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赤髪の将軍と反逆の王

akagami no shougun to hangyaku no ou

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表題作赤髪の将軍と反逆の王

李 周青,驃騎将軍
高 栄峰,驃騎将軍 補佐官

その他の収録作品

  • 王妃の最後(描き下ろし)
  • 新たな王(描き下ろし)
  • あとがき

あらすじ

貴方が救ってくれたように今度は私が貴方を救う

高 栄峰は母が蔡王の恩情を拒み、
自死したことから王の落とし子ながら
反逆者と差別され生きてきた。
下働きとして軍学校にいた栄峰を軍に誘ったのは
王を護る一族・李家の次期当主周青。
蔡国驃騎将軍周青の補佐官になった栄峰。
夜は恋人として周囲に隠しながら過ごしてきた。
周青と共にいる、それが栄峰の幸せだった。

ある時小さな罪でも民を処刑すると宣言した王に対し、
不信感を募らせる栄峰。
「王は間違っている」と感じた栄峰は周青に相談するも
「王には従わなければならない」と一蹴される。
周青の考えとの隔たりに悩む栄峰の元に
「王の息子」だと知る人物が現れ…

作品情報

作品名
赤髪の将軍と反逆の王
著者
加森葉子 
媒体
漫画(コミック)
出版社
大都社
レーベル
Daito Comics BLシリーズ
発売日
ISBN
9784864953641
2.8

(10)

(0)

萌々

(1)

(7)

中立

(1)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
4
得点
26
評価数
10
平均
2.8 / 5
神率
0%

レビュー投稿数4

相手を互いに守りたいが故の反逆

中華風ブロマンスファンタジー!!!!!!
とても面白かったです。

あと、王妃様めちゃくちゃ美人というか、強い方。
この人が、賢王のもとで王妃だったのなら、とても慕われた王妃様だったんだろうな、と。
王や、主人公たちなんかよりも、よほど覚悟のできた強い姿でした。

今回、栄峰が、自分の信念のもととはいえ、祭り上げられたことに、本来ならこういったことが起こらないように反対勢力からなんらかの手が打たれてそうですが、そうなってないあたりが、周青と栄峰のブロマンスに焦点を当てたかったゆえの、ストーリー展開なのかなぁと。
とはいえ、一巻に綺麗にまとまっているので、すごく読み応えあります。
中華風のお話が好きな方におすすめです。

0

めちゃくちゃ面白いけど、BLじゃなくてブロマンス

中華風歴史ファンタジーとしては面白い。だが、BL要素は薄い(作者もあとがきでそう描いている)。
だから、どちゃしこBLが読みたい!
びーーーえるーー!!BLをくれーーー!!
っていうゾンビくらい腐った女子にはまずオススメしない。

けれど、なかなかこういう本格歴史ファンタジーには巡り会えないから新鮮ではあった。
中華風歴史ファンタジーそこそこ好きな人にはオススメ。
逆に十二国記みたいなどちゃくそ中華風本格的歴史ファンタジーを求めてる人にはオススメしない。

ってことを踏まえていただいて、以下、あらすじ。

暴君である蔡王は数多の領土を手に入れてもその欲望は尽きず、ついに一人の女に目をつける。
京国の姫だ。これを拒んだ京国に、蔡王は軍を差し向けることで姫を手に入れる。
その軍を率いるのが周青と補佐官である栄峰。この二人がこの物語の主人公だ。

周青は、名家・李家の次期当主。生まれながらの貴族で、軍人だ。
栄峰は、王が民に手を出して産ませた子だが、その民が自殺してしまい、それが反逆と見做される。栄峰は生まれながらの反逆者との烙印を押される。

そして、物語のキーは先に書いた笑顔の美しい京国の姫が持つ。
笑顔が美しいと評判だったのに、蔡王のもとへ嫁いでから一切笑わなくなるのだ。
そりゃそうだ。国滅ぼされたんだもん。
その京国の姫がある日、罰を与えられた女官を見て笑う。
それを見た蔡王は次々と人々を罰していく…。

っていうのが話の筋。

BLじゃなくて、中華風歴史ファンタジーブロマンス漫画として読んだら面白い。
ただ残念なのはBLと銘打ち、おそらく限られたページ内で書いているからだろう、歴史ファンタジーとしても中途半端な終わり方をしているところ。
これが元々中華風歴史ファンタジーだったのなら、もっと人間関係とか複雑で、王権討伐の際にはドラマチックな展開があったのだろうがね…。

BLとして評価するならしゅみじゃない。
ストーリー要素を加味して、萌っていう評価になりました。

5

結ばれ 解けて 打ち合い 交わる

Daito Comics BLシリーズって
どちらかと言えばHなお話や、続き物が多い印象があります。

それがエロ無しストーリー重視の終始シリアスな作品を出してきて、
1冊できちんと纏まっているのにまずは驚かされました。

中華系の世界観を舞台に革命を主体としたストーリー、
BL要素は控えめで軽いキスくらいの描写しかありません。
私には描けないので偉そうには言えないけれど、
近年の美麗イラストなBLを見慣れちゃっていると
正直若干絵は粗いかなぁ…と言った印象。
欲を言えば戦闘シーンにもう少し躍動感や迫力が欲しい。

序盤は若干グロテスクな表現があります。
ただ「残酷」と言葉で書くより説得力があると思うので、
敢えて描いたのは、個人的には悪く無い表現だと思います。
その罰する姿を見てほほ笑む王妃が恐ろしくとも美しい…。
でも読み進めていくと彼女の印象は変わっていきます。
彼女の結末もきちんと見届けられる描き下ろしがあったのも良かったです。

ここをもっと詳しく描いた方が良いのでは?な箇所はありました。
二人の出会いは解ったけれど、恋人に変化していく過程の部分だとか、
王とのラストバトルとか、ページの都合もあると思いますけれどね…。

それぞれの正義、信念、本音が入り混じって
立場の違う二人は戦う事になる。

夢の無い話だけれど、どんなに好きな人でも所詮は他人、
全てが同じになれる訳も、全て解りあえる訳も無い。
ラブストーリーにありがちな
「愛しているから離れたくない」を理由に安易に相手に付いていかず、
お互い自分のやるべき事、行くべき道を貫いて、
剣を交わす選択をした硬派さが私は好きです。

しっかりBL萌えしたい時には向かない
少年漫画or戦いモノの少女漫画風だけれども、
これはこれで良かったです。

4

基本は決して悪くない

でもこの尺(1冊)だったりBLカテゴリーでは限界過ぎて勿体なかった。ストーリーも脇役的も凄く良いです。最近の作品思いつかず例が古くて申し訳ないが、ベルばら位の長さ、せめて本4冊位連載出来れば良かったのにね。でもまだ早いのかな。いくらBLが大衆的になってきたとはいっても歴史スペクタクルじゃBL誌には連載難しいでしょうし、青年誌とか女性誌だとBL要素特に描写が出来ない可能性が高いでしょうし。将来的には叶いそうですから、そんな尺で又読んでみたいです。

1

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