特典付き
ここが擬人化の極地!? セミ×宇宙人!
この、感嘆しかない耽美で細密な絵で描かれる忘れられない夏休み。
カバーイラストのみを見れば、どんなキラキラした切ないお話が詰まっているのかと思いますが、帯の「セミ×宇宙人 ここが擬人化の極致!?」の文言に漂う不穏な空気。
そして裏表紙の超絶美形とばっちり目が合い、あら素敵と思いつつあらすじの小さな文字を読んでいくと、そこにはなんだか意味不明なセリフがちりばめられていて・・・。
この、隅から隅まで妥協せずに書き込まれた耽美な絵と、ツッコミどころの多すぎるシュールなギャグとのギャップがたまらない。
文句なしに神です。
画風とカラーのセンスが素晴らしく好みで、できれば紙で買いたい作家様なんですが、BLコミックスとしてはいまいちどれを読んでいてもピンときてなくて…今作で遂に開眼いたしました。
なんなんだこの才能とセンスの塊!!!
しかも本丸純愛BL!!!
こうなると全てが自分の趣味ど真ん中で、現在所持本を読み返してトリップ中。Twitterまで追ってしまいました。ツイート内容もおもしろかわいくて、ずっと見ていたい笑
さて、『恩田星人』。設定に無理がありそうなのに、全く破綻していない。(というか、発想自体がすごい)それは笑いという暴走列車で強行突破しているからだと思うけど、作者の笑いのセンスがぴったりツボにはまれば、お話の最後にセミと宇宙人の純愛を無事見届けることができるでしょう。基本、純愛なんですよね。
その美意識の高さからどんな下ネタでも下品にならない、ボケツッコミ。時々深遠な真理をつくかのような登場人物のセリフ。そして礼子と唯路が見せる生身の人間らしさ。それらの緩急をつけたバランスが神がかってるとしか言いようがない。一発ギャグやダジャレみたいな瞬発的笑いも含んでいるし、読書中、作家様から「笑いとは最も知的な作業である」と常に試されているような錯覚すら覚える世界観はクセになります。Twitter同様ずっと読んでいていたい…
言葉のセンス、美的センスが優れていて説得力があるからこそ、内容とのギャップが存分に生かされている。嫌味がないのがまたいい。作風と人柄が不可分なタイプの作家様であって欲しいな笑
不条理な笑い、動物とお子さまに弱い人ならハマっちゃうんじゃないかな。画力がすさまじくて、全部お一人で描いておられるのだったら天才ですね。ここのところ、小説の挿絵を手掛けられる頻度が上がっているみたいで…そら需要あるだろうなと思います。
あーっ、めちゃめちゃ好きです!!!
まさに、夏の終わりのこの時期に是非! お薦めしたい、ピッタリの作品です!!
蝉と宇宙人にピン! ときたら、来なくても、疲れたあなたに超超お勧めの作品です。
今迄自分一人だけでこの作品の楽しさを味わっていました。
隠し過ぎました。
何故発売時にもっともっと声を大にして薦めなかったのか今更ですが悔やんでいます。
沢山の人の目に触れてこの作品の虜になる人が増えたら嬉しいです!!
耽美な絵柄からは想像もつかない設定と展開。
初めて読んだ時にはシュールでカオスな登場人物達に一気に惹き込まれました。
凹子先生の作品は中毒性有りです。
虜です。
そして私は泣きました。
春夏秋冬いつ読んでも素晴らしさに変わり無いですが、特に夏の終わりに、思い出の一冊となる事間違い無しの面白さです!
※因みに近況として、今パイコミックスで『箱庭綺談』という作品をWEB連載されてます。なんと無料で読めます!
以前に同人誌でも頒布された作品の連載です!
気になった方は是非凹子先生 @mojamojaojiのアカウントチェックです!
朝早く家のインターフォンを鳴らしたのは、昨日助けたセミだった。
一目惚れしたので自分の子どもを産んでほしいとお願いされたが、そもそもセミを助けたオンディー自身も宇宙人で、、、?!!
