです。

教授は援交を暴露され退職するザマァでスッキリしました。
大学を辞めてブラックボックスから抜け出し、新天地で始まるラスト。
西岡も勝手に追いかけてきますが、最後までツンデレでカワイイ河野が良かった。

描き下ろしが、誰にも興味が持てないモテメン西岡が河野に惹かれた出会い。
出会いもツンデレでブレないのがいいですね。

電子限定描き下ろしが、西岡の書いた河野敏也インタビュー記事でした。
噂の真相と河野の地味な苦労人生活が読み応えあり…幸せになってほしいなぁ。

※シーモア:修正は白抜きです。

2

ゾクっとくる 面白さ

全部読み終わって最初からまた読み返しました。萌えというよりも、ゾクっとくる感覚があり、面白かったです。

同じようなことをしていたのに、自分が"する側"なのか"される側"なのかで、こんなにも違うんですね。自分を美化していた部分と、それに気がついた時の冷静さと恐怖心。辻先生のストーカーをしていた河野先輩も、河野先輩のストーカーだった西岡くんも、結果はたからみたら同じようなこと、でも河野先輩は"違う"と言います。気持ちの持ち方的には私も読んでいて河野先輩より西岡くんのが怖ぇーってなりましたが、でも冷静に考えて、影からのぞいたり、脅したり、すがったり、似ているなって思いました。自分の行動は、他人には理解されないこともありますよね。自分はいいつもりでやっていても、その意思が相手に伝わっていなければ、どんなに自分を正当化したところで、理解されないなと思いました。大切な気持ちは、思うだけじゃなくて、伝えた方が良いと思います。

ゾクっとしたい方、どうぞ。

2

まさにブラックボックス

個人的にはレビューなどを読まずに本編読むことをお勧めします。


学内アプリで記事を載せてるサークルの部長に頼まれ
大学で「ボッチ謎美人」と言われている河野にインタビューを依頼する西岡。
毎回断られ続けていたが、サークルで前回インタビューし愛妻家っぷりが好評だった
辻教授のインタビュアーが西岡だったと知ると
すんなり自分のインタビューもOKする河野。

色々な事が謎と言われてきた河野の箱を開けてみれば
「辻教授のストーカー」という事実。
しかも、その事に開き直っている河野。
幼少期のネグレクトや好きになった教授に受け入れてもらえない思い等で
自暴自棄になる。

そんな河野を優しく包み込む西岡の箱を開けてみれば
「河野のストーカー」という事実。
序盤、河野が自分もストーカー被害には遭っていると話した際には
サラリと受け流していた西岡。

どちらも自分のストーカー行為の言い訳を「愛しているから」で終わらせる
闇っぷりが読んでてぞわっとしちゃいました♪

全てがわかってからはタタターンと終結。
母親との思い出があり窓からはストーカーしていた教授の家を確認できる部屋も、
大学も全てを捨てて新しい地で生活を始める河野。
その横にはやっぱりいますよね。西岡が!

1

サイコパスのトライアングル

三人三様でもっと全員サイコパス強めの方がより良かったかなという感想。

三人共誰から見てもきちんとして大人だけど実際は・・・というストーリーの題名を「ブラックボックス」と決めたセンスというか知識!冴え渡っています。

でもその裏表が少し中途半端に感じました。三人共もう少し寒気が感じられるキャラクター設定にしてより強烈なメリバ感を感じるエンディングが見たかった。受け攻め二人はなんだか誰から見ても全うな理由のある犯人の様な肯定される面を染み出された上にBL特有の甘さが漂う最後にもの足りなさを感じます。

1

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