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表題作悪辣で優しい男

不破東洋,強引な手でも契約をもぎ取る敏腕営業マン
斐川,貴公子と呼ばれる温和で上品な経理担当

同時収録作品悪辣で優しい男

不和東洋,強引な手でも契約をもぎ取る敏腕営業マン
里見弘志,ピアノ弾き

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

仕事のために手段を選ばない男・不和。悪辣といわれる彼だが、凛とした美貌の斐川にずっと片想いをしていた。そして、酔った彼に告白され、喜びのあまり自分の想いを伝えもせずに、怯える肢体をねじ伏せ犯してしまう。翌日から自分を避ける斐川に、一度は身を退こうとするが、我慢できずに追いつめて―「逃げなけりゃ、俺はここでおまえを抱く」縋り付いてきた彼を、スーツを乱して貪った。これで想いを通じ合わせた、不和はそう思ったが…。酷い男の身勝手で純情な片想い。

作品情報

作品名
悪辣で優しい男
著者
火崎勇 
イラスト
稲荷家房之介 
媒体
小説
出版社
プランタン出版
レーベル
プラチナ文庫
発売日
ISBN
9784829623121
3

(9)

(0)

萌々

(3)

(4)

中立

(1)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
4
得点
25
評価数
9
平均
3 / 5
神率
0%

レビュー投稿数4

結構好きです

仕事のためならば枕接待もする攻め
枕接待と知りつつホテル代など受理する経理の受けのお話です

最低な男だと自分でわかっている攻めと
利益のために誰とでも寝るんだから自分とも寝てくれるんだと思い込んでいる受け
攻めは本気だと説得を試みるのですが
受けは「誰にでもいうんでしょ?」と聞く耳をもたず

本気なのにわかってもらえない攻め
本気だと信じられない受け

このすれ違ってる感じがとてもいいですね
ダブルでヘタレだとこうなるんだなーと思いました
渡すは好きです

2

酷い男、ぐるっと回って酷い男

リゾート会社に勤める同期である、営業部の不破と、経理部の斐川の恋模様です。

丸ごと1冊表題作です。
不破(攻め)は、色仕掛けで契約を取る「悪辣」な酷い男。だが、そんな入社以来ずっと斐川(受け)に片思いをしていた。好きだから嫌われたくないからと大切にしていたのに、斐川から好きだと言われて浮かれて強引に抱いてしまう。翌日から斐川に避けられて…という話です。

斐川に、自分が領収書を経費で落とすことができる経理だから抱いたんだ、と誤解されてしまいます。不破は言葉を連ねて今度こそと大切にしますが、斐川が色仕掛けをした客・里美が襲ってきたとき、自分の対応は間違いだったと気がつきます。そして、自分の理想であった「優しい素敵な恋人」を捨て、ありのままの「酷い男」で斐川を抱くことにしたのでした。

自己中心的な酷い男が、恋人にだけは優しく素敵な彼氏になろうと思ったけれど、恋人から求められているものが違うと悟り、そのままの酷い男でいようと開き直る話です。

最後辺りの不破と斐川の会話や考えがちょっと難しいかなと思いました。意味が分からないわけじゃないのですが、つるっと頭に入って来ないので、ちょっと考えて読む感じです。私だけかもしれませんが…。

不破は色仕掛けはしますが、自分がフラれる形で別れるというアフターフォローもしているというのが、言い訳だと知りつつも、読んでいてほっとさせます。契約をして放ったらかしでもなく、会社のプランが良いものだからというのも、不破が単なる金の亡者だというわけじゃないと思わせます。

酷い男が改心して…というストーリーに飽きた方は、読んでみてはいかがでしょうか。

3

ややこしい男の、どこにほれた!

悪辣で酷い男だけど、弱気です。強気の攻めのはずなのに、好きになってくれるはずがないと最初から及び腰。ああしたらよかったのだろうかといつも反省してます。
しかも、反省はまったくいかされず、事態は悪化の一途を。斐川とうまくいかず、斐川に似た顧客をつい口説いてしまい、余計話はややこしく。
斐川には、不破に遊びで抱かれたと勘違いされ、職場で避けられるし、顧客からは自分を愛しているといったのにと責められて。
どうなることかとはらはらしましたが、最後は自分は酷い男だからと妙に開きななおって斐川を自分のものにして。強気なのか、弱気なのかはっきりしてくれ火崎先生!
斐川も、いいかげんこんなややこしい男やめとけばいいのに、ほれるとあばたもえくぼなんだよねえ。。笑

1

本命には弱い攻め

酷い男が酷いまま、出てきます。
攻めが営業の為に受け以外の男を抱くので、苦手な方はご注意。

リゾート開発会社営業・不和東洋 俺様ヘタレ攻め×経理の貴公子・斐川 芯が強い受け
用地買収する為に土地を持っている爺さんと婆さんの孫娘や孫息子を色仕掛けで落として、用地を手に入れるのに使っている。
その後のフォローも完璧にしていて、歩合制でもうかる会社で稼いでいる。
経理の斐川とは新人研修の頃からのつきあいで、外見と内面のギャップに惚れる。
自分の仕事のやり方を理解してくれるのは同じタイプだったが、別の場所に立ちながら認めてくれた人は初めてで。

不和は、自分が酷くて悪い男と知っているので、そのありのままを見せつけてアピールします。
俺は、男も大丈夫だからなと斐川に言うのですが、さりげなさを装っているのですがモロ過ぎて笑えました。
色仕掛けで客を落とすのは簡単なのに、本命には弱くてヘタレな男です。
酔った斐川から好きだと告白されてがっついてHして、あまりの嬉しさに好きだと言い忘れていたのと、手慣れた手口の所為で誤解されて。
ヘタレ攻め好きな方ですが、あまりにもヘタレ過ぎたのと、受けの方からも歩み寄りが欲しかったです。
攻め視点なので、攻めの色仕掛けの仕事も丸々見せつけられて、他の男との情事の場面もあって、読むのがキツかったです。
うだうだヘタレている攻めの心中がわかるので、もっとしっかりしろ!と思ってしまいます。
仕事が出来るって触れ込みなだけに、なんでこんなにヘタレなのかと余計に思ってしまったようです。

エロ:★3 普通
総合:★2 攻めの性格が合わなかったのと、仕事のやり方が好きじゃなかったです。

1

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