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今日から君はぼくの下僕です
ラブと成長の物語
初読みの作家さんでしたが、
〝襲い受けから始まる、不器用な大人の恋〟
という文句に惹かれ、拝読させていただきました。
とても良かったと思います。
舞台は予備校で、主役は2人とも予備校講師です。
神講師・設楽の生徒との密会現場を目撃し、
口止めのために襲われ、逆に脅されてしまう新人講師・松山。
設楽に下僕扱いされ、振り回されますが、
徐々に惹かれていき……という展開です。
設楽は美人であり、実力・人気共にトップクラスの講師です。
対する松山は、冴えない見た目と評価されない努力で、
なんとも報われない残念講師。
設楽は、複数の生徒と密会しています（やってはない）
なんてビッチな男！と思いましたが、松山は違います。
なぜ人気講師なのに、そんなことをしているのか？と、
理由を考えているのです。
そして、設楽には過去にストレス解消として生徒に扱われた過去があり、深く傷ついていました。
松山は設楽のことを知りたいと思って行動を起こし、
設楽の努力の跡を見つけ、認めていきます。
真面目で不器用だけど、松山はとても愚直ないい男です。
途中、設楽のトラウマの相手が登場しますが、
設楽をただの遊び人扱いする態度に松山がキレ、
仕返しするやり方がショボくて可愛かった^^
そして何より、塾講師としての2人の仕事への向き合い方がいいのです。
設楽によって変わろうとする松山が生徒に語りかけるのですが、
人生を電車に例えて伝える松島の話がとても良くて感動しました。
それから、松山が悩んでいる時に出会った設楽の授業で、
辛くても頑張った先には－必ず成長が待っている……
というくだり。
共にすごく良かった。
キャラクターがちゃんと自分の意思を持っているところが、
本作において最も好きなところでした。
後書きで作者様が、この作品を描くにあたり3社でNGを出
されたと仰っていましたが、見る目ないなぁ……と思います。
次回作も期待しています。
わがままビッチの照れ顔の破壊力はすごい
神講師と呼ばれる人気講師の設楽に憧れる真面目講師松山。
生徒と設楽のイチャコラ現場を見てしまった松山へ口止めと称して襲ってくる設楽のエロさと、生徒へのカリスマ講師っぷりに振り回されてる松山だけど、後半の男前っぷりはカッコよかったです！！
設楽のトラウマとなってる生徒とカフェテラスで話していた際に、設楽への暴言に起こった松山の対応は、とんでもなく可愛かったです（笑）
松山の真っすぐな性格はまぶしい位カッコよかったです♪
予備校が舞台のお仕事BL
新人予備校講師(数学)と生徒人気No.1の神講師(英語)のラブストーリー。
導入部分だけ読むと神講師な設楽先生がものすごくビッチな雰囲気ですが、実際は全くそんなことはないです(ので、それを期待して読むと肩透かしを喰らうと思います)。
メインCPの恋愛のみにフォーカスするのではなく、新人講師・松山先生の塾講師としての成長も描かれているお仕事BLでもあります。
設楽先生が今みたいな感じに出来上がった理由、松山先生が講師になった理由などもきちんと描かれており、全体的にストーリーの納得性は高いのですが、そのぶん意外性はなく、、サラッと読めてしまいました。
作画はとっても好みです。表紙も中身も美しいです！
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