二重人格のルームメイトと危険な寮生活

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表題作ひみつの箱庭

星宮恒,満のルーメムイト
天ケ瀬満,ある秘密のために転校してきた生徒

その他の収録作品

  • 描き下ろし
  • カバー下・キャライラスト

あらすじ

ワケあり転校生が恋に堕ちる──

“秘密"をもった生徒が集まる全寮制の嵩紫野高校。
そこに転校してきた天ヶ瀬満は、温厚で明るいルームメイトの星宮恒と出会う。
優しく接してくれる一方で、自分の“秘密"に関わることに触れてきた恒を満は殴ってしまう。
気まずい気持ちのまま部屋に戻ると、昼とはまるで別人のように高圧的な恒がセックスを強要してきて──!?

満たされない2人が求め合う、切ないラブストーリー。

作品情報

作品名
ひみつの箱庭
著者
梢子 
媒体
漫画(コミック)
出版社
三交社
レーベル
Charles Comics
発売日
ISBN
9784815501273
2.9

(15)

(3)

萌々

(1)

(5)

中立

(4)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
3
得点
38
評価数
15
平均
2.9 / 5
神率
20%

レビュー投稿数3

表紙以上の複雑み

秘密を抱えた者だけが集まる寮生の高校!?
あらすじ帯をチェックせずに読んだので、表面は温厚、腹の中では懐疑心いっぱいの天ヶ瀬の態度からもどんな曲者が集まってるかワクワク。ドロドロかと思いきや、秘密を抱えてるからこそ助け合ってるとかで皆、温厚。曲者なのは同室の星宮!!

表紙から勝手に双子3Pと思ってしまったので、もう片割れが出てくるかと思ったら!?主人格と第2人格に翻弄される三角関係と思ったら!?第2人格同士の恋!新鮮でした。完全に表紙に踊らされた…

主人格に対する想いの違いで反発しながら、自己を認めあってくのは面白かったです。惑が八つ当たり気味に初対面(?)で襲ったのとか、学校の設定とか、第2人格同士で結ばれて、主人格達はどうしてくんだろ…とか、細かいこと気にしだすとモヤモヤするんですが、お互いに気を許して求めあえる相手を見つけれて良かったねファンタジーでした。

0

ハピエンなのにどこか切ないラブストーリー

『ひみつの箱庭』というタイトル通り、秘密を持つ生徒ばかりが集められる全寮制の高校を舞台に繰り広げられるラブストーリー…なのですが、読めば読むほどハピエンなのに切ない気持ちになってしまう。

なぜならそれは、二重人格者同士の恋だから。


天ヶ瀬満(受)は、転校した学校でクラスメイトでルームメイトの星宮恒(攻)と出逢うも、すぐに喧嘩してしまい気まずい雰囲気に。不安になりながらも帰った寮で満は、突然星宮に犯されてしまう。理由が分からない満に星宮は「恒じゃない、惑だ」と告げる。星宮は二重人格の持ち主だった。満は恒と惑、両方と生活していくうちに、惑の気持ちを理解しはじめる。惑の気持ちがよく分かったからだ。似た者同士の2人は少しずつ打ち解け惹かれ合っていく。そして惑は問う「お前の名前は?」。実は満も二重人格だった。満という名前は引きこもったままの主人格のもので、今の満の中身は別人格の「かける」だったのだ。


つまり本当は、星宮惑(攻)✕天ヶ瀬かける(受)が正しいCP。

複雑な家庭事情の中で、二重人格が生まれた2人。ずっと1人ぼっちだと思っていた別人格の惑とかけるのストーリー。

今までに見たことのないぶっ飛んだ設定に、どうなるのかまったく予測出来ない展開で、最後まで面白かったです。

ただ二重人格というのは病気でもあるので、捉え方は人それぞれだと思います。深く考えずにサラッと読める方にはおすすめかと…。

最後は2人の関係を主人格も認めてくれてハピエンということですが、別人格はいつか消えてしまうかもしれないもの。そう思うとハピエンでも少し切なくなっちゃいました。

2

抱えた秘密ゆえに

今回は二重人格のルームメイトと秘密を抱える転校生のお話です。

秘密故に人と関わらずにきた受様が心許せる存在と巡り合うまでと
恋人になってからの後日談を収録。

受様が転校する事になった高校は、何か重大な秘密を抱えた生徒のみ受け入
れる特殊な高校です。

秘密は人それぞれですが色々な事情から学校の外に出せないもので、受様も
自分自身を守るために"秘密"を知られるわけにはいきません。担任に紹介さ
れた受様は愛想よく挨拶はしますが、何かしら人には言えない秘密を持つ連
中と仲良くする気なんてサラサラありません。

ところがそんな受様にクラスメイト達は興味津々で寄ってきます。特に親し
気な態度をとっていた明るい雰囲気のクラスメイトは受様がこれから暮らす
寮で同室となる生徒でした。そして彼こそが今回の攻様になります♪

寮で同室になった者同士氏はパートナーと呼ばれます。それはどうやら訳あ
りのものが集まるためにお互いが心の支えとなるようにと考え出された制度
のようです。

攻様にパートナー制度のツ瀬名を受けた受様は何で自分が攻様なんかに支え
てもらわなきゃいけないんだと憤りを感じるのですが、その上、無理をして
作り笑いをしていて辛そうだとまで言われてキレてしまいます。

秘密を抱えて友達ごっこして挙句の果てにパートナー?
気持ち悪いいんだよ

そのまま攻様を振り切って1人で寮に帰った受様ですが、ルームメイトと気
まずくなるのは悪かったかと思い直し、謝ってきたら許そうと思うのですが
部屋に帰ってきた攻様は昼間とは別人のように高圧的に「謝罪しろ」と迫っ
てくるのです。

受様が攻様の変わり様に驚きつつも拒否すると、攻様は「ゴメンナサイも
言えない口は飾りか!?」と指を突っ込んできて、受様にたっぷり舐めさせた
と思ったら、受様の急所と後ろを弄び、受様が腰を抜かして脱力すると
「死ぬほどヨくしてやる」と押し倒してきたのです!!

翌朝目覚めた受様に攻様は、ルームメイトとは別の名前を名乗ります。
攻様の秘密とは"二重人格者"だという事だったのです。

果たして受様は無事に新たな高校生活を送る事ができるのか!?

電子単話配信をまとめての紙書籍化で、秘密故に攻様の学校に転校してき
た受様の恋物語になります♪

帯の「二重人格のルームメイトと危険な寮生活」というキャッチャーと
カバーイラストの攻様2人がいかにもな俺様系と優等生ぽい感じで、2人の
間で翻弄される受様を想像して手にした1冊でした。

しかし、読み進めていくと受様の秘密と言うのも攻様と同じ"二重人格者"と
いう事でして、お話の車軸となっているのは2人ともが主人格がつくりあげ
た他人格のほうなのですよ (ӦvӦ。)

攻様が二重人格なのは帯から明白で判って読み始めたのですが、受様はソレ
を秘密としているので、徐々に明かされていくのですが、それぞれがそうな
らなくて生きられなかったところが似ています。

同じ顔の主人格×他人格、他人格×他人格でぶつかり合って関係が進むの
で、ちょっとややこしい感じはしましたが、2人なのに4人という彼らどう
いう結末になるのかとワクワクしながら楽しく読ませて頂きました。

二重人格をどうとらえるかにもよると思いますが、主人格ではない他人格の
方に主点を置いているのは面白かったです。ただ最後に残るのは主人格だろ
うと思うとちょっとモヤモヤが残るかな。

3

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