課長×部下隠れゲイの課長はノンケ天然男子の部下に片恋中――

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表題作桃色ビート

佐倉丈二・35歳・会社員
桃山晴人・28歳・会社員

その他の収録作品

  • それから…これから。
  • あとがき

あらすじ

保険会社の広報誌担当課長・佐倉(35歳)のもとへ時期外れの人事異動でやってきた桃山晴人(28歳)。同棲していた彼氏と別れたばかりの佐倉は恋に臆病になっていたが、晴人の笑顔と素直さに惹かれていく。しかし晴人は明らかにノンケ。叶わない恋と諦めかけるが、彼は妙に懐いてきて佐倉を動揺させる。ぐいっと顔を寄せたり、ふたりっきりで残業を手伝ってくれたり、猫に会いたいと言って佐倉の家まで遊びにきたり──それは他人との距離に疎い彼の無邪気な行動なのだが…。ハートが揺れ動く、おっさんリーマンの恋の行方は!?

作品情報

作品名
桃色ビート
著者
サンバ前川 
媒体
漫画(コミック)
出版社
ハーパーコリンズ・ジャパン
レーベル
ビズビズコミックス
発売日
ISBN
9784596586667
4.2

(26)

(10)

萌々

(13)

(3)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
4
得点
111
評価数
26
平均
4.2 / 5
神率
38.5%

レビュー投稿数4

当たり

好きな作家さんで、作家買いしています。
どこかのほほんとしたキャラがよく登場しますが、たまに性格がつかみかねるキャラもいたりして自分に合わないものもありますが、こちらの作品は当たりでした。

中途採用されたかわいい部下と、ゲイの上司の恋愛です。部下の晴人が、いい子でかわいい。そして頼れるいい人な上司、佐倉。嫌な人が出てこない、ステキなお話でした。

これが恋なのかな、とどきどきする晴人(ノンケ)。かわいい晴人を前にして、ゲイゆえのためらいも見せながら、少しずつアプローチする佐倉。

お仕事の上でもよい関係なのがよかったー。

1

魅力的な人物とストーリーに癒されます

初読み作家さんです。
新刊コーナーに置いてあったので、ほのぼのとした表紙に惹かれて購入しました。

でも発行は8月だったんですね!
偶然巡り合えてよかったです(o^^o)

絵も魅力的だし何よりゆっくりと心情を重ねていくストーリーが素敵でした!

作家さんによると紙本での新刊は久しぶりとのこと。
ベテランさんだったのですね!

ちるちるで作家検索してみたら何やら読んでみたくなるような電子書籍をいくつもかいておられる様子…

紙本派なのでコミックスにしてくださいと編集部にメールしてみようかな…( ˘ω˘ )


エロも大好きな私ですが、この本のように何度も読み返したくなる優しいストーリーも大切な一冊です。

2

ゆっくり惹かれていくノンケに癒される

ゲイの課長佐倉と、左遷で移動してきた部下の桃山のお話。

桃山の可愛さにアッサリ心奪われる佐倉だけど
ノンケとの恋には慎重になりすぎて何も進展させることは出来ない。

なのに桃山の天然な可愛さに翻弄されまくりの35歳が
可愛いこと可愛いこと!!!!
勘違いしそうになるもすぐに我に返って桃山がノンケだという事を
自分に言い聞かせて自分で落ち込んじゃうのたまらない!!

桃山は桃山で、ノンケだけどそもそも女性相手でも
”恋愛”をしてこなかったほどに無垢?無頓着?でかわいい!!
超絶イイ子で読んでて普通に桃山に癒されました♡

上司に「人として尊敬」しつつ
何か違う感情が少ぉぉぉぉぉしずつ芽生えていってるのが
きゅんっきゅんでした!!
超超癒されて超超可愛いお話でした♡

2

ほっこりとさせられる優しい作品。

ほのぼの日常のリーマンBL。
サンバ先生の作品は、本当に近場にいそうだなぁと思わせるキャラと内容で、
何だかじわじわくる温かい感じが好きです。

保険会社で広報誌担当課長の佐倉と、人事異動できた桃山。
長年の恋人に捨てられた35歳の隠れゲイ佐倉が、
距離が近く天然の可愛さ爆裂のノンケ桃山に恋心で、
一人右往左往する様子がおかしくて、せつなくて、何ともいえない甘酸っぱさにキュンとさせられます。

佐倉がカッコよくも何ともない疲れたオジサンなんですが、それが余計にリアル。
そのオジサンが可愛いノンケ桃山の一挙一動に、浮き沈みする様がミジメでいじらしい。
ノンケへのガードは鉄壁な佐倉ですが、
既に恋に落ちたオジサンは、ノンケと知っても想いは止められないのです…。

構いたくなる可愛さがある天然の桃山というキャラが、この作品の魅力で、
桃山と同居している美容師の親友ナツがいいスパイス。
面倒見の良さだけでなくイイ男なのにフリー。
二人は関西出身で、会社では標準語の桃山が関西弁でナツと会話する場面は和みます。

前向きで一生懸命な天然は可愛いだけでなく、仕事に支障を来すことも多く、
仕事のストレスで4年前に円形脱毛症になった事がある桃山を、
心配したナツが同居に誘ってくれ、今の生活が楽しくて心地いいアラサー。

お仕事を絡ませながら、桃山への恋心を募らせる佐倉と、
佐倉に対して今まで感じたことのない気持ちにモヤモヤする桃山が描かれ、
当て馬の女性社員の登場や、ゲイである事を佐倉から告白されたことで、
どんどん佐倉を意識するようになる桃山です。

ナツとの関係がどうしても気になり、美容院へ偵察にいく佐倉ですが結局何も聞けず、
帰りに自分が桃山と同じ匂いだと気付いて、フフフと幸せになるほのぼの感が笑える。

本当に少しづつ近づいて、誤解が解け、どんどん好きが止まらない様子がじわじわきます。
35歳のオジサンが思春期男子のように悩んで、浮足立つ姿をみてニマニマする。
佐倉のモノローグにくすぐられっ放しでした。
この時点で両片想いのモダモダに、少しづつジレジレしてくる感じが良かった。

佐倉の思わぬ告白場面でしたが、桃山らしい素直で真っ直ぐな気持ちの伝え方がステキ。
28歳で女性経験のない桃山は、まさかの初恋でした。
親友のナツが最後までイイ男で、複雑と言いながら彼もノンケだった。

全編を通して心情描写が丁寧で、ほのぼの、ほっこりさせられる作品でした。
ラストが足早な感じな気もしましたが、本編ではキスで終わり、描き下ろしでサラッと絡みあり。
個人的には、この作品は最後までする必要はないような気がします。

元カレに置いていかれた雄猫のアマミンが、桃山にスッカリ懐いて、やっぱり最下層の佐倉でした。
最後まで存在感を見せつけるアマミン、あとがきの4コマ漫画ネタ最高でした。

9

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