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表題作エロウサギでごめんなさい

駒沢浩毅、アダルトグッズ制作会社勤務、28
埜村明史、特殊体質の絵本イラストレーター、31

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

絵本イラストレーターの明史は、性的興奮が最高潮になるとウサ耳と尻尾が出るという特異体質のせいで未だ童貞・恋人ナシ。
ある日、明史は自分のファンだという同じマンションに住む駒沢という男に出会う。
アダルトグッズ制作会社勤務だという駒沢は、明史がオナホを購入したことを知りノリノリで自社製品を勧め、強引に部屋まで届けにくる。
受け取って終わりだと思っていたのだが、なぜか駒沢から手ほどきを受けることになり――。

作品情報

作品名
エロウサギでごめんなさい
著者
白露にしき 
イラスト
駒城ミチヲ 
媒体
小説
出版社
心交社
レーベル
ショコラ文庫
発売日
ISBN
9784778125349
3.3

(15)

(0)

萌々

(8)

(5)

中立

(1)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
5
得点
48
評価数
15
平均
3.3 / 5
神率
0%

レビュー投稿数5

好きなだけイチャついちゃってー!!

作家買いです。
明るくてエロエロで、ノリの良い作風が超好みでして!!(≧∀≦)
発売を楽しみにしてました。

で今回も、表紙やタイトルからも想像がつく通り、可愛いのにエロ三昧ですよ~!
ひたすら明るい甘々エロ+ほんのちょっぴり切ないてトコでしょうか。
終始、楽しく読めました!



内容です。
性的興奮が高まると、ウサ耳とシッポが出てしまう特殊体質の絵本イラストレーター・明史。
童貞でありながら人一倍性欲旺盛な彼は、アダルトグッズを大量収集、そして愛用しています。
そんなある日、同じマンションに住み、明史のファンであるアダルトグッズ制作会社勤務のサラリーマン・駒沢とちょっとしたアクシデントから知り合いに。
明史が落としたオナホを届けに来てくれた駒沢は、何故かノリノリで明史にオナホの使い方を手ほどきしてくれてー・・・と言うものです。


こちら実を申しますと、(失礼ながら)それほどストーリーに深みなんかは感じられません。
明史のウサ耳なんかも、わりと既視感溢れる設定にオチです。
また、ストーリーの前半はひたすらエロ三昧で、ウサ耳はいつ出て来るんだ!!みたいな。
そんなワケで、深いストーリー性なんかを期待される方は、やめておいた方が無難だと思われます。

が、明るく可愛い甘々エロを堪能したい方には超おすすめ!!
いやもう、初っぱなからオナニーを始める性欲過多な主人公(明史)と、超エロエロなのです。

そもそもですね、私は甘々エロが大好きなのです。
エロは多ければ多いほどよろしい!!
しかし、エロ多めの作品となってくると、陵辱強姦と受けが痛々しいエロが多い気がするのですよ。小説では特に。
あと、受けが清楚と申しますか、ノリノリで「エロ大好き」と言う強者が少数派。
初々しい受けがエロで乱れるのも好みですが、たまには性欲バリバリで、オヤジのように新作のオナホを手に入れてウハウハ言っちゃってる受けを読みたいんですよー!!

で、その点、こちらの受け・明史はエロウサギ。
仕事を頑張ったご褒美は新作オナホでのオナニー解禁。また、アダルトグッズ収集にかける情熱も半端無いです。
一応、ウサギと言う体質から万年発情期みたいなのですが。
そして、攻めである駒沢はエロ魔神。
こちらもエロ大好きな上に、ちょい変態が入ってます。

こんな二人が出会ってしまえば、もうひたすらエロ三昧。
駒沢が明史にアダルトグッズの使用方法の特別なテクを教えると言う体で、様々なグッズを使ってひたすら明史を開発してくのですね~。
そんなワケで、オナホから始まりアナル開発に尿道攻め、乳首を専用の玩具で攻め、最終的にはエッチに至っちゃう。

で、しつこいようですが、超エロ大好きな受けです。
何だろう・・・。
このエロがですね、ひたすらカラッと明るいのです。ジメジメした湿っぽさや背徳感とは無縁。
なので、ひたすらエロが多いのですが、甘々で可愛いのです。
好きなだけイチャついちゃってー!!みたいな。
こうゆう雰囲気、大好きなんですよね。


