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堅物で変わり者、でもある意味実直。
そんな『ザ・作家』なキャラの穂高と
生真面目すぎる編集さん・柊という、
普通だったらどうやったって恋愛的には交わりそうには思えないふたりでしたが。
同居が始まるまでのツラすぎるやり取りをこえたら
わりとスルッと関係を変えていくので
このふたり大丈夫かな…という心配は早々に消え去ってくれて、安心してその後を読むことができました。
穂高が柊のことを最初はめちゃくちゃ拒絶していたので
どんな風に彼の気持ちが変化していくのかを楽しみにしていたけれど
その過程の部分が駆け足気味に過ぎてしまったのは残念だなと思ったのですが
その分気持ちの通った濃厚な絡みを楽しめたので
それはそれで良かったのかなと感じました。
穂高も柊も絶妙にチョロくて、でもそれでしっかり噛み合っている様子にほっこり。
いい関係のまま素敵なお付き合いをしていってほしいふたりだなと思いました。
正直な感想としてはいまひとつ。イマイチ盛り上がらなかった感があります。
なんならもっとすれ違ってほしかったし、すれ違いを乗り越えて攻と向き合う時には、受にはもっと感情を爆発させてほしかったです。
でも作者の岩本薫先生のさすがだなと思うところは、男前というか、男くさいのSっ気ある攻の描写は本当に上手いですよね。やや緊張感のある文体で、セリフも痺れます。読んでいてドキドキします。
王道なお話だけど、途中で放棄することも、嫌になることもなく読み終えたのはやはり作者の腕なんだろうなと思いました。
さすがだぁ、と思わせる岩本薫さんのストーリーはやはり王道に読めてしまう(笑)
いい意味でですよ。ウノハナさんのイラストもあったので手に取りました。
低迷する出版業界において、引っ張りだこの有名小説家が、官能小説出身で、柊の出版社から再度出す本は官能小説だという。
そしてトラウマからセックスシーンを見せられて吐いてしまう。
穂高からダメ出しをされて絶縁状態に。でも意を決して日参し、過去後を決めたという柊に穂高は同居することを条件にする。
そこから穂高による柊のトラウマ克服(って、開発ですよね、、あれは)によってお互いに思いを寄せるところは王道だけど萌えました。
完璧な穂高が柊に嫉妬したりと幸せな二人を存分に楽しめました。
きまじめな主人公のずれた言動に面白味を感じて笑えたり、可愛いと思えたりすれば楽しいお話なのかもしれないです。
私の好みではなくて、残念でした。
イラストは素敵です。
売れっ子作家とその担当編集者という、
本文の中で本人も言っていましたが、
ありきたりすきて
ボツにされそうなカップリング!
いや、でも私は嫌いじゃありませんよv
表題作は、
あとがきにも書かれていたように
雑誌掲載の中編ということで、
物語自体は大変駆け足で、
特に驚かされることもなく、
予想通りに起承転結してしまいます。
柊氏視点ということもあり、
穂高先生の気持ちの変化が
ちょっと唐突に感じる所もあるのですが、
柊氏の一生懸命な真っ直ぐさには
ほだされるのも分かります。
そんな感じで
本編には多少物足りなさを感じますが、
続編も含めて一本と見れば、
結構最初から最後まで
らぶらふのあまあまで蜂蜜な感じなので、
これはこれで、私はBL的には満足v
一応大団円ではありますが、
欲を言うのなら、
例の新人作家さんが、
穂高先生の睨んだ通りになるとか、
ライバル編集者の鳥居くんの大活躍(⁉)とか、
その辺の続編も見てみたい気がします!
あまあまらぶらぶで満足ではありますが、
更なるあまあまを期待して、
評価は「萌×2」で!