イラスト入り
小説
WEB小説らしい一人称文体で書かれています。独白シーンがやや冗長でテンポ的にはもったりした印象です。もう少しスッキリ整理した方が読みやすいと思いましたが、その点を差し引いても素晴らしい世界観・魅力的なストーリーの作品です。無数の光苔が取り巻く光景に、かつての思い出の地を重ねるシーンが感動的。淋しさを情景に語らせる素晴らしいシーンでした。他にもアニメ化したら映えそうなシーン多数。植物チートである設定や、人間・動物との関係性も魅力的に描かれています。農場系・レストラン系ゲームが好きな人にも刺さりそう。体格差萌えは卒業したのでノーコメントですが、むしろ鎧萌えか?と思うくらい、攻めがなかなか鎧を脱がないの独特でしたw
異世界移住日記?
すごく分厚い本で2段組です。字が小さいです。
前半はほぼシノブ視点。後半はsideクリシュがメインです。
福引で特等が当たり異世界へ移住した主人公の物語です。家庭菜園とお料理と家畜の家族とのほのぼの系。
日本の知識でお料理改革〜!と植物系チート能力でメキメキ美味しく成長した野菜や果物など美味しそうでした。
異世界と言えば料理ですよね。続編では醤油が見つかるのでしょうか。
主人公シノブの祖父母の知恵や教えを守るところ、前向きさや植物や家畜を大切にするところなど良い子だな〜でした。
憧れの騎士様クリシュへの恋に気がついてからは切なかったです。
が、sideクリシュでそうだったの〜!が読めるのでご安心を。
クリシュの大きな愛で満たされてね〜。
体格差がすごいです。
(web小説にありがちな)題名が気になって敬遠していたけど、
古参の姐さんがたが賛辞するだけあって、内容は良かった。
癒しの心の洗濯本。 エロとても少な目。
松本 忍: 19歳 童顔 可愛らしい身長
両親の離婚で離散。 財布に小銭だけ 切羽詰った貧乏。
商店街の春の福引で特賞当選・・異世界移住権を選び、4月の下旬にアグラムへ。
ワープゲートが消失。異世界定住決定。
アグラムの低出産問題、「生命の木」救済に植物系チートを使う。
ノルン:異世界=アグラムの相談役 クゥジュの恋人
クゥジュ:料理人 シノブの料理の試食役
フィルクス:異世界、アグラムの領主 植物と話が出来る
クリシュ:異世界の美男子 フィルクスの騎士
--次巻に続く
「福引で当たったので異世界に移住し、恋をしました ~命を紡ぐ樹~」
web版は続編が更新中で 未完結。
著者Xに短編あり:https://is.gd/OB9yd3
理由もわからず転移してしまうのでも神様のミスでもない、自ら望んで行った異世界でほのぼのとした日々を送りゆっくり恋が生まれて行く物語です。
福引で当たった賞品として転移してしまうなんてはじめて読みました。
旅行気分で異世界を楽しめるし、またいつでも帰れると思えばお気楽なもんだなあとは思ったのですが…
主人公が動物に囲まれ野菜作りを楽しんでいる描写に、何処かの森や島で暮らしつつ生活を整えたり趣味を充実させたりするゲームのようで、和むといえば和むのですがなかなかボーイズがラブする展開にならずもうそろそろ進めませんかと問いかけたくもなりました。
次巻はちょっと進んで変化もありそうなので楽しみです。
今回は特別な一族を守る騎士と異世界に移住した日本人のお話です。
受様視点で異世界に移住した受様が攻様と恋人同士になるまでと
攻様視点でのショート逆バージョンと恋人になってからの短編を収録。
受様の親は超放任主義者で受様が高3の時にそれぞれの愛を探すと離婚、
受様は高卒で就職予定だったため、仕送りしてもらいながらの1人暮らし
を始めます。
しかし、受様の就職が卒業までに決まらず、慌てて仕送りを続けてもら
おうと連絡するも、どちらも音信不通で3月の仕送りで振り込みが無くな
りました。
受様は卒業後も必死で就活しますが、大学生でさえ就職難なこのご時世
ではままなりません。バイトで食いつなぐにしても童顔な受様は中学生
にすら間違えられて時給のいい深夜バイトはお断りされてしまいます。
商店街での安売りで1週間分の買い物をしたら残金1100円となりますが、
貰った福引の1等は現金30万円で、受様は鼻息荒く、福引会場に向かい
ます。