とりあえずエロばかりでは無く、誤解からすれ違いだったり、ウサ耳が頻繁に出るようになってしまって・・・と言うストーリー性もちゃんとございます。
あと、ウサ耳のオチが可愛くてほのぼのです。

ちょっと残念なのが、この二人、互いに惹かれ合った理由がハッキリしない事。
特に明史視点なので、駒沢が何故、ノンケでありながら明史にここまでグイグイ来てるのか分かりにくいです。
そのせいか、イマイチ駒沢の心情が分かりにくい・・・。

と、ちょっと残念な部分はありますが、とても好みの作品で楽しく読めました。



5

素直で可愛いエロウサギです

今回はアダルトグッズ制作会社の会社員と
インドアな絵本イラストレーターのお話です。

ある秘密でオナニストだった受様が
攻様との出会いで恋を実らせるまで。

受様の実家は江戸末期からの豪商で
自宅は古い日本家屋で蔵まであります。

1人で絵を描いたり
本を読むのが好きだった受様は
小三位の時に蔵の中で
家系図の様なものを見つけます。

古めかしい名前の中に時々
「卯」という文字が添えられていて
不思議に思って祖母に訊ねると

受様の家系には時々
ウサギの耳と尻尾をもつ「卯さま」が
生まれたとの言い伝えを知ります。

当時は絵草子並みの
与太話だなと思った受様でしたが
第二次成長期を迎えて
夜な夜な自慰に耽っていたある夜

噂の空撃ちを初めて経験すると
ウサギの白い耳と尻尾が出現
自身が「卯さま」であると知ります。

しかも受様の性欲は人並外れていて
1日の禁欲も1回での満足もできず
18になってからはエログッズに頼る
ソロプレイライフへと突入します。

幸いにも児童書を中心とした
イラストレーターとなれた事から
極力、人と関わらずに住む生活を
送っていました。

しかし、
仕事開けの楽しみにしていた
評判の新作オナホ購入した日、

ワクワク自宅マンションに帰宅したら
ペンネームで呼びかけられて焦ってしまい
オナホを落としてしまうのです(笑)

諦めきれない受様は
翌日別の店で再度件のオナホを
求めようとしますが

なんとそこに受様を
ペンネームで呼んだ男性がいて
自社の新製品を薦められてしまう始末。

この彼こそ今回の攻様になります♪

攻様はアダルトグッズ制作会社の
営業マンで受様が唯一文章から書いた
絵本の大ファンだったのです。

攻様は受様が落としたオナホと
自社オナホをもって
ウキウキと受様宅を訪問、

受様はオナホの体験比べをされた上、
アナルパールまで体験させてしまい
新しい世界を知ってしまいます。

これをきっかけに受様は
攻様に様々なアダルトグッズで
翻弄される事になります。

そしてついには受様は
攻様の前でウサギの耳と尻尾を
出してしまうのです!!

2人の未来はいかなることに!?

一族に時折生まれる卯さまだった受様が
ひょんなことから知り合った攻様と
恋を育むラブコメディです♪

兎は繁殖期が長い絶倫な動物との
俗説をバックボーンにしている為
本作の受様はとってエロエロですが

極めるとウサミミが出るので
誰かとの接触なんて夢のまた夢と
1人で自慰に耽るので精一杯です(笑)

対する攻様は
アダルトグッズ会社に勤務していて
開発にも関わりもあって性に対しても
かなりオープンなタイプで

受様が書いた絵本の著者写真で
受様の大ファンだったという下地も有り
偶然出会った受様にグイグイ迫ります。

受様も攻様のエロテクに瞬殺されて
徐々に進む調教もどきのエロテク指南が
ホントのHに雪崩れたのも必然というか

2人が出会った事こそ
神様の采配ではないかなと思いつつ
最後まで楽しく読ませて頂きました。

受様が卯さまである事を悩んで
攻様との仲を迷ったりしますが
攻様には迷いがないので
受様のグルグルそのものも
楽しめる展開です。

攻様がエログッズで
受様を責め立てる系なシーンは
暗めな淫乱系Hになりがちですが

本作は元々受様に
一人遊びの下地がある上に
攻様がテクニシャンなので
明るい甘々Hに仕上がっているのも
とっても良かったです♡

本作はアンケート送付で
SSペーパーの全サ企画があります。

気になる方は早めにご購入して
応募される事をおススメしたいです (^-^)

