鴉神のおいしい恋人

karasugami no oishii koibito

鴉神のおいしい恋人
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神0
  • 萌×24
  • 萌4
  • 中立1
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
3
得点
29
評価数
9
平均
3.3 / 5
神率
0%
著者
白露にしき 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
れの子 
媒体
小説
出版社
心交社
レーベル
ショコラ文庫
発売日
価格
¥690(税抜)  
ISBN
9784778128807

あらすじ

大雅神社で働く澄哉はひょんなことから神社で封印されていた箱を開けてしまう。箱から出てきたものは黒い翼を持つ美しい顔立ちの男だった。神だと名乗るその男、零文は驚く澄哉をよそにいきなりキスをする。どうやら零文にとって澄哉の生気はご馳走らしい。触れてくる零文に振り回される日々を送っていたある日、親友の持病が悪化したことを知る。零文に力を貸して欲しいと懇願するが零文は代償に澄哉の身体を求めてきて…!?

表題作鴉神のおいしい恋人

零文,封印を解かれた異教の古代神
黒川澄哉,26歳,大雅神社宮司

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数3

コミカルでエロ可愛い「契約」ものですよー!

鴉の神様×宮司による、コミカルテイストの人外ものです。
神様から力を貸して貰う代償に、生気を差し出す羽目(要はエッチ)になった主人公と言った、愉快でエロ可愛いストーリーになっています。

これ、神様は何だかんだ言っても主人公に甘くて大事にしてますし、主人公も呑気と言うか大物と言うか、神様を普通に受け入れちゃうんですよね。
まぁそんなワケで、意外と可愛い二人の恋愛を存分に楽しませていただきました。

ちなみに白露先生ですが、軽妙な文章に甘くて可愛いストーリーと、とにかく娯楽性が高い作品を書かれるんですよね。
もうちょい評価されててもいい作家さんじゃないかと常々思ってるので、気になった方はぜひチェックしてみて下さい。

ザックリした内容です。
大雅神社の宮司である澄哉。
義父である先代神主が亡くなってから、自身の力不足を痛感して落ち込む毎日なんですね。
そんな中、ひょんな事から神社に封印されていた異教の神・零文を解き放ってしまい、彼から力を貸す代わりに、生気を寄越すように迫られます。
そこで、とりあえず「お試し期間」を置いて、零文が契約するに足るかテストする事にしてー・・・と言うものです。

まずこちら、澄哉が職務に真面目で、現実的なんだか能天気なんだか判別しにくいキャラ。
や、両方の気もするけど。
で、零文が、封印されて力を失いかけていた、異教の大鴉の神になります。
えーと、態度は神様らしく俺様なんですけど、意外と素直で基本的には受けに甘い感じでしょうか。

これ、二人の日常が、とにかくコミカルで笑えまして。
実は先代神主が亡くなった時、同時に祀っていた祭神が消えてしまったんですね。
で、神社でありながら神様不在で寂れていく一方なのに危機感を持った澄哉は、とりあえずテスト期間を設けて零文を神様として契約するか試す事にする。
しかし、何かと零文は澄哉を手助けし、その度に報酬として生気(キス)を求めて来て・・・と言う流れ。

まぁそんなワケで、テストするとか言いながら、グイグイ零文に押されてエロエロな行為をされまくる主人公。
いやこれ、澄哉の思考と言うのがとにかく面白いんですよ。
エロい事をされないように、零文に何もさせないように気をつける。
で、ふと「あれ? これじゃただの居候じゃね?」みたいな。
また、零文ですが、何だかんだ言って澄哉にベタ惚れなんじゃないかと思うんですよね。
やたら「お前の気は甘い」的な事を言い、その気に引き寄せられた妖に澄哉が襲われれば、無い力を振り絞って助けに飛んで来る。
で、弱ってませんと平気なふり。
そう、実はかなり健気なんですよね。
ついでに、あまりに「お前は美味なる~」とか言いすぎて、途中からは「あー、はい、甘露ね」等と澄哉に流されちゃってる。
健気な上に、不憫な気までしてきちゃうんだけど。

あとこちら、澄哉が心臓病の親友を助けようとするエピソードだったり、強い力を持つ妖に目を付けられた事で起こる危機だったりで、二人の距離が自然に近づいてゆくのが上手いと思います。
いや、飽きさせずに面白く読ませてくれるんですよ。

と、そんな感じの、コミカルでエロ可愛い人外もの。
個人的に、とてもツボ作品でした。

ところで、表紙がすごい事になってます。
際どい所が丸見えです。
帯も、でっかい字で「彼女いない歴26年のノンケ 神様に熱烈に抱かれています♡」です。
通販かセルフレジがある書店の利用をおすすめしたいですね。

5

カバー判断は危険な1作です

今回は封印されていた異教の古代神と大雅神社の宮司のお話です。

攻様の封印を解いてしまった受様が盟約を交わし恋人になるまで。

受様の両親は駆け落ち婚でしたか、家族3人でつつましくも幸せに暮らし
ていました。しかし、受様が小3の冬に交通事故で両親は即死、受様は助
かったものの右足が完治不可能の大怪我を負いました。

そんな受様を引き取って育ててくれたのは、独身ながらも受様の父と年が
近く家族ぐるみの付き合いのあった大鴉神社の宮司でした。宮司は加持祈
祷をよくすると有名な神主で、受様も彼の祈祷によって歩く事ができるよ
うになったのです。

受様はたびたび力を頼る依頼者を見ながら成長した受様は尊敬の念を深め、
次第に自分もそうなりたい、人を助けたいという気持ちを抱くようになる
のです。

受様は神道学科に進み、成人すると養子縁組で宮司の性を名乗るようにな
ります。卒業後は他の神社に奉職し、少しでも多くの研鑽を積んで義父の
後を継ごうと考えていましたが、昨年、義父は47という若さで急逝してし
まうのです。

