• 電子書籍【PR】
  • 紙書籍【PR】

表題作Bitter・Sweet -白衣の禁令-

黒河療治,東都医大付属病院,外科医
白石朱音,医療機器メーカーNASCITA社長

その他の収録作品

  • あとがき(日向唯稀)
  • あとがき(水貴はすの)

あらすじ

「―ずっとお前の傍にいたい…」努力家で優麗なる若社長・白石は、突然の余命宣告を受けたことから二十年来の親友であり天才外科医・黒河への深愛に気づいた。せめて1度だけと心に決めて身を委ねるが、それは至福な一夜と引き換えに狂おしいほどの“生への欲求”を生み、残酷なほど自身を苦しめる。一方、そんな白石への深愛と天命を悟った黒河にも、決断の時は訪れた。最愛の者を救う為に彼が打って出た“最後の賭け”とは―。

作品情報

作品名
Bitter・Sweet -白衣の禁令-
著者
日向唯稀 
イラスト
水貴はすの 
媒体
小説
出版社
ワンツーマガジン社
レーベル
アルルノベルス
シリーズ
Dr.ストップ -白衣の拘束-
発売日
ISBN
9784903012124
3.6

(8)

(1)

萌々

(3)

(4)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
3
得点
29
評価数
8
平均
3.6 / 5
神率
12.5%

レビュー投稿数3

素直さが一番大事vv

このシリーズの主役カップリングともいえる2人のお話。

同級生で過去に1度だけ関係を持つ2人(最後までいってないですが)
それ以来、一番近くにいる友人として続いているのですが…

父親の仕事を継いで社長になった朱音。
そこで登場してくるのが父親の代から秘書を勤める野上。
秘かに朱音のことを想ってるみたいで。
同級生の療治とはまた違う魅力を持ってます。

そしてお話は急展開に。
なんと朱音が仕事で海外出張中、末期がんの宣告を受けてしまうのです!!
療治にこれからの治療について相談しようと訪ねて行くのですが
バッタリと見てしまうわけです、療治のセクハラ場面を…
それに拗ねた朱音は療治に会わずに別の病院に行ってしまう。

が、

あ~っ、ここで素直に療治の診察を受けていたら!!
それから半月、その間にも刻々と病魔は進行しており、
とうとう余命宣告まで受けてしまうのです。

そして最後に1度だけと望んだ療治との一夜。
勿論、療治は朱音の病気にはまだ気づいていません。
そんな中、酔って療治を誘う朱音が痛くてたまらない。
それ以来、療治からの連絡を一切絶つ朱音。
間の悪いことに野上にお姫様抱っこされてる朱音を見て勘違いするし…

だけど誤解を解こうとしない朱音に、自分の気持ちを優先させた野上。
刻々と迫る朱音の命。
そして朱音を貰い受けた野上の取った行動は。

素直じゃない2人だからこんなに遠まわりになったけど、
病気のおかげでやっとお互いの気持ちが分かり合えて良かったか?!(笑)

一応手術は成功したけれど、生存率を考えると2人の過ごし方がとても気になる!!

そして野上にも誰か良い人を…

3

美人薄命?

Dr.シリーズの第二弾。
このシリーズで最も出番の多い人、辣腕をふるう黒川先生が相手役の本作です。
黒川先生と言えば「神からは両手を、死神からは両目を預かった男」なんて言われるすごい医者。エロい言動が多くて疲労時にはいろんな意味で危険な男。

そして主人公・白石朱音はそんな黒川とは学生時代からの付き合い。
いわゆる腐れ縁。
互いに相手に男の影がちらつけばそれなりに嫉妬もするし、性欲処理とか言ってやりっこもするくらい好き同士なのに。
最後までしたのは昔一回きり、親友以上恋人未満のじれったい二人でした。
俺様な黒川でもなかなか手を出せずにいたのは朱音がいつまでも純真さを失わない皆の憧れのマドンナだったから、聖域でもあったのかな。

普段はお互い忙しく、たまに会えたらいいほうで。
朱音には親から継いだ会社の社長なんて肩書きもあり、期待は背負った分以上に頑張りすぎるタイプ。意外と頑固な点も含め黒川とは似たりよったり。

そんな主人公に生死に関わる病気が発覚したところから物語が大きく動き出します。
そう遠くない未来に死ぬだろう自分の姿を黒川に見せたくない知られたくない一心で、朱音は偽ることから始めます。
悔いのない人生をと残された時間をどうするか・・・

それでも心残りは黒川のことばかり。
最後に一度、もう一度繋がりたいと一大決心をするのです。

切ない内容に、黒川そっちのけで中盤以降まで自虐的な朱音。
また誤解を生んで黒川の怒りも誘ってしまいますが、原因発覚後は互いに苦悩を分かち合い前向きに歩き出します。

ちょこちょこ日向節炸裂で、シリアスな展開の割に暗くなりすぎない点が良かったです。
黒川先生がイイ男すぎw















3

この設定は苦手なんだよね・・・

『Dr』シリーズの2作目になります。

こちらは、前作『Dr.ストップ-白衣の拘束-』で存在感ある脇キャラクターだった黒河(攻)がメインです。

前作は、基本的に苦手な『医療もの』(『お仕事もの』自体がすごく苦手なので)という以前に、キャラクターにもラブにも好感を持てず共感もできないままでした。

こちらは、キャラクターは結構好きなのでラブ面はまあいいんですが、それ以外の特に『お仕事(医療)』に関わる部分が多過ぎて、途中で読むのがイヤになりかけました。

『お仕事もの』全般に感じることですが、くどくどしい仕事描写はむしろ邪魔です。
このシリーズで言うなら、BLでしつこく医療談義なんて読まされるの苦痛なんだけど。

その上、白石(受)が肺癌・・・
『医療もの』でも、実在の(それも深刻な)病気を扱われるのが何より許容不能なんです。

『ラブストーリー』にここまでの重苦しい設定はいらないんですよ。読んでてひたすら気が滅入りました。
作家さん自身が、患者やその家族として医療に接する機会が多かったらしいですが、同じような立場にいる者としても私は(もちろん極めて個人的に)BLにこんな『現実味』は必要ないんですよね。

それにしても、前作に引き続きの『蝋燭と死神(?)』のシーンいるか!?と言っては申し訳ないですが、余計としか感じませんでした。←でも、これがこの先のシリーズにもしばらく(シリーズを繋ぐネタのひとつとして?)出て来るんだよね・・・

メインキャラクターも2人のラブもいいと思うし、決してキライじゃないんですけどね~。

ただ『お仕事もの』好きな方には、この仕事描写の多さが読み応えあっていいのかもしれません。


あ、そういえば白石が呼んだ後輩の弁護士は『愛人警護』の受の義兄のひとりです。
日向さんワールドってどこで繋がってるかわからんな~。向こうは『ギャグか!』というくらいのコメディなんだけど。
まあ、たぶん同時期に向こうを雑誌連載してたんでしょうね(文庫の発刊は少しあと)。

2

この作品が収納されている本棚

マンスリーレビューランキング(小説)一覧を見る>>

PAGE TOP