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もっと読みたい!読ませて!そう思わされます。
物足りないなーここで終わり?と思う方もいるかもしれませんが、いい意味で。
めちゃくちゃ余韻が残る。
上記かつ王道ど真ん中!な感じはしないので、好みは分かれる気がします。
ハマる人はハマるけど合わない人は合わないかもしれません。
私は大好きです。
短編集で表題作ではないですが、ステージの照明担当×オネエダンサーのCPが特にお気に入りです。
ノンケ×ゲイで、惹かれていく過程が最高…元々ノンケ×ゲイ好きなのでドツボでした。
スケベシーンはアッサリ系で、擬音ビッチリのキラキラ系?男性向けっぽいタイプのものよりも好みです。
あとこの作家さん、紙で出る単行本は初?らしいですが、今後も楽しみです。
面白い短編集でした。
初コミックスなのでしょうか?
少々、荒々しい絵とストーリーが上手く合わさっていて、
長編も読んでみたいと思わせてくれます。
【ノーボーダーズ・ラブソング】
表題作ですが、一番あっさりしていたと思います。
路上ミュージシャン・瑛人×サラリーマン・沢木
亡くなった親友を忘れられない沢木が路上で出会ったのが、
親友の声によく似たミュージシャンの瑛人です。
瑛人の歌声に涙を流す沢木。
二人はそれから関係を続けています。
沢木に惹かれている瑛人は、
自分は他人の代わりなのだと思っています。
沢木に触れても、
その手は他の誰かに変換されてしまう……
でも、自分は……
後腐れないはずの関係が崩れていき、
沢木に別れを告げる瑛人が切ないです。
ありがちな話なのに、
瑛人の潔さと男らしさにやられました。
沢木もまた、現実と向き合うことのできる男でした。
ギターを弾く瑛人の笑顔が子どもっぽくて可愛く、
幸せなラストシーンにほっこりしました。
【惹かれるもの】
何かで読んだことのある作品でした。
しかしながら、かなり個性的で何度読んでも面白い。
映画の脚本家・翼×後輩・郁
この翼がかなり個性的!
多分、中二病です(笑)
冒頭は、翼に別れを告げる郁の手紙から始まります。
その、切なそうな流れを断ち切るのも翼です。
素直になれずハッキリしない翼と距離を置きたい郁に、
今度こそ男らしさを見せてくれるよね?
と期待した私が馬鹿だった^^;
最後まで翼は翼で、全くブレない!
それでも、ほんの少しだけ素直になった翼に、
やっぱり郁は絆されちゃうんだろうな……
と感じるラストでした。
面白かった!
【余情とシーソー】
これが一番好きです!
冒頭で心掴まれました。
浮気性・阿久比×靴屋店員・君美
痴話喧嘩のはずが阿久比に警察を呼ばれ、
怒りで殴ってしまう君美。
これで最低男を忘れられると思っていたのに、
頼った後輩から阿久比の意外な話を聞いてしまいます。
実は、君美に執着しているのは阿久比の方で……
というお話です。
君美に会いにきた阿久比が捨て犬のようで、
キュンとしてしまいました。
でもねー、痴話喧嘩に周りを巻き込むのはいかがなものかと思います。
今後が心配になりつつ、
実は犬も食わない二人なのかな?
と思わせるラストは良かったです。
【メルトハート】
このお話だけ前後編に分かれています。
照明会社勤務・卓×オネエダンサー・カオル
まず、カオルが男前です^^
女装なしで、オネエ言葉を使います。
対する卓は、ストーカー気質?のある男ですが、
意外と素直で仕事に情熱もあります。
そんな二人が出会い、惹かれあっていきます。
ちょっとHに至るのが早いかな?という気はしましたが、
カオルが受けだったのが良かったし、
最中の卓はとても優しかったです♡
短編なのですが、ちゃんといい感じで終わります。
もっと読みたくなるお話もありましたが、
これはこれでいいか……と思わせる説得力もあります。
好みの分かれるストーリーかもしれませんが、
何かしら気にいる話やCPが見つかるのではないでしょうか?
今後に期待を持たせる作家さんです!