福引は今日が最終日らしく1等は残り1本、長蛇の列に並んだ受様が気合
を入れて出した玉は金色でベルを振られますが、当たったのは「特等・
選べるギフト」でした。
残念無念と思いながらも、できるだけ高価なものを選ぶために熟読した
受様は「異世界移住権」なる者を見つけます。「畑付き一戸建てに家畜
数種をプレゼント」とは霜降り牛よりも気になりますが、旅行ならとも
かく移住までする度胸は有りません。
他にいくつかの目星をつけて何か食べようと蛍光灯を付けようとした受
様でしたが、電気がつきません!! 電気料金の引き落としができずに止め
られたのだと気づき、次に来月の家賃が払えなかったら退去しかないと
思い至ります。
それなら「異世界移住権」でとりあえずの棲み処と家畜からの食糧で食
い繋げられそうなら、就職口もない今の状況よりもましかもしれないと
考えます。
異世界への入口が発見されてから10年、移住権が貰える異世界は5年前
に発見された比較的新しい異世界で、保護マスクなどもいらず食材の成
分調査もクリアしています。ただ誰も移住した人がいない事だけが気に
なりますが、受様は異世界でまったり農業スローライフを決意します。
移住当日、受様はサバイバル本とナイフ、洋服少しを詰めたリュック1つ
でゲート前に立ち、浮遊感と光の波にさらされながらも一瞬で異世界
アグラムにやってきました。
迎えてくれたのは管理局の移住者相談担当者だと言う褐色の肌に銀縁眼
鏡のイケメンでした。彼は笑顔が優しい人でしたが、受様に「異世界で
は親の保護の必要な年頃で独立するのか」と訊いてきて受様はショック
を受けてしまいます。
アグラムの人々は総じて大柄で、受様は走り回っている子供と同じくら
いの身長でした。戸惑う受様でしたが、家までの道中で見知らぬ大人達
から色々なお菓子を与えられ、これはこれでお得かもと思い直します。
新居は草原に佇む木造二階建ての一軒家で、家畜の飼育小屋も農具を保
管する納屋もありました。そして家の周り一帯は好きに耕していいと言
われて更にびっくりです。
果たして何もかも受様の予想外のスケールの異世界生活の行方とは!?
軽い気持ち蟹異世界に移住した受様が人々との交流によって成長し、受
様との関りで人々も変っていくという異世界トリップファンタジーです♪
WEB小説って良くも悪くも物語伏線と言うよりも世界観を増強するため
の細々した日常のシーンを丁寧に描いている感じが強いのですが、本作
も受様の移住先の日々をじっくり描き、受様が違いを感じる事でよりリ
アルな異世界を作り出しています。
受様は界渡りした際に緑の手の持ち主になっていて、植物が以上に早く
大きく育ち、受様の畑の野菜は大きくて味も良いものが数日で豊作状態
になるという植物系チート能力保持者になります。
受様はアグラムで初の異世界者なので、この世界で特別な"命の木"を守
る一族の当主にも興味を持たれ、彼を守る騎士隊の隊長である攻様と知
り合うのです。
アグラムの人々と受様では大人と子ども程の体格差があり事で、受様は
色々と苦労しますがかなり順応性が高く、友人になった相談者の頼みで
彼の幼馴染が父親から引き継いで閑古鳥が鳴いていた食堂のメニュー開
発に協力したり、近所に住む兄弟の畑つくりを手伝ったりと、人々と関
わる事で徐々に受様自身も変っていきます。
しかし、突然アグラムと日本の間にあったゲートが喪失してしまい、受
様は元の世界に戻れなくなってしまうのです!!
そんな受様がどうやって現実を受けてれるのか、そしてそんな受様に周
りの人々や攻様がどうかかわっていくのか、スローな展開ながらも山も
谷もあり、楽しく読ませて頂きました♪
ただ、受様の植物チート能力がアグラムでとう活かされるのかとか、2人
は思いは確認しあったもの身体の関係まで行き着いておらず、アレレ!?と
思ったら、続きだと判明してびっくりです。
2人の恋愛で求める先は見えるものの、受様に求められている役割が見え
てこず、続編を待って読むのも有り!! というおススメもしにくい微妙な
幕引きなのもちよっと残念かな (^-^A
2ケ月後ならそれほど遅くないので、次巻でもっとワクワクをさせてくれ
ると期待して待ちたいと思います。