お前の〈導き〉は私だ。誰にも渡すものか……両片思いの溺愛BL!

獣によりて獣と化す

kemono ni yorite kemono to kasu

獣によりて獣と化す
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神1
  • 萌×26
  • 萌0
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
3
得点
29
評価数
7
平均
4.1 / 5
神率
14.3%
著者
水樹ミア 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
サマミヤアカザ 
媒体
小説
出版社
リブレ
レーベル
ビーボーイノベルズ
発売日
価格
¥890(税抜)  
ISBN
9784799748930

あらすじ

人と獣人が共に暮らす国。先王の庶子ユノは国を守る神子<斎宮>に選ばれる。
人間である<斎宮>は選ばれた獣人神官とつがい、
その精を受け、自らの体を獣人に変化させなくてはならない。
つがう相手アルドは、ユノが心ひそかに慕う男だった。
好きな人に義務で抱かれなければならないことに悩み反発しながら、ユノは初めての儀式に臨み…!
一方、冷たい表情の下で、アルドもユノを愛していた。
だが心のすれ違いから想いを告げられず、ただ愛する人の体を情熱的にむさぼってしまい…!
「自分の斎宮の証だからか。アルドはユノの生えかけの獣の耳と尻尾に執着している。
熱心に舐められ、ユノはいよいよ敏感になってしまった」

表題作獣によりて獣と化す

アルド,30歳,本神殿神官,ユノの後見人
ユノ,18歳,神学生,先王の庶子

その他の収録作品

  • 獣は祝福を受ける(書き下ろし)
  • あとがき

レビュー投稿数3

溺愛攻め

受けのユノと攻めのアルドの両視点で進むので、早々に両片思いのお話だと分かります。

そしてお互いに自分の思いが知れたら嫌われると誤解しているので、終盤までずっとすれ違いが続きます。

ユノの母親が亡くなって神官のアルドに引き取られたのは幼い時で、アルドに恋していると気が付いたのは13歳です。
でもアルドに告白していた男性が振られていたの見てしまったのと、屋敷の使用人がアルドはユノの母親に片思いしていたと噂していたので自分は振り向いてもらえないと思い込んでいます。

一方でアルドがユノに対して情動を覚えたのはもっと幼い頃らしく、成人したら結婚するつもりで外界から遠ざけて大切にしてました。12歳も下だから成長するのをずっと待つつもりだったんですね、、、

片思いが辛いユノは神官になって地方に赴任されればアルドへの気持ちも薄れると思い、全寮制の神学校へ進学をします。

そして卒業直前にユノが先王の子だと判明して斎宮聖下候補に選ばれてしまいます。
斎宮聖下とは只人(人間)と獣人との融和の象徴で王族から選ばれて、只人なのに獣人の神官の「導き」とつがう儀式によって獣耳と尻尾が生えてきて、四つの耳を持つ事から四つ耳とも呼ばれています。

ユノは自分に事前に説明も無く、現王と神官長に話したアルドに怒りを覚えるのです。これはのちにとても仕方がない理由があった事が判明するのですが、ユノはそれから王宮で斎宮聖下候補として庇護されるようになります。

ユノはアルドが好きだから抱かれるのは嬉しいけど、アルドは義務だから虚しいと複雑な気持ちなんですね。

そして級友だったイーサが本神殿に配属になり王宮のユノの元に来て神殿内での派閥争いを話した事から、アルドが自分を出世の為に利用しているのではと疑ってしまうんです。そして敵対している只人の神官に擦り寄られてたりして、かなりハラハラしました。

アルドが大切にしてたから世間知らずで純粋なので、かなりユノに対してイライラします。
でも最後にはユノの行動でかなりスカッとしたので最後まで読んで良かったです。

この2人ギクシャクしながらもユノを斎宮聖下にする為に満月に儀式をするので、身体を繋げるんです。ユノに生えて来た耳や尻尾を毛づくろいするアルドの執着ぶりに萌えます。
そしてユノが寝た後に本当の気持ちを伝えるアルドが切ないです。

ユノの耳と尻尾がかなり成長して来て最後の儀式の日に事件が起こります。この事件はお互いを思いあったすれ違いを只人の神官に利用されてしまうんですが、お互いを思い合う故に悪い方に事が進みそうになってドキドキしながら夢中で読みました。
ユノの活躍で解決するんですが、是非読んで欲しいので詳しい事は伏せておきます。
ただ2人が思いを伝え合うのを聞いていた3人の心情を知りたかったです。www

2人が両思いになってからユノがアルドの自慰事情を聞くんですが、これがかなりビックリしてしまいました。www
そこを読むとアルドへの印象がかなり変わると思います。歳の差執着攻めの鏡だと思いました。

また裁定の儀式で判明すたユノの耳と尻尾が黒足猫だったんですが、画像を検索するのも楽しかったです。


2

こんなのじれったすぎるじゃないか

うわ、じれったい!
読みながら思わずそんな言葉が口に出てしまいそうでした。
水樹ミア先生の一風変わったファンタジーもの。
神子や神官というワードが並ぶと一見難しそうにも見えますが、全く小難しくなく、むしろとても読みやすいです。
こちらの作品、サマミヤアカザ先生の麗しいカバーイラストでも分かる通りのケモミミものです。
ただですね、ちょっと他のケモミミ作品とは設定が変わっていて面白いんですよ。
じれったい両片想いのすれ違いがお好きな方、拗らせた美丈夫童貞攻めにピンと来た方におすすめです。

物語の舞台は我空の国トワ・ルーナ国。
只人(ただびと)といういわゆる人間と、獣の耳と尻尾を持つ獣人が暮らす国です。
かつて2つの種族はお互いに相容れず争っていて、それを嘆いた神が関係の融和を願った結果、獣と人それぞれ4つの耳と獣の尾を持った只人が誕生した。
以来、只人でありながら2つの種族の特徴を併せ持った平和の象徴「斎宮(さいぐう)」の存在と、信仰されているノワ神の教えによって平和が保たれているというもの。

