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小説
2作目は、1作目の最後でSWATのマットと保安官助手ローマンが協力して悪党に立ち向かったそのご縁から生まれたカップル。
クィックになったばかりでまだ人間の感情面では小児のようなローマン。
一方人間のマットはクローゼットのゲイ。本人は明るい性格だが、将軍である父にはゲイであることをカミングアウトできず鬱々としている。
DEA(米国の麻薬取締局)として町に派遣されてきたマット。保安官のランスは、クィックの町という大きな秘密を守るため、助手のローマンにマットの監視を命じます。
ともに町をパトロールする日々。がっちりした軍人風イケメンのローマン。もてそうなのにとってもウブなところに惹かれていくマット。
ローマンの方も、明るく屈託のないマットに惹かれていきます。自分にも他人にも厳しいランスとは対照的です。
物語には必ず2人の危機が訪れます。1作目ではティムの苗床を盗んだ事件がそうでした。今回は、ローマンが軍にいた(ただし軍用犬として)と言ったにもかかわらず記録がないとして責め立てるマットの父に対して、マットがローマンを信じられなかったことで危機が訪れます。
はやり2人の本質的な信頼関係に関わるところのなので、ローマンの傷ついた心がいったい癒やされるのか、疑問ではありましたが、こちらもなんとか仲直りした模様。この方の作品はこの仲直りポイントがややぼかされているように思います。
ともあれ、何もしらないローマンが、ゲイのHの先輩として堅物ランスにあれこれ聞くシーンが見物です。ランスが目を白黒させている様子が浮かんでにやりとしてしまいます。
さて、まだ続くようで次はどんなカップルなのか楽しみです。
読み返し。
続けて2作目に突入です。
お話の流れ自体がすごく良くて、読むのをやめられません。
こちらはローマンの魅力にメロメロにやられます。
犬時代の壮絶な過去があって今の幸せにつながっていくのですね。
山登ったり、自転車漕いだり、アクティブな2人のラブは爽やか。
ローマンから、下の事を色々相談されるランス保安官を、大変気の毒に思うと共に、爆笑しました。自分なら耐えられないだろうと。
でもティムが教えるのはテレフォン〜になるからダメってやきもちが可愛すぎるでしょ。
ランスは悪人に対してはビシッと決めてたけど、最後にはマーケットでは睨みをきかせすぎて、ちょっと邪魔者扱いされるところも魅力ですね。
ティムの薔薇も野菜も順調みたいだし。良かった。
今回も、怪我をしたローマンが犬の状態でマットから世話をされて親密さが深くなるところが良かった。
犬好きじゃないと、つがいにはなれないよな。
最後は大円団感がすごい。
読後感は最高に良い作品なので、みんなに読んでもらいたい〜
シリーズ一作目も良かったが、二作目のこちらはさらに面白さが増していた。くすくす笑えるシーンがたくさんあって萌えられて、山場は手に汗握る盛り上がり、最後はほろりと泣かせてくれて大満足。幸せな余韻に浸れる一冊だった。
大事な人との死別後にクイックとなったローマンと、DEAから派遣されてきた捜査官マットのお話。前作でカップルになった二人の出番もあって、楽しく読めた。
前作同様、序盤からぐいぐい引き込まれる。マットは完全に街の外部の人間で、そのマットを通した街の様子はあまりにおかしく面白い。より一層この世界が広がって見える気がして、魅力に取り込まれていくのを感じる。
クイックになってまだ二年のローマンは、真面目な言動の全てが微笑ましく、笑えて萌える。特にマットとの掛け合いが良い。あの堅物ランスを純粋無垢な質問で困らせる会話も最高。こんなのニヤニヤするしかない。
マットに出会って初めての恋に落ちたローマンは、他にもたくさんの初めてを経験する。その一つ一つに感動して興奮して喜ぶ様子は可愛すぎて悶える。心に犬の純真さを持つローマンを、気付けば全力で応援したくなっている。
傷つくシーンは犬とヒトの両方の悲しみ方が入り混じり、何倍もの辛さが伝わってくるようだった。
麻薬絡みの事件ももちろん素晴らしい。クライマックスの展開たるや!映像で見ると壮観だろうと思う。
全てが綺麗に納まって、マットの父問題だけは解決とは言えないが、それでも心が温かくなるような結末だった。エピローグですっかり地に足を付けた生活を送るカップルが安心させてくれるのも良い。終わり方はじんわり泣けた。
悲しい過去を持つクイックのローマンと、自分を抑えて人生を送ってきた人間のマットが出会い、どんどん惹かれあい結ばれるまでのストーリーです。
クイックになってまだ数年のローマンは、人としてかなりの変わり者。元々犬であるため純粋すぎる故のおかしな言動に、マットは最初は戸惑いますが、ローマンの魅力には抗えずどうしても惹かれていく。二人が仕事を通じてお互いを信頼していく過程が読んでいて心地よかったです。
しかしこの物語の核は、ローマンの軍用犬としての壮絶な過去であり、その悲しみを越えていくローマンの、純粋な強さだと思います。
もうこのアフガンでのシーンが辛すぎる!涙が止まりませんでした。
このシーンのためだけでも、読む価値がある作品だと思います。
「月への吠えかた~」「星に願いを~」と順番逆にしてしまいましたが、ようやく読めました。
人生豊かそうな作者の力でしょうね、似たキャラはおらず魅力的で個性豊かな登場人物たちがどのお話も楽しませてくれます。
純朴なローマンがガッシリとした軍人さんのような見た目に反しとてもチャーミングでギャップにやられました。
人間としての性知識はまだまだ未熟で…ランスに教えを乞いながらも(こっちまで赤面したくなる面白場面でした)純粋に快感を楽しむ様にはニヤニヤです。
マットの下半身の匂いが大好きなとことも萌えました(笑)
訳あり部分も知らずにローマンにモーションかけるマットも良かった。
ローマンが無知なこともあり相思相愛なのにすれ違った時はヤキモキしましたが、二人の幸せが長く続けばいいなと思います。
マットは小野友声でちょこちょこ再生される時がありました。似合いそう。