今回は調教系エロエロ作品で
鹿嶋アクタさん『魔王様、 弱くてニューゲーム』
はいかがでしょうか。
こちらキャラ設定からして萌ツボでした。

2

エロエロ



兎は年中発情期という説を踏襲した際限のない性欲をもったうさ耳尻尾が生える体質の受けと絶倫な攻めという組み合わせなのでエロエロなのは良かったのですが、そちらばかりにページが割かれていたのでもう少しエロが絡まない二人のこととかうさ耳尻尾が生える体質についてとか読みたかったです。

<あらすじ>
イラストレーターの埜村明史(受け)は自身の体質により恋人を作ることをあきらめ、玩具を使って有り余る性欲を発散しています。
今日も今日とて新しい玩具を買い、帰宅してからの楽しみにしていたところ、イラストレーターとしての自分のことを知っていた人にエレベーターで会い、動揺した結果、大切な玩具を落としてしまうのです。
使う気満々だった玩具を落としてしまい悶々と一晩過ごした明史はリベンジすべく、翌日再び同じものを買いにお店へ行くと昨日の男に鉢合わせてしまいます。
その夜、明史の部屋にアダルトグッズ会社営業・駒沢(攻め)が襲来するのです。
楽しみにしていたグッズを持ってきた駒沢をうまく追い返せず、快楽に弱い明史はあれよあれよと駒沢の持ってきたグッズに翻弄されてしまいます。
それからも何故か駒沢はしょっちゅう訪ねてきては同じような展開に。




明史の家系は、昔蔵の中で見つけた家系図によると時々卯さまと言われるうさ耳尻尾が生える人が生まれる家でした。
そんなことを言っているのは祖母だけで、おとぎ話と笑っていた明史でしたが、思春期になり自慰を覚えるようになった時、自分がその卯さまだと気が付くのです。うさ耳尻尾が生えるタイミングが何度も自慰をした後ということもあって誰にも相談できず、女性と付き合うことも諦め、人と深く付き合うこともせひっそりと生きていくことを決意します。
とはいえ、卯さまというだけあって明史の性欲は天井知らずで、たくさんの玩具を使って自分の性欲をコントロールしていました。
この体質が人に知られないように透明人間になろうと思っていたのて、突然押し掛けてきた駒沢を初めは拒絶しようとしますが、初めて他人から与えられる快楽に抵抗できず受け入れてしまうのです。

駒沢はアダルトグッズ販売の営業です。イケメンで相手に不自由しませんが、絶倫で相手が絶えられなくなって振られるということもたびたびです。
明史の絵本のファンで一度だけ顔出しインタビューを見て好みだと思っていたところ、偶然エレベーターで会い、アダルトグッズを落としていったこともあり明史の部屋へ突撃するのです。


セフレのような(実際は駒沢が明史に玩具を使うだけなので厳密には違う)関係が続くのですが、うさ耳尻尾が出ないように没頭しすぎないように気を付けていたのに、とうとう駒沢の前でだしてしまうのです。
うさ耳尻尾が生えていてもかわいいし気にしないという駒沢に対して、何度も出ているうちずっとに兎になってしまうのではとおびえる明史。
このことによって、初めて明史は卯さまについてちゃんとしらべようと実家に帰ることにするのです。


エロエロはそれはそれでいいのですが、二人に心情がもう少し深く読みたかったです。
明史は自身の体質により誰とも深い関係になれないと思っていたのが思いがけず受け入れてくれる人がいたから流されたように見えなくもない。
また、駒沢の心情もあまり良くわからない。一度顔出ししたインタビュー記事をみて気に入ったというような話があったけど、それだけであれだけ強引に進められるのかな。あんなに強気に進めるくらいの強い想いがあったのなら、そのあたりが綴られているところがあるとよかったと思いました。

そして、卯さまについてちょっと中途半端だったような気がしました。設定だけが大事だったような感じ。
家系図にちゃんと書いてあるくらい卯さまのことがこの家系では普通のことなら、もう少し詳しいことが伝わっていても不思議じゃないのに、本当に祖母の話だけだったのかとか、家長である父親とかには伝わっていないのかとか。
心配することないようだと楽観的でしたが、兎になってしまうかもとあんなに恐れていたのに幸せに暮らしたようだというだけで、特に安心する記述もないようなのにそんなにあっさり納得できたんだろうか。
せっかく面白い設定だったのでもう少し解明してほしかったです。
でも、エロエロなのでそちらの面では堪能できたと思います。
よくもあれだけできるものだと感心するくらいの絶倫ぶりでした。