という、斜め上をいく設定で始まるコメディBL。
出てくるキャラがすべて個性豊かで、なにひとつ普通? という概念がない稀有なお話。
強面のバンドマンかと思ったイヌだったり、昨日血を吸わせてもらった蚊だったり、、、とにかく笑いっぱなしで、油断していると次から次へと小ネタを連発されて笑いが止まりません。
で、あいにく忘れがちとなってしまうのが、このお話のテーマ(?)笑
セミが宇宙人に子どもを産ませたいという、大きな命題です。
そしてセミもセミ設定なので命の期限があり、夏の間一緒に過ごすうちに、情が移ってしまい、自分がもといた故郷へ一緒に行けば、長く生きられるのではないかと提案するオンディー。
この辺りのやりとりと、そこから衝撃の結末までの流れに、ほろっとさせられます( ᵕ ᵕ̩̩ )
画が綺麗なだけでなく、ギャグセンスが(ラップのリリックとか最高!)神がかっていて、なんて素晴らしいんだろう!! と感嘆した作品でした。
ホントに面白いので、ホントに読んでほしいです!
そして、ラストのラスト。
6年後のあの完結の始まり的ラストは、また次のターンも読みたい!! と思わされる終わりで、最後まで凹子先生のセンスにやられた!!
くぅぅぅ!! と痺れた物語でした。
表紙で掴まったんですが、あらすじ読んで???
セミが求愛した相手が宇宙人って…セミって蝉?
画が美しいだけにどんなテイストのお話かと気になり、早く読みたくて首を長くして待ってました。
このタイプの作品は大体数ページでアタリかハズレが解るもんで、
直ぐによっしゃ~アタリ!とニンマリ。
6P短編スピンが収録されてますが、ほぼ表題作。描き下ろしが温かく読後の余韻がステキな作品です。
表紙の金髪イケメンがセミ…全然蝉感がなくてビックリですが、あっても困るな。
そして、求愛した相手の宇宙人が黒髪褐色のクールイケメンで、
2人ともハイレベルな美形なので、見てるだけで私のBL細胞が喜んでる。
エッチ少なめのコミカルシュール+アホギャグファンタジー作品で、夏休みのほのぼの日常です。
羽化する前に恩田に助けられた蝉が翌日人の姿で求愛しに来たら、
恩田は宇宙人で、しかもアパートの大家は子持ちの美人オネエ。
ビックリ蝉人間のセミが霞んでしまう個性派揃いですが、それだけでは終わらない。
色んな動物、昆虫がヒト化して登場するアパートはまさにカオスです。
どこに向かって行くの?!と笑いながらも心配になってしまう私。
でも心配無用で、カオスな理由もちゃんとあって納得?!できるかな…。
主人公が宇宙人とセミなので何となく終わりが予想できる部分もあるんですが、
アッパーで突き進んでいくかと思いきや、思いの外しんみりでせつない。
だからこそ余計に、余韻の残る読後感なのかとも感じます。
途中で拝めるアホシーンがバラエティ豊か。
オネエの子ども唯路が、セミが人間だったら同じ年ということもあり、
アホな遊び小ネタで笑わせてくれ、癒される。
下ネタがアッパーで、セミの股間がBLでは許されてもギャグでは許されない、
セミの股間にセミの顔…からの、オンディー顔でセミが壊れる。
こんな小ネタが山ほど詰まってて、隙間でせつなさがチラ見えする展開。
構成がしっかり練られてるので、アホギャグで終わらないのがさすが雪路先生です。
子どもにとって貴重なひと夏の想い出というには、せつない気もしますが、
宇宙で幸せにしてるんだろうと思うだけではない終わりに、新しい夏…心躍るラストは大好きです。
★破滅の鎮魂歌★
表題作に登場する公園でラップを弄られまくっていた、ビジュアル系バンドマン。
個性派揃いのメンバー紹介?なのかな…一番個性的な人が考えがまともってよくあるし解る。
描き下ろしはセミとオンディーのアマイチャおフロH、褐色と雪肌の絡みの美しさと、
セミの背中にある羽の入れ墨が色っぽいなぁ…まさかセミの羽に色気が宿るとは思わなかった。
※紙本:トーン描写と見えない絡みです。