以来受様は鎌倉時代に立てられた大鴉神社の宮司となります。しかしなが
ら神主には慣れても、無病息災に効力のあった加持祈祷をよくした義父の
ような神主には程遠く、心臓の病を抱えた親友を義父のように助けたいと
いう願いも神へは届けられません。

今日も再入院の決まった親友のために祈りを捧げますが、神職としての格
が違うのか、いくら研鑽を積んだ気になっても受様の言葉は神には伝わり
ません。

その時、神職のみが足を踏み入れられる幣殿から響く不審な物音を耳にし
ます。お勤め以外での出入りも恐れ多い場所ですが、更なる不振音が響き、
受様はご神体にもしもの事があっては本末転倒と覚悟して向かうと、どう
やら音は床下からのようで、床板が1枚だけ造りが違う事に気づきます。

おっかなびっくり外してみるとそこにはびっくりとお札の張られた小箱が
有り、その禍々しさに受様は板を放り出してしまいます。その上、箱が小
刻みに震え始めて、お札がめくれ上がったために受様はとっさに箱を押さ
えますが、ふたがずれて隙間から何かが飛び出してきたのです!!

本堂に響き亘羽音に鳥なら無問題と安心したのもつかの間、舞い落ちてき
た黒い羽根を目で追っていた受様は床を踏みしめる黒川のブーツに気付き、
大柄でワイルドなイケメンが目の前に立っている事に気づきます。この
イケメンこそが今回の攻様です♪

攻様は中世ヨーロッパ風な出で立ちで背中に漆黒の翼をもち、登場の仕方
からも人ならぬことは明らかですが、なんと彼は現在のスコットランドの
土着信仰として祀られていた大鴉の化身である神で、キリスト教の席捲で
忘れさられ、再び根付ける土地を探していたというのです。

攻様を封じたのは先代宮司である義父でしたが、義父に力を与えていた
建比良鳥命は義父の死とともに消え、ここにはもういないと言うのです。

義父の力の秘密と神の不在を知り、受様は身震いしてしまいます。そんな
受様に攻様はここに居を構える、受様が望むなら神社の神として力を貸し
てもいいと言い、受様はとりあえずのお試し期間を提案します。

果たして異国の神様のお試し期間の成果は如何に!?

力のあった先代に憧れていた受様が、盟約を迫る異国の神である攻様に
助けられながら成長していくラブコメディになります♪

もちろんそれらはタダじゃなくて対価として受様の生気を要求しますが、
攻様とのキスひとつでクラクラする受様には大問題ですが、背に腹は代
えられません(笑) 受様の思考ぐるぐるがとっても楽しいです。

攻様は神様らしく俺様で強引ですが、受様の話をきかないという事はなく、
むしろ表向きは外国からの留学生として神社にやってくる観光客に受様の
加持祈祷の成果をアピールしたり、受様の祈祷に力を貸したりするのです。

そんな中、親友の病が悪化した事から受様は親友を助けるために攻様と盟
約を結びます。盟約の代償は精液で受様はお口で可愛がられてしまい、な
んだかんだと攻様との行為に慣らされていっちゃうのですよ。

そして受様の力が増してきたために妖怪達にも目を付けられるようになり、
受様の友人の神社を則っていた妖に攫われてしまい、大ピンチに見舞われ
てハラハラMAX!! 攻様の活躍で助けられ、2人が恋人になる大団円まで
たいへん楽しく読ませて頂きました (^O^)/

カバーイラストがかなり過激なので、唯我独尊な俺様攻×健気受なのかと思
ったら、攻様はマメな一途な気配りさんだし、受様はちょっと天然が入って
るけどポジティブ思考な頑張り屋さんでした。カバー判断は危険な1作です。

先代神主と建比良鳥命の恋バナも気になります!!

1

登場人物の規格外れ感が面白い

受けの澄哉の属性に『健気』が付いているんですけれど。
うん、確かに健気ではあるんです。
でもこれ、恋に対する健気さではないんじゃないかな?
幼い頃の自動車事故で不自由になった足を、霊験あらたかな先代神主の祈祷で直してもらった経験から、彼は宮司としての仕事に対してはすごく献身的なんですよ。
でも零文に対しては健気かなぁ……盟約を交わすことを迫る零文に対してテスト期間を言い渡すなど、ずいぶんちゃっかりしているなぁと思ったんです。宮司さんにしては俗な感じだよなぁ、って。

いや、澄哉だけじゃなくて、隣市の南脇神社もそんな感じなんですよね。『若い女性をターゲットとして』とか『アミューズメント』とか。「信仰は何処へ行った?」って感じなんですよ。これがね、ドライな白露さんの文体や話の運びにマッチしていて、なんか可笑しいんですわ。

それに対して人ならざる者である零文の方が誠実な感じがしたんですよ。
素っ気なかったり偉そうだったりするんですけれど、本質的にはすごく澄哉を大切にしている。これ「精気が美味しいからだけじゃないよね?」と思っちゃう。「実はベタぼれでしょ?」って。

お話では大きな事件もいくつか起きますし、バトルもあるんですけれど、私としては『平成生まれのちゃっかり宮司(心根は正しい)』が『明治以前の香りがする鴉神(どっちかって言うと愛を言葉に載せられない)』に、ぶっきらぼうに大切にされるお話として楽しみましたよ。ビジュアル的にはそんな感じは全くしませんが、ある種の『オヤジ攻め』ものとして読んじゃったんですよねぇ……
白露さんにはそんな意図はなかったと思うのですけれど(ごめんなさい)。

0

レビューランキング

小説



人気シリーズ

  • 買う