4カプ収録の短編集ですが、
「もっとその先も読みたい」とはなりますが、「短くて物足りない」という感じはありませんでした。
表題作はドストライクでした♡
路上で歌う瑛人と、死んだ恋人と声がそっくりだと瑛人の歌を聴きながら涙を流す朗。
自分が誰かの代わりだと自覚しながら体だけの関係を続けていく虚しさが約25ページの短く纏められているお話に心持っていかれました。
3組目の、浮気性の彼との痴話喧嘩で見切りをつけた気でいたのに、始めた知った彼の過去の行動・予想外の彼の今回の行動、心揺さぶられる君美が可愛かったです。
表題作と同じく、短編なのに綺麗に収まってる展開に見事惹かれました。
4組目は唯一前後編作品で2話収録。
オネエダンサーのカオルが、ダンサー仲間の女の子がオンラインゲームで知り合ってライン友達になり一回会っただけで見限った卓に興味を持ち友達になるお話。超好き!表題作と迷うくらい好き♪
カオルが、前半は好きだった相手に捨てられた自分を卓に重ねて心配し、話を聞いてあげたり世話を焼くのがホッコリでしたが、当然のように惹かれあっていく二人にきゅんっきゅんでした♡
どのカプ達もその後の幸せそうな姿をもうちょっと拝んでいたくなるほどに可愛かったです。
初めての作家さんです。
リサーチ不足で、まるまる表題作品だと思っていたら短編集でした。
でも、それぞれ味わいがある短編映画みたいな作品集です。
【ノーボーダーズ·ラブソング】
ストリートミュージシャンの瑛人と、好きな男を亡くしてしまった男、沢木の話。
切ない!切ないなぁ…
声が、似ていて好きだった歌を歌い上げる人に会ったらどうしよう。閉じ込めていた哀しみが決壊してしまう。
二度と聞けない懐かしい声。凄い出会いですよね。
ゲイ同士だった2人が身体は繋がっても、心のラインが越せない。声じゃなくて、自分自身を愛して欲しいと願う。
ほろほろ零れ落ちる2人の気持ちが、本音を出せて繋がって良かった。
【惹かれるもの】
映画作製者のつーちゃんと恋人の郁の話。別れ話を綴った手紙を置いて出ていこうとした郁。
だけど、なかなか破天荒なつーちゃんに引きずられ別れ話に持ち込めない。
2人が高架下で、つーちゃんの脚本、資料を火葬(焼く!)する場面。
いや~この場面での心情吐露とか、郁とつーちゃんの表情、行動が良い。
【惹かれるもの 出会い編】
2人の出会いが楽しい。結局、つーちゃんは郁にはかなわないなと、判明してますよ。
【余情とシーソー】
個人的に、余情って言葉を使ったことが有りませんでした。
物事の背後にある情緒、です。
恋愛の熱さが、ずっと続くわけじゃない。
何度となく、恋人の浮気に振り回されたシューズショップの販売員の男、君美と浮気ものの彼氏、阿久比の話。
魚心有れば水心なのが真理かな。
惚れた相手は、ちゃんと大切にしなきゃいけないよね!
あ~でも、このCPは別れられない。きっと、阿久比が待ち続ける場面が甦ってしまう。あ、これが余情、なんですね…
【メルトハート】
こちらは前後編でした。
ダンサーのカオルと、照明業者の卓の話。
カオルは、優秀なダンサーで受けのゲイ。ノンケプロデューサーと付き合っていた過去があって、それを引き摺っている。
卓は、カオルの同僚ダンサーのストーカーみたいになっていて。
カオルが、卓を諭そうとして会うことが始まり。
これは、カオルがいいのです。
いわゆるオネェだけど気持ちが善い素敵なひとなんですね~
卓とカオルは、会って話したり、御飯食べたりと会い続けます。卓も、仕事に一生懸命だし、カオルも自身の身体と向き合ってダンスに邁進している。互いに惹かれていく過程がたまらなく、良い…
卓とカオルが互いを好きだと覚悟を決めて向き合うのは、結構、ぐっと胸に迫ります。
それぞれの恋愛が、それぞれに輝いている印象を持つ短編集でした。
個人的にカオルと卓の話は、どんどん話が拡がりそうで続きを読んでみたいと思いました。
降谷百合矢先生の長編に期待したいです。