1

目眩く初体験の数々

白露にしき先生の作品は初めてなので、拝読させて頂くのがとても楽しみでした。

個人的、各項目5段階で
エロ 5
玩具 4
変態 3
ウサギ 2
な感じだと思います。

アダルトグッズ会社の営業マン×絵本イラストレーターのカプです。絵本イラストレーターの明史さんにはある秘密がある。それは性的興奮が最高潮に達するとウサギの耳と尻尾が生えてくること。そんな体質の所為で誰とも恋愛をしたことが無い。しかしウサギの体質によるものなのか、性欲は人一倍強い。その為、数多くのアダルトグッズをコレクションしている。その日も新しいアダルトグッズを手に入れ、夜を楽しむつもりだったのだが、同じマンションの住人である駒沢さんに顔も職業も購入したアダルトグッズまでもバレてしまう。

「ごめんなさい」と書かれた今作のタイトルですが、エロウサギな明史さんは性欲が強いことに対して悲観的になっていません。それどころか購入したアダルトグッズに対して寝かさないからな、覚悟しとけよ、とエロに対して若干テンション高めです。

明史さんが絵本イラストレーターの夜兎だと気付き声を掛けてきた、アダルトグッズ会社に勤めている駒沢さん。若干強引に明史さんと距離を詰め、自社製品のアダルトグッズ、オナホは勿論だがアナルパール、乳首バイブ、Uプラグなどを用いて明史さんをトロトロのドロドロにします。

今まで味わったことが無い快感を駒沢さんから教え込まれ、最初は警戒心を抱いていた明史さんだが、徐々に駒沢さんとの絡みにハマっていきます。そして遂には駒沢さんの生身の身体と繋がって、そしてやっぱりウサギの耳と尻尾が…。

エロだけの関係かと思いきや、ちゃんと想い合っている明史さんと駒沢さん。2人共性欲が強くてエロくて変態ちっくで、何だかんだお似合いなカップルだと思います。アダルトグッズでの絡みも生身での絡みもどれもエロくて濃密なので、是非とも読んでほしいです。

0

恐るべし、ウサギさまの性欲過多

読む前は何故ウサギなんだ?って思ったのだが、本当は兎って見た目の可愛さに反して性欲が強いってのをこの小説で初めて知った。
この予備知識を頭に入れておくと、作中でのエロ三昧にも納得できるんじゃないかな。

絵本のイラストレーター・明史は家系の中にたまに現れる<卯さま>と呼ばれる、常人離れした性欲過多を受け継いでしまった。
毎日のように自身で性欲処理をしないと身体が保たない、かといっても性的興奮がMAXになるとウサ耳・尻尾が出現するおかげで、一般人のように相手を見つけて欲求不満を満たせないでいる。
そんな事情で日々アダルトグッズの世話になっている明史だが、同じマンションに住むアダルトグッズ制作会社の営業マン・駒沢が『見た目清楚で実は日々悶々としている淫乱な人が好み』と豪語する程の最強さだった。
毎日の食事の差し入れとグッズのお試しも欠かさない甲斐甲斐しさだ。

明史の身体も好奇心も丸ごと掴んだ男とはまさに『割れ鍋に綴じ蓋』カップルなので、相性抜群で問題なし!!
明史がウサ耳・尻尾でグジグジ悩むも、そんなの気にしていないと駒沢の一蹴でこちらも無問題、と実に都合よくまとまっちゃう。

ちなみに自分は駒城さんの挿絵だとよくレーター買いするのだが、今回のやらしい系に染まったピンク表紙はさすがに書店では買えずに通販に頼ったのだった。
(ここで明史だったら『通販は個人情報云々~』なんて言い出すのだろうか…)
中身は少な目に見ても8.5~9割方エロで占めていて(え!?(゚д゚))、まさに恐るべし、卯さまの性欲過多!!といったところか。
惜しい点は明史の家系に纏わる卯さまの由縁といったものも知りたかったのと、アダルトグッズ好きってキャラクターにいまいち嵌れなかった事かな。

今回白露さんの小説は初読みだったが、所々ノリの良さが出ている文章は嫌いじゃないし、自分には多分エロエロ耐性が付いていて大丈夫だから、次回キャラクターやシチュエーションが好みに合いそうならまた読んでみようかな…

1

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