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表題作愛しい標的

本郷秀行(32) 興信所の所長
茅嶋裕(16) 天涯孤独の高校生

あらすじ

恋人裕を手に入れ人生の春を謳歌する探偵本郷の許に届いた一報、それは彼に恨みを持つ男長倉が出所したというものだった。
長倉は本郷がアメリカにいた頃の弟分のような存在だったが、異様なほどに昔を懐かしんで追い求め、やがてその常軌を逸した執着心は本郷の大切な人々に牙を剥くことになって…。

作品情報

作品名
愛しい標的
著者
名倉和希 
イラスト
えのもと椿 
媒体
小説
出版社
成美堂出版
レーベル
クリスタル文庫
発売日
ISBN
9784415088846
2.6

(5)

(0)

萌々

(1)

(2)

中立

(1)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
2
得点
11
評価数
5
平均
2.6 / 5
神率
0%

レビュー投稿数2

シリアス展開にドキドキです

『優しい報酬』の続編です。今回は、本郷の過去が明らかになって、その過去のせいで、裕や周囲の人たちに危害が加えられます。
本郷の過去や、本郷を慕う長倉の存在がシリアス過ぎて、読んでる間中ハラハラします。

過去に、人に言えないことをたくさんしてきた本郷。もちろん、裕にも知られたくなくて。それが、長倉の口から語られてしまうのです。
その時の裕がカッコ良くてキュンキュンします。本郷を欲しいと言った長倉に、キッパリとあげないと宣言して、自分にとって唯一無二の人だと言い切ります。本郷の手には銃があって、傍には撃たれた長倉が倒れていたのに。
こんなことぐらいで嫌いにならないと話す、裕の本気に萌えまくります。
本郷の方も、裕に軽蔑されたらと想像しただけで、世界は色を無くして生きていけないほどの愛情にキュンとなります。

大きな事件を乗り越えて、小さな可愛いケンカをして、愛情を深めた2人。
子供時代は辛い体験ばかりで神様なんて信じてなかった本郷が、裕と出会えた奇跡を、神様に感謝してるのが印象深かったです。

2

ラブよりもサスペンス

攻・本郷秀行(32) 興信所の所長
受・茅嶋裕(16) 天涯孤独の高校生

本郷視点の「優しい報酬」の続編ですが、本郷の過去が深く係わるストーリーです。

お嬢様だった母親とヤクザ者の父親は駆け落ち婚でした。
追っ手を逃れてアメリカで転転とする生活をしていましたが、母が死に、数年後に父も事故死します。
その後、本郷は生きるために犯罪を家業にしてきました。

その頃に気まぐれで助けた長倉に慕われていましたが、現れた母方の祖父とともに長倉を置いて本郷は帰国します。

長倉は病的なほどに本郷に執着しています。
それが何の感情なのか…薬物でボロボロの長倉は支離滅裂な現座右を取っていますが、正常だったとしても、多分本人にも分かっていないんじゃないかなぁ?

日本まて追ってきた長倉は死傷事件を起こし服役。
本郷に見捨てられたと思い込んでしまいます。

10年が過ぎ、出所してきた長倉が再び本郷の前に現れて、彼の親しい人物の周辺に事故や事件が多発するようになります。
それに裕が巻き込まれて…というストーリーで、ラブの展開よりも、本郷のメンタル面のあれやこれやが中心のサスペンスが強い感じ。

ラブストーリーではないのですが、相変わらず裕に甘々でヘタレな本郷は健在。
高校生の気に入るプレゼントは何だろうかと必死にリサーチする姿は、ハードボイルド調とのギャップがいいです。

とにかく本郷はヘタレてます。
怖~い保護者に外泊許可を貰うまでは、と、門限19時をキッチリ守るべく耐えてるし。
タガがはずれると大人の経験値でエロエロですが(笑)。

1

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