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表題作かりそめの恋人

顕上芳隆,祖父の設立した病院に勤務する天才外科医
葉澄沙也,顕上総合病院勤務の外科医

あらすじ

天才外科医・芳隆の許に、雨の日濡れそぼった姿でやってきたのは、ライバルの沙也。突然彼は「別れた恋人の代わりに、抱けよ」と白磁の身体を投げ出してきた。戯れに病室で裸に剥いて、露わな体勢で貫いたが、身体の最奥まで震わせながら沙也は抗わない。キスに無心に応えてくる。そんな彼の従順さが、芳隆にはいじらしく映ったが、自分に抱かれる彼の真意が読めず、優しくできない。それでも雨に濡れた彼の儚さに、思わず手が伸びて…。

作品情報

作品名
かりそめの恋人
著者
あすま理彩 
イラスト
小路龍流 
媒体
小説
出版社
プランタン出版
レーベル
プラチナ文庫
シリーズ
囚われの恋人
発売日
ISBN
9784829623053
3.2

(12)

(2)

萌々

(3)

(4)

中立

(2)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
4
得点
36
評価数
12
平均
3.2 / 5
神率
16.7%

レビュー投稿数4

かりそめの恋人でいい・・・

『囚われの恋人』からの続編だそうです。
私は何も知らずに単品で読みましたが、単品でもいける。
ただいま猛烈に、囚われの~が読みたくて仕方ない(屮゚Д゚)屮カモォォォン

学生のころから、周りからはライバルだといわれていた二人。
決して自分たちから歩み寄るようなカンケイには見えなかった。
しかし、ある夜・芳隆のマンションをずぶ濡れで訪ねてきた沙也。
恋人と別れたばかりの芳隆に、ある駆け引きを持ちかける・・・・・!?

この身体の駆け引きからの、気持ちの動きっていうのがすごく上手い。
芳隆は、沙也のことはうっとおしいと思いはしろ、好意的な目で見たことが無かった。
取引で、身体のカンケイをはじめたころも抱きしめることなんてすることも無かった。
それが、どうやって沙也に惹かれていくのか。
このもっていきかたというか、最初から最後まで流れるように気持ちが動いていく様子が見えるのが面白かった。
俺様で傲慢。上手い具合に優しさを表現できない男。
思い余って、強引な手に出てしまい相手に拒絶されつづけた男。
それが、自分を無条件で受け入れてくれる相手と~というのがすごく良かった。
凹凸がかっちり合わさるカップルってこんなに見ていて気持ちいいんだなと。
沙也にしても、高飛車でプライド高そうな男のフリを必死で演じている。
それは、弱い部分を見せれば、芳隆の少しの興味も引かないとわかっているから。
誰にも開いたことの無い身体を、好きな相手のために淫乱な身体にしつけてくれと取引をもちかけ、言われるがままの痴態にも耐え、好きに身体を開かれる。
それでもなお好きな相手のために、好きな相手が思うようにとする沙也がいとおしい。
結構こういうタイプの子は悲観的になりがちなものが多いような気もするんですが、行き過ぎない程度がマル。

結論ハッピーエンド。
お互いの穴が埋まってしっくり。
沙也にベタぼれな芳隆をみるとちょっとほっとする。
これからを思い描くほどに幸せが浮かんでくるんですよね(´∀`*)ポッ

かりそめの恋人で良い。
そんな切ないこといわないでw
PS/作中9割以上濡れ場です。恐ろしいww

3

それでも兄×行都を押したいッ!

単作でも読めるけど前作の「囚われの恋人」を読んでおいた方が分かりやすいんじゃないかな。

前作レビューでも書いたんですが自分的には今回の攻である兄の芳隆の方が絶対いいのにーー!!って思ってたんですよ。
歪んではいたけど確かに行都を心底愛して執着していたんだし何故弟を選ぶかなーと不満だったんですが、今回はそんな当て馬だった兄・芳隆〔攻〕がメインの話です。

愛人として囲っていた行都が弟のもとへと去った後も、未だ彼の事が忘れられないでいる芳隆。
あーーー、やっぱ芳隆は行都の事を愛してたんだってば!何でこの愛情が分からなかったかなーー行都は!!
すんません、メインカップルは別なんですが、自分的には芳隆×行都が良かったんですよねー、しみじみ。

しかしそんな芳隆を、ずっと想っていた相手が居たんですね。
それが同じ医師でライバルと言われている沙也〔受〕
彼はかなり健気です。
芳隆が行都を未だ想っていると知っているから、わざと男に慣れているフリをして更に他に想い人が居るフリまでして、行都の事を忘れるまで、と抱かれます。
どんな扱いをされてもひたすらに芳隆を想う沙也が健気。
沙也の強い愛情で、やっと芳隆は行都から沙也に想いを移す事が出来たのですが……個人的には芳隆はずっと行都に執着して欲しかったかなー、と。
うーん、やっぱ自分は芳隆×行都が萌ツボの様です。

3

仮初が本当になるまで。

こちら、スピンオフ作品だそうだけど、前作を味読でも十分理解出来ました。
最初の方で、今作の攻め様が前作で振られた経緯や心情もきっちり書かれていましたので。

受け様の沙也と攻め様の芳隆は、共に優秀な外科医であり、学生時代から競い合ってきた関係。

そんなライバルだと思っていた沙也が、ある雨の日に芳隆を訪ねてくる。
恋人を失ったばかりの芳隆に、沙也は自分も恋人と別れたばかりで振り向かせたいから抱いて欲しい、と言ってくる。

両視点ですすむので、実は沙也は芳隆がずっと好きだったことが分かり、芳隆の全く気遣いのない沙也への扱いにむかっ腹がたって仕方ない(ꐦ°᷄д°᷅)
沙也、こんな奴のどこがよかった!?

なので、沙也のいじらしさや美しさに惹かれていく芳隆ににやにやでした。
沙也が襲われた時、助けに来た芳隆が沙也を抱きしめるシーンは、キタキタ〜と萌え度も上がりまくり。

最後の、2人の本音の告白がまたとっても萌えでした。
ここまでが長かったしね。
必死の沙也は健気でいじらしいし、芳隆の執着もいあわ~(≧∇≦)

途中までは、ウーン( ̄▽ ̄;)でしたが、最後に向かって上がっていってよかったです(*^^*)

0

ここで終わるのか~溜息

単品で読んでしまったけど問題ないです。
一応カプの違う関連作があったようなのですが、どうやら今作・主人公の想い人の失恋相手が前作の主人公だったようです。
矢印が一方通行ということなんですね・・・涙

医者同士・ライバル同士でずっと好きな人に相手にしてもらえない主人公は、嘘をついて一大決心。セックスの取引を持ちかけます。
当然その行為に愛はなく、抱かれてても痛々しいとしか・・・

しかしその状態でHの回数多くてエロいです。
秘められた恋をしてる主人公にしっとりした色気、硬質でクールな攻めとのやり取りは好きな雰囲気なのですが。
なんというか自虐的なHが延々と続くので、いつになったら気持ちに気づくの!?くっつくの~?という気分。

そしてや~っとくっついたかと思いきやそこで終わってしまうのでえっ!?これからでしょ!?と肩すかし。
Hの回数は多いけどラブが無いとカタルシスが得られません!
カップルになってからその後があればよかったのですが・・・
残念だけどそんなワケで中立としました。




2

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