今作の主人公・ユノは、黒猫の獣人である母親と2人で暮らしていた只人の少年。
まだ幼い頃に愛する母が亡くなって以来、母の知人で獅子族獣人の神官である、アルドという青年に引き取られ育てられることになります。
育て親のようなアルドに密かに想いを寄せながらも、彼が男性には興味がなさそうなこと、もしかしたらユノの母親を想っていたのでは?と思い込んでしまい、叶わぬ想いならばせめてアルドと近い立場になりたいと神学校へ進み、神官になるため日々勉学に励んでいます。
そんなある日。突然国王が現れ、ユノが王家の血を引く者であること、斎宮候補となったことを告げられ…と続きます。

人でありながら獣でもある、四つ耳を持つ平和の象徴・斎宮。
斎宮となる為には身体を作りかえなければならないのです。
その方法はというと「導き」と呼ばれる選ばれた男性の獣人が、只人にとっては劇薬の秘薬を飲み、その身に秘薬の効果をためたまま、満月の夜ごとに斎宮候補の体内へ体液を注ぎ入れるというもの。
後天的ケモミミとでもいいますか。
設定がちょっと斬新ですよね。面白かったです。

当たり前なのですけれど、突然王族と斎宮候補になってしまったユノは激しく戸惑うんです。
冷たい態度のアルドに反発をし、とっさに導き役をアルドにと言ってしまったところ、なんと快諾されてしまう。
てっきり受けのユノ視点だけだと思っていたので、好きな相手に義務的に抱かれるのってつらいよね…なんて思いながら読んでいたのですが、こちら両視点ものとなっていまして。

攻めのアルド視点を読むと、まあ〜じれったい!
ユノ視点ではどこか冷たさを感じるアルド。
いやいや、ものすごい努力によって表情筋を管理しているポーカーフェイスでした。
なんというか、超拗らせた執着溺愛攻めなんですよ。
ユノのことが愛しくて仕方がないんです。
神学校へ行きたいと突然言い出したユノに対して、これはきっと自分からの恋情に気付いてしまい、離れたくなったに違いないと誤解をしているという…
違うのよ。あなたの事が好きだけれど、叶いそうにもないと思っていたのよ…なんて教えてあげたくなっちゃう。
お互いに両片想いかつ、綺麗なくらい誤解をしたままずっとすれ違っているんです。
このじれったさは両視点ものの醍醐味ですね。

ユノは、アルドはきっと出世のために義務で嫌々自分を抱いているんだと思っているものの、実際はというと、欲してやまなかったユノの身体を文字通り自身の手で作りかえられることに歓喜しているんです。
ずっとこの子に触れたかった!みたいな。
ユノ視点では、心が伴わない行為の切なさと揺れ動くアルドへの恋心の間で「これ以上期待しないように」と、触らないでなんてアルドに言ってしまうユノに焦れ。
アルド視点では、そんなユノの頑なな態度を見て、どんなに疎んじても儀式の間は自分のものだと、この儀式が終わらないようにわざと耳と尻尾の成長を遅らせようと秘薬の量を調節しては、早く自分のものにしたいと想いを巡らせている様子に焦れ。
もう、じれったさの極みですよ。
儀式を重ねる毎に、ちょっとしたやりとりが恋人同士のような甘いものになっていくんです。
アルドの執着に仄暗さも感じるのですが、どんどん我慢が出来なくなっていって愛情ダダ漏れなのがまた堪らない。
でもお互いに誤解をしたままという…
2人が両想いだと判明する辺りは、他所でやっておくれというくらいのバカップルの痴話喧嘩っぷりを発揮するので、ぜひこちらは本編をご覧になっていただきたいな。
健気そうに見えて、実は攻めを無意識にブンブン振り回している受けがお好きな方もぜひ。

ところで、個人的にちょっと萌えたのが歳の差ものなのに初めて同士だったところ。
神職に就いていた事もあって、どちらも清い身体同士なんですよね。
特にアルド!夢精をしたことはあっても、自慰行為もしたことがないというから驚きです。
種族的な事情もあるようですが、つまり、初めて欲情をして、自分の意思で行為に及んで…と、本当にまっさらな状態のまま、愛おしくてたまらないユノの身体に体液を注いで作りかえたと。
だからあんなに余裕がなさそうだったのか…と思ったり、ユノですらしたことのある自慰をしたことがないのか…そうか…と、なんだか新しい扉を開いた気がしました。

誤解、思い込み、すれ違い、溺愛、執着。
5拍子揃ったムズムズ感をたっぷりと楽しめる1冊でした。
アルドのお兄ちゃんのキャラクターがとても気になるのですが、スピンオフがあったりしないかなあ。

2

執着攻め

表情には出さないけど受けを絶対逃さないマンの攻めです!溺愛!
裏からあの手この手で受けを逃すまいと策略を巡らせています。終盤で実はそうでしたって展開ではなく序盤から受け攻め両視点で進むので攻めの気持ちも最初からドーンと開示されています。分かりやすく受けが溺愛されるお話が大好きなので楽しめました。
あと個人的萌ポイントは天涯孤独になった受けを攻めが引き取り育てるってところですね。紫の上系のお話も大好きなんです!ただ攻めが受けを好きなった理由がちょっと弱いかな…。尻尾触られて欲情?それだけ?結局は肉欲なの!?いや多分受けにされたからこそ欲情したって言う話だとは思いますがそれまでのエピソードが薄いのでイマイチ説得力に欠けるかなと感